
なぜタイヤが重要なのでしょうか?
なぜタイヤが重要なのでしょうか?
タイヤの役割は…
車を止めるのはタイヤです。
安全に関しては、タイヤは車の中で最も重要なパーツです。
クルマを止めるのはブレーキではなく、実際にはタイヤが止めるのです。
それでは詳しく見てみましょう。
ここでタイヤのゴムが道路と接触しています。
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タイヤの接地面はハガキと同じです。
タイヤはこのような小さな接地面で、クルマと路面を繋げる唯一のパーツです。
そして、このことが以下のことすべてに影響します:
ブレーキ、トラクション、ハンドリング、ステアリング、快適さ・・・
安全は、あなた次第です。
あなたは時間をかけて自分のクルマを選びました。
路面と唯一接地するタイヤの選択には、時間をかけることをお勧めします。
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突然、自転車がとびだして来たり…
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小動物が横ぎったおかげで
目の前の車が急ブレーキを踏んだり…
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ゲリラ豪雨に遭遇したり…
タイヤの性能の違いによって、日常生活で起こりうる予期せぬ状況も変わるかもしれません。
安全はあなたや他の車だけに左右されるものではありません。
タイヤの選択は安全を左右する重要な要素です。
あなたや家族の安心のためにしっかりと時間をかけて選びましょう!
それではどのように正しいタイヤを選べばよいのでしょうか?
比較選択をしやすくするために、4つの異なった側面を見てみましょう。
1.安全
ほとんどのタイヤは日常の条件では問題がありませんが、困難な状況に遭遇した場合に違いが明らかになります。
それでは、あなたのタイヤが予期せぬ状況でどのような準備ができているか、どのように確認しますか?
あなたが遭遇する最悪の天候や道路でも問題が発生しないタイヤを選択してください。
その差はとても大きいのです。
黒くて丸いタイヤですが、同じではありません。正しいタイヤをお選びいただくことで安全が確保されるのです。
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2.価値
今、妥協すると、後で余分な出費を余儀なくされます。なぜでしょう? 耐久性があり、燃費が良いタイヤは、ランニングコストの節約になります。
性能が長持ちするタイヤを手に入れて、次回の交換を遅らせましょう!(そしてタイヤを買うことを、しばらくの間忘れましょう)
3.ドライブを楽しみましょう
靴のように、タイヤはぴったり合うものでなければなりません。
- 車に乗ってみる
- 異なるタイヤを試してみる
全く違った走りを実感することになります。
快適な走りをお求めですか?それとも、プロのようにカーブを切る正確なハンドリングをお求めですか?
タイヤは必ず運転スタイルに合わせましょう
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4.スポーツカー
短距離走者はスリッパを履いて走ったりはしません。
あなたの車も同じことです。
スポーツカーでも高級車でも、そのパワーがタイヤによって路上で実現されない限り、その素晴らしさを感じることはありません。
タイヤを安全に保つために
ほとんどの人は、安全運転について理解しています。
でもタイヤを安全に保つことについてはどうでしょうか?
簡単なことをいくつか行うだけで、残念な結果を避けることができます。
重要な理由
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節約につながる
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タイヤの空気圧チェックに加え、ローテーション、アライメント、日常点検など、定期的にタイヤのメンテナンスを行うことにより、節約につながります。
タイヤの寿命が延びるので、頻繁に購入する必要がなくなります
タイヤ空気圧をチェックして適正かどうかを確認するといった簡単なことを行うだけで、タイヤの寿命が飛躍的に延びる可能性があります。タイヤは空気圧が低くても高くても摩耗が均一にならず、長持ちしません。例えば、タイヤの空気圧が20%低い状態が続くと、寿命が20%短くなる可能性があります。
つまり、一般的に40,000km持つはずのタイヤが、32,000kmで寿命を迎えるということです。また、前車軸と後車軸に加え、車の左側と右側は、タイヤを別々に摩耗させるため、タイヤの位置を定期的に変えて回転させると、摩耗が均一となり、より長持ちします。
燃料コストを節約できる
- 空気圧不足のタイヤは、燃料を過度に使用する最大の原因です。
- 空気圧不足のタイヤは転がり抵抗が大きくなるため、車を駆動するエンジンの負担が大きくなります。
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安全を確保する
クルマと路面との唯一の接点はタイヤです。 したがって、安全を維持するために常に良い状態にしておく必要があります。問題を避けるため、次の大切なお手入れのヒントに従ってください:
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タイヤを点検する:
タイヤが損傷していることに常に気づくとは限らないかもしれません。突然の問題が発生するのを避けるため、タイヤは定期的に摩耗や損傷がないか点検しましょう。また、年に1回はタイヤ販売店による点検を受けましょう。
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空気圧を点検する:
適正空気圧でないタイヤで運転すると、特に湿潤路では、車両のハンドリングやブレーキング性能に影響を及ぼし、安全をひどく脅かす可能性があります。極端に空気圧が不足したタイヤで運転すると、タイヤが高温になり、しまいにはパンクする可能性があります。少なくとも月に1回、また、長時間運転する前には必ず、タイヤ空気圧の点検をしましょう。
-
積載量を守る:
タイヤのロードインデックス(荷重指数/LI)に対する積載量を超えないようにしましょう。タイヤに最大積載量を超える負荷がかかると、タイヤが異常に高温になり、バーストの危険性があります。
-
高速走行*は、タイヤの損傷を引き起こす可能性があります:
速度が上がるにつれ、タイヤは路上障害物や過熱により損傷する可能性が高まります。また、急激に空気がなくなったり、バーストを引き起こす可能性もあり、車が制御不能に陥る恐れがあります。
* 安全な法定最高速度を超えることを推奨するわけでも、支持するわけでもありません。
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空気圧:知っておくべきことは?
一般的なガイドライン
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スペアタイヤも含め、すべてのタイヤの空気圧は少なくとも月に1回点検しましょう。タイヤに何ら損傷が見られなくても、毎月最大10kPa下がる可能性があります。また、不測のパンクや、バルブ、バルブキャップからの漏れ、ホイールの不具合などによる空気漏れによって、さらに空気圧が下がる恐れがあります。
- 長時間運転する前には、タイヤ空気圧を点検しましょう。
- 最高の結果が得られるよう、空気圧の点検は冷間時(走行前、走り出した場合は低速でゆっくり走り、距離で3km以内)に行いましょう。
- 温間時は、車両メーカーが推奨する空気圧に40~50kPa加算するか、駐車してタイヤが冷えるまで約3時間待ってください。
- 熱い状態のタイヤの空気を抜くのは絶対にやめましょう。
タイヤ空気圧の点検方法は?
- エアーゲージをタイヤに付いているバルブステムに差し込みます。
- ゲージが内圧に相当する数値をkPa単位で表示します。
- シューという音は、タイヤから空気が抜けている音です。エアーゲージを長い間押し続けない限り、空気圧に大きな影響を与えることはありません。
- 測定した空気圧と推奨される空気圧を比較します。
- 推奨される空気圧を超える場合、適正値になるまで空気を抜きます。推奨される空気圧よりも低い場合は、適正値になるまで空気を入れます。
推奨されるタイヤ空気圧はどこで調べることができますか?
- 車両のオーナーズマニュアル
- 運転席側のドアまたは燃料タンクのドアに貼られたステッカー
- タイヤのサイドウォールに刻印された数字を使用しないでください。この数字は、タイヤに必要な空気圧を示すものではありません。
エアーゲージについて
- ガソリンスタンドのエアーゲージを使用する場合は注意が必要です。信頼できない場合が多いからです。
- 高品質のエアーゲージを購入して、タイヤ販売店でその精度をチェックしてもらいましょう。
正しく理解することが大切
- タイヤの空気圧が適正でなければ、予想以上に摩耗が早くなって、グリップ力も下がり、燃費が悪くなる可能性があります。1カ月にわずか数分で、あなたの安全とタイヤの寿命を延ばすことができます。
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窒素:どんなメリットがありますか?
窒素とは?
窒素は酸素を除去した乾燥空気です。空気はほぼ79%の窒素を含んでいます。
使用方法は?
- ほとんどのタイヤには、圧縮空気が充填されていますが、販売店によっては、タイヤに窒素を入れるようになっています。
- 窒素と圧縮空気が混ざっている場合もあります。
- ほとんどのタイヤは、車両メーカーが推奨する空気圧を順守する限り、空気充填でも、窒素充填でも対応できるようになっています。
メリット:
酸素を窒素に替えると、タイヤから抜ける空気が少なくなり、空気圧が下がりにくくなります。
タイヤの点検:
残念なことに、空気または窒素の充填による圧力維持の保証を妨げる、他の空気漏れ原因(タイヤ/リム境界面、バルブ、バルブ/リム境界面およびホイール)があります。空気圧とタイヤ全体の状態は、頻繁に点検しましょう。
チューブレスバルブ:知っておくべきことは?
バルブの役割は?
-
タイヤ空気圧の適切な維持を保証します。
- タイヤに湿気が入るのを防ぎます。
- バルブのキャップは、塵芥が入ってバルブが詰まるのを防ぐうえで特に重要です。品質の高いキャップの使用をお勧めします。
劣化と損傷
- バルブは通常ゴムから出来ているので、時が経つにつれ劣化します。
- 高速走行により損傷を受け、タイヤから空気が漏れるようになる可能性もあります。
バルブの交換時期は?
新しいタイヤを購入した際は必ず交換しましょう。
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トレッドが十分残っているか点検する方法
全般
路面に対するグリップ力の効率化を図り、優れた排水性能を発揮するとともに、制御機能も維持するため、タイヤは安全を保つのに十分な溝が残っていなければなりません。タイヤの溝がほとんど消えてしまっている場合、単にタイヤのグリップ力が落ちたというわけではなく、ウェット路面では特に危険な状態です。
- タイヤが摩耗していないか定期的に点検しましょう。トレッドの溝の深さが最低ラインの1.6mmに達しそうな場合や、何か不安がある場合は、タイヤ販売店で点検を受けましょう。あるいは、以下の方法で、ご自身で点検することもできます。
2つの方法
1- トレッドデプスゲージで摩耗を点検する
- ハンドブレーキがかかっているか、また、マニュアル車の場合はローギアに、オートマチック車の場合はパーキングギアに入っているか確認します。
- メーカーの指示に従い、ゲージを使って、タイヤの横方向と周囲の複数箇所で主溝の深さを点検します。
- 法律で定められているトレッド溝の深さの限界は1.6mmです。
2- トレッド摩耗インジケーターを点検する
- タイヤの主溝の底には、トレッド摩耗インジケーターが埋め込まれています。
- トレッド表面がこのインジケーターと同じ位置まで擦り減ると、タイヤは法律で定められた限界に達したことを意味し、交換が必要です。
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タイヤのローテーション:知っておくべきことは?
ローテーションとは?
各タイヤとホイールを車両から取り外し、異なる位置に移すことで、すべてのタイヤが均一に摩耗するようにし、タイヤを長持ちさせることです。
ローテーションの時期は?
オーナーズマニュアルで推奨されるローテーションプログラムがあるかどうか確認してください。
メリット:
車のタイヤの位置が摩耗の仕方に影響を及ぼす可能性があるため、定期的にローテーションを行うことにより、タイヤは均一に摩耗し、寿命が長くなり、パフォーマンスも向上します。
タイヤアライメント:知っておくべきことは?(「サスペンションアライメント」としても知られています)
タイヤアライメントは簡単な作業で、フロントおよび/またはリアのサスペンション部品をわずかに調整することが必要な場合もあります。アライメントがずれていると、安全に運転できません。
ホイールアライメントの点検を受ける時期は?
- 道路でかなり大きな物にぶつかった。
- タイヤのショルダー(外側エッジ)に摩耗パターンが見られる。
- 車両のハンドリングに、または運転中に違和感を覚えた。
- サスペンション部品またはステアリング部品を交換した時。
- 少なくとも10,000kmに1回。
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注意すべき点:
- まっすぐで平坦な道を運転中、車が片側に引っ張られる、あるいは流される。
- 旋回後、ハンドルが簡単に戻らない。
- まっすぐな道を運転中、ハンドルが傾いたままである。
なぜ重要なのでしょうか?
- 車の摩耗、亀裂を最小限に抑え、ドライバーとパッセンジャーの乗り心地を最大限に高めるため。
- タイヤの摩耗を減らし、寿命を延ばすとともに性能も向上させ、燃費をよくするため。
- ステアリングと安定性の問題を減らすことにより、ハンドリング性能と運転の安全性を高めるため。
ホイールアライメントの方法とは?詳細
アラインメント中に行う主な調整は次の3つです。
- キャンバー:車両を正面から見た場合の、ホイールの角度のことで、度単位で表します。
- キャスター:車両を側面から見た場合の、上下の操舵回転軸を通る線の前方または後方の傾きがキャスター角です。
- トー:タイヤの前と後ろの距離の差です。
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タイヤのバランス調整:知っておくべきことは?
タイヤのバランス調整とは?
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タイヤが取り付けられている時、タイヤとホイールアセンブリの重量が、タイヤ全体に均一に分散されるとは限りません。
- 一部が他より重かったり軽かったりすると、ホイールはバランスを崩してしまいます。結果として縦揺れや横揺れが起こり、トレッドの寿命を縮め、バイブレーションが増え、車にストレスをかける可能性があります。
- タイヤのバランス調整は、重量差を補正し、タイヤの重量バランスが取れるようにします。タイヤ販売店が必要箇所に重みを付け、タイヤのバランスを調整します。
タイヤのバランス調整時期は?
- タイヤの交換時
- バランスウェイトを移動、取り外す時
- 新しいタイヤの購入時
困った場合は?
縦揺れ、横揺れ、バイブレーションを感じた場合は、直ちにタイヤ販売店にご相談ください。
安全運転のヒント
安全に運転するために
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高速道路を安全に運転するために
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高速道路の制限速度を常に守りましょう。
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追い越しや車線変更の前には、前もってウィンカーを出しましょう。
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突然旋回しないでください。運転操作を誤って、横転する恐れがあります。
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定期的に休憩を取りましょう。疲れている時は運転はやめましょう。
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夜、安全に運転するために
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目が光と影に慣れるまでしばらく時間をおきましょう。
-
バックミラーをわずかに傾け、後続車のヘッドライトの眩しさを軽減しましょう。バックミラーに夜間設定機能が付いている場合は、この設定に切り替えましょう。
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対向車のヘッドライトは直接見ないようにしましょう。
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スピードを出しすぎないようにしましょう。夜間は視界が悪くなり、道の前方が見えにくくなります。
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霧の中で安全に運転するために
霧の中では視界が悪くなります:
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ヘッドライトとフォッグライトは下向きにして付けましょう。
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速度を落とし、追い越しはやめましょう。
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先行車と安全な車間距離を取り、緊急時に対応できるだけの余裕を持ちましょう。
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風の中で安全に運転するために
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速度を落としましょう。いつでも停止できる態勢でいましょう。
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窓はすべて閉めましょう。窓が開いていると、空気中に浮遊しているほこりなどが入ってきて、視界に影響を与える可能性があります。
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人や道路に飛び散っている落下物などに気を付けてください。
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強風の時は、警笛を鳴らしても気づかれない場合があるので注意しましょう。
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車で荷物を運ぶ場合は、しっかりと固定するようにしましょう。
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特に路面が露出している箇所や橋の上で、荷台に高い囲み板をつけた車両を追い越す場合は十分注意してください。
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山間部で安全に運転するために
運転前:
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出発前には、ブレーキを点検しましょう。ブレーキをテストして、ブレーキ液をチェックしてください。
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故障に備えて必要な工具は持っていきましょう(詳細については、「安全対策と緊急時の対応」を参照してください)。)
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スペアタイヤの状態を点検しましょう。空気圧を適正に保つことが特に重要です。
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予備の食料、適切な衣服、救急箱を持っていきましょう。
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山間部の天候や道路の状況を確認した上で、ルートをうまく選びましょう。
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時間通りに帰宅しなかった場合に救急隊に通報してもらえるよう、1人以上に行き先と日程、帰宅予定日を告げておきましょう。
運転中:
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カーブを曲がる時に視界が遮られる場合は、前もって警笛を鳴らしましょう。
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速度を落としながら、注意して運転しましょう。特に視界が遮られるときは気を付けましょう。
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対向車が見えないような急カーブで速度を上げたり、追い越しをしたりするのは絶対に避けましょう。
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ぬかるみで安全に運転するために
ぬかるみを横断できるかどうかを判断する簡単な方法:
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道路にひどいぬかるみがある場合や、オフロード走行の際には、通り抜ける前に、車を停止して、ぬかるみの硬さと深さを調べます。
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他の車が付けたタイヤの跡を観察し、ぬかるみの深さと硬さを計測します。
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タイヤの跡の大きさや幅から、跡を残した車両のタイプを判断します。その情報を参考にして、横断できるかどうかを判断します。