
第2回 兼六園
水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並ぶ日本三名園のひとつで、広さは11.4ヘクタール、年間来園者数は200万人を超える。金沢城に属する外園として、1676年に作庭され、前田家歴代藩主により、拡張と改良が重ねられた。『兼六園』の名は、名園が兼ね備えるべき6つの要素 —宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉(園内に流れる川を指す)・眺望― を全て合わせ持つ庭園であることを意味する。ただし、その素晴らしさを堪能するには、混雑する日中は避け、早朝もしくは夕刻に訪れた方がよい。池、小川、滝、築山、木立、岩、小道など、園内の全てが、完璧な美を創り出すべく考え尽くされている。背後の醜い建物で眺めが台無しにされている日本庭園が多いが、兼六園では、その心配もない。優れた庭園の例に漏れず、季節や花によって、色彩と趣が変化する。春は梅、4月は桜、5月はツツジ、夏靄の中ではカキツバタが咲き誇る。菊と紅葉が秋の訪れを告げ、冬には、松の枝が雪の重みで折れないように、縄で各枝と柱を結ぶ雪吊が施される。








