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MOTUL AUTECH GT-R、優勝目前にトラブルで6位 GT300クラスのARTA Garaiyaも6位入賞

2010 AUTOBACS SUPER GT第5戦
SUGO GT300km RACE
2010年7月24日(公式予選)、25日(決勝)
スポーツランドSUGO:全長3.704256km
入場者数:予選11,500人 決勝27,000人(主催者発表)

 
全8戦で争われる2010AUTOBACS SUPER GT。シリーズ後半の緒戦となる第5戦「SUGO GT 300Km RACE」が7月25日、スポーツランドSUGOで開催された。
No.23 MOTUL AUTECH GT-R(本山 哲/ブノワ・トレルイエ)が土曜日の公式練習から日曜日朝のフリー走行まで全セッションで1位を記録し、決勝もスタートからトップを独走。そのまま優勝かと思われたが、ゴール直前に電気系統のトラブルに見舞われ、6位でフィニッシュするにとどまった。
一方、GT300クラスではミシュランユーザーのNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一)は6位入賞を果たしたが、No.74 COROLLA Axio apr GT(井口卓人/国本雄資)はリタイアに終わった。

灼熱のセパンで開催されたシリーズ第4戦で見事2位に入り、今シーズン初の表彰台に立ったNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rの本山哲とブノワ・トレルイエ。今回も土曜日最初の練習走行で最速ラップを記録すると、この日の全セッションで1位を占め、他を圧倒した。
朝の公式練習でトレルイエが1分16秒956の最速ラップをマークすると、開始時の気温32℃、路面温度43℃まで上昇した公式予選1回目でも同じくトレルイエが1分16秒627までタイムを詰めて1位。上位8台のみが参加を許されるスーパーラップ(SL)への進出を果たした。
各車1周のみのアタックを行うSLでステアリングを握ったのもトレルイエ。気温32℃、路面温度43℃という厳しいコンディションの中、持ち前の積極的なドライビングでタイムを削り、1分16秒178と2位に0.444秒の差をつける文句ないタイムでポールポジションを獲得した。今大会の舞台、スポーツランドSUGOでは昨年もミシュラン・パートナーチームのNissan GT-Rがポールポジションに就いており、2年連続のポール獲得となった。

GT300クラスではドライバー部門でランキング3位に就けているNo.74 COROLLA Axio apr GTに72kg、同4位のNo.43 ARTA Garaiyaも70kgというウエイトハンデが課せられている。それでも予選1回目はNo.74 COROLLAは井口卓人がウエイトハンデをものともしない果敢なドライビングで1分24秒975をマークして5位。No.43 Garaiyaも高木真一がアタックして1分25秒126を記録。8番手となり、ともにSL進出を決めた。
SLではNo.74 COROLLAは井口卓人が1分24秒632のタイムで6位となり、No.43 Garaiyaは高木が巧みなドライビングで1分24秒505をマーク。3位に入った。

決勝レーススタート前の天候は晴れ、気温33℃、路面温度44℃。No.23 MOTUL AUTECH GT-Rは朝のフリー走行でも1位となり、まさに圧倒的な強さを示した。
ポールポジションに就いたNo.23 Nissan GT-Rのトレルイエはスタートから飛び出し、2位以下を引き離しにかかる。6周目にはレース中に最速ラップとなる1分17秒691を記録。2位に5秒以上の差をつけてトップを快走する。その後もトレルイエの駆るNo.23 GT-Rの勢いはとどまるところを知らず、14周目には2位のNo.18ホンダHSV-010GTとの差を12秒以上に拡大。39周を終える頃になると小雨が落ち始めるが、トレルイエのトップは磐石。2位以下につけ入る隙を与えない。その後50周を終えてルーティンストップ。代わってNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rのステアリングを握った本山哲は実質的に首位を明け渡すことなくコースに戻り、トップを快走する。この頃になると空が再び明るくなるが、60周前後で再び雨が落ち始めた。2位のNo.18ホンダが猛追して来てその差が一時10秒を切ると、本山はペースを上げてこれを突き放す。
ところがゴールまで残り7周となった最終コーナーで、No.23 GT-Rが電気系のトラブルによりコース上でストップ。本山はなんとか再走するが、順位は6位まで後退してしまう。本山は再びハイペースで周回するものの優勝を目前にしながら6位でフィニッシュするにとどまった。
GT300クラスではNo.43 ARTA Garaiyaの新田守男が序盤5位を走行。その後やや順位を落とし、8位に就けていた28周を終えたところでピットイン。タイヤ交換、給油、ドライバー交代を済ませてステアリングを高木真一に託した。着実な走りで周回を重ねる高木は6位でフィニッシュした。
一方、No.74 COROLLA Axio apr GTは井口卓人が序盤、Garaiyaに続く6位に就ける。その後Garaiyaを抜き、5位を走行。41周を終えて国本と交代するが、コースに復帰して2周目にGT500クラスの車両と接触。国本はピットに戻ったものの足まわりが破損しており、そこでリタイアとなった。

 

 

日本ミシュランタイヤ(株)・モータースポーツマネージャー 小田島広明

「残念な結果になりました。MOTUL AUTECH GT-Rはパッケージとしては充分勝つ力があったと思いますし、本来の強いNISMOに戻れたと思います。突然止まって、無線も急に切れて、スイッチ入れ直したら動いた、ということで原因は今のところわかりません。最終ラップに1分18秒台が出ていますので、タイヤの耐久性も問題ありませんでした。ブノワが最速ラップを記録していますし、途中で雨がぱらついたときも大きなタイムの落ち込みはありませんでした。タイヤとしては文句のつけようがない性能を示せたと思っています。
予選については期待通りの結果が得られました。タイヤは特に予選を狙ったものではなく、レースを見据えたスペックです。ミディアムとそれより少しソフトなタイヤを持ち込んだのですが、ミディアムでも充分タイムが出ていたのでそれを選択しました。レースの第2スティントも同じタイヤで行きました。
GT300に関しては2台ともミディアムソフトを選択してGaraiyaはレース後半でミディアムハードに変えました。なにしろクルマが重いので、一発の速さよりも淡々と走って、その結果レースが終わったら良い位置にいられれば良いと思っていました。菅生はウエイトハンデがいちばん厳しいサーキットですし、アクシデント等が起こりやすいサーキットなので、ともかく生き残って、と思っていた矢先に74号車がGT500車両にぶつけられて飛び出してしまいました。
2台ともかなり重いにもかかわらずスーパーラップに残ってくれましたし、特にGaraiyaは高木真一選手がうまく乗ってくれてポジションもアップしました。決勝ではプッシュしてもタイヤを使ってしまうだけなので、早めにピットインしました。あとは淡々と。速さを示すことはできませんでしたけど、ここはポイントを獲ることが大事。タイムは安定していましたし、タイヤも充分機能していたので狙った通りでした」。

写真撮影:Junya Sasaki