with MICHELIN GUIDE
おもてなしドライブ”それは、ドライバーが助手席に座る人を思いやったり、自分へのご褒美や気分転換を求めてするドライブのこと。
ドライブをアシストするのは100年も前からドライバーの道しるべとなってきたミシュランガイド。赤い本をお供にドライブにでかけましょう。
東京から西へ
美味しいもの目指して
シーサイドドライブ
これまでたくさんの曲の舞台となっ てきた湘南。もはやそれは夏を象徴するヒットソングの必須項目ともいえなくありません。潮風を感じるサーフシティといったところでしょうか。海に関するレ ジャーが盛りたくさん。もちろん、海の幸に恵まれているのはいわずもがな。土地の食材を上手に使った飲食店は数多くあります。美味しいものを目指してドラ イブする。そんなテーマにピッタリのエリアです。
同じ関東でも東京とはまったく違うライフスタイルを送っている人が多い湘南エリア。そこはよせては帰る波の ように、ゆったりした時間が流れています。聞くところによると、住民の中には海を生活の中心にしている人も多いとか。そういえば、最近はサーフィンやボ ディボード以外にもスタンドアップパドルをたくさん見かけます。ボードの上のヨガも。
そんな湘南をドライブ。今回は小田原をランチスポットとし、そこから海沿いを東へ走るドライブルートを作り ました。ふらっと一人でドライブに出かけるもよし、助手席に最愛のパートナー、仲のいい仲間を乗せるもよし。ドライブはドライバー自身が新しい発見を求め て自分を、そして助手席に乗せる相手を楽しませるといい1日が過ごせます。
※「ミシュランガイド」掲載飲食店/宿泊施設(赤字)と外国人観光ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」掲載地(緑字)が全てイラスト上に記載されているわけではありません。
都心からは東名高速を西へ進みます。そして厚木インターで、小田原厚木道路へ。入口はトールゲートを抜けた一番右。朝は他の出口が混み合っているので、初めから一番右のゲートをくぐることをお勧めします。
出口は東京方面からですと小田原東インターを利用。そこから約10分で小田原駅周辺までいけます。この他 に は、東名高速の大井松田インターまで一気に走ってしまう方法もあります。そこからまっすぐ南下すれば到着。駅周辺を目的地にしたのは小田原は商店街が充実 しているから。名物のかまぼこを中心とした海産物が揃います。それと小田原城もすぐそば。
さて、そんな高速道路の走りを快適にするのはクルマもそうですがタイヤが重要です。どんなにクルマが素晴らしくともその性能を引き出せなかったら元も子もありません。ということで、今回旅のお供となったのは、MICHELIN PILOT SPORT 4 (ミシュラン パイロット スポーツ フォー、サイズは225/45R17)を履いたレクサスIS350。高速道路でそのパフォーマンスが目立った点は2つあります。ハンドリングと静粛性です。
ハンドリングでいえば高速道路で連続して走行車線を移動するダブルレーンチェンジや高速コーナーの安定感は抜群。高いタイヤ剛性がグリップ力を生み出 し、クルマの持つ走行性能を助けます。ハンドルを通じて伝わってくる安心感がそうですし、助手席もなんら不安はないでしょう。もし後席に人が座っていても カーブで強く身体を揺さぶられる感覚が少ないです。お子さんもきっと酔わないのでは。安心のドライブですね。
それと静粛面では、ゴーというロードノイズは最低限まで消されています。キャビンの会話は普段のトーンで問題なし。オーディオのボリュームを上げる必要 もありません。ドライバーは運転する楽しさを、同乗者はスポーツタイヤとは感じさせない静粛性と快適な乗り心地を体感できます。これもドライバーができる おもてなし。
小田原に着いたら駅周辺を探索し、しばしお散歩。ゆったりと時間が流れます。そしてランチはPizzeria Italiana MARZOで。 商店街の周りもそうですが、この辺りは駐車場がたくさんあるので便利。店舗専用駐車場は無いのですが、お店の横に駐車場がありました。ここはミシュランガ イドでビブグルマンとして掲載されるお店。店内に入るとイタリアから運ばれてきたピザ窯がまず目に飛び込んできます。細かいタイルをあしらったそれはイタ リアの雰囲気いっぱい。シェフのこだわりがうかがえます。テーブルは店内も素敵ですが、天気のいい日はテラス席をチョイス。通りに面した席からは、小田原 城天守閣がのぞけますよ。
マルツォさんのピッツァは、サクッとクリスピーな薄手の生地が特徴のロマーナ風ピッツァ。優しいナチュラルカラーの食材が食欲をそそります。こちらの逸品は「オススメ相模湾のお魚のピッツァ」。
ちょっとテレ気味な笑顔が素敵なオーナーシェフの松山清和さん。1989年に地元小田原でロマーナ風ピッツァをメインとした現在のお店を開業。前職はなんとフォトグラファー。
海鮮類は城下の相模湾をメインに、お野菜は畑の土壌から厳選した特約農家さんから仕入れるこだわり。
ランチタイムも基本的にメニューはアラカルト(+セットあり)。前菜から旬の食材盛りだくさん。
石造りの邸宅を思わせるドーム型の天井と、イタリア北部MODENA製の石窯の逸品に目を奪われる。木製のカウンターもまさにウッドワークの賜物。
テラス席から小田原城が見える「ピッツェリア イタリアーナ マルツォ」。目印はお堀端通り交差点。テラス席なら愛犬と一緒に食事を楽しむことも。
Pizzeria Italiana MARZO
ピッツェリア イタリアーナ マルツォ
ミシュランガイド横浜・川崎・湘南2015特別版に掲載
住所: 神奈川県小田原市栄町1-11-11
TEL: 0465-24-2241
営業時間: ランチ:11時30分~15時00分/ディナー:18時00分~21時00分(要予約)
Web: pizzeria-italiana-marzo.business.site
イタリアンの香りに包まれお腹がいっぱいになった後は、海岸線をドライブ。クルマの窓を開けると潮風が鼻をくすぐります。ルートは小田原から国道一号、そ して西湘バイパスに入ります。箱根ターンパイクから見下ろす海岸線ですね。天気がいいと太陽の日差しが海面をキラキラ輝かせます。一度箱根方面に向かうの もいいでしょう。左手に海を見ながらのドライブ。終点の石橋インターで出て米神漁港あたりでUターンし、いま一度東へ向かいます。西湘バイパスは本当に気 持ちのいい道です。
ちょっと寄り道。ということで、西湘バイパスの平塚インターを使って高麗山公園に立ち寄ります。ここは平塚市と大磯町にまたがる公園で、小さな山の頂上にあります。赤と白に塗られたテレビ塔が目印ですね。
くねくねした細い道を上がると大駐車場とレストアハウス、それと展望台が見えます。ここでスポーツタイヤがその威力を発揮。ハンドルを右に左に切ったと きの安定した走りに楽しさと安心感を得ます。小さな山と言っても周りが湘南平なので、眼下には広々とした絶景が広がります。キラキラ海面を光らせる海側も いいですし、新幹線が走るのを拝める山側も素敵です。
国道134号へ戻ったら相模川を渡ります。すると柳島スポーツ公園が左手にあります。競技場とテニス場、それと多目的屋内スペースがあるのでスポーツに興味のある方は要チェック。仲間とテニス!なんて時にはいいかもしれません。
柳島スポーツ公園を後にしばらく走ると、サザンビーチちがさきに着きます。はやる気持ちを抑えて信号を右折。するとビーチは目前。午後はここで時間の許 す限りゆっくり過ごす。これって贅沢ですよね。沖のサーファーを眺めているだけでも飽きませんし、潮風に当たるだけでリフレッシュしている自分に気づくこ とでしょう。えぼし岩を見ていると、自然とあの歌が頭の中に流れます。
ここで過ごすのは1、2時間。さて、腰を上げ次の目的地へ。134号をさらに東へ。江ノ島方面に向かいます。
海沿いドライブの後は少しだけ内陸部に入って湘南Tサイトでクルマを止めます。代官山Tサイトとはまた違った湘南らしい雰囲気を楽しめます。ちょっと椅 子に座ってお気に入りの雑誌をめくるだけでも気持ちが豊かになります。それに時期によって色々なテーマのイベントが行われています。海カルチャーを肌で感 じられるのがうれしいですね。
さて、江ノ島より西の海沿いを寄り道しながら走った今回のドライブルート。いい発見や出会いがありました。いつかもっと東、鎌倉方面にも行きたいですね。古都のドライブにも期待は膨らみます。
2018年10月2日掲載(取材日:2018年8月14日)
※記載の内容は掲載時点の情報です。(ミシュランガイド公式リストbyクラブミシュランは、現在、終了しております。)
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※グリーンガイドの情報は『グリーン・ガイド・ジャパン改訂第4版』のものです。
(『ミシュランガイド横浜・川崎・湘南2015』(2018年12月終了))
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Writer
Tatsuya KUSHIMA
MADURO Editorial Director/ Motor Journalist
Photographer
Kosuke ARAI