フォーミュラEとは

電力だけで走る電動フォーミュラカーによる国際レースシリーズです。様々な自動車メーカーが参加しており、すべてのレースは大都市の市街地で開催されています。タイヤはワンメイクで、ミシュランがその公式サプライヤーとして出場全車に一括供給しています。

フォーミュラEとは

電気自動車(EV)による世界最高峰のレースシリーズがFIAフォーミュラ E選手権です。使用される車両はF1などと同じひとり乗りのフォーミュラカーですが、搭載されるパワーユニットはモーターのみで、すべての走行は電力によって行われます。

モーターの最高出力は規則で定められており、通常のレースモードで200kW(約270馬力)、一時的に出力を上乗せできるアタックモードの使用時で225kW(約300馬力)までの出力を使うことができます。マシンの最低重量はドライバーを含めて900kgと規定されており、2.8秒で静止状態から時速100kmに達し、280km/hの最高速度をマークする性能を持ちます。

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フォーミュラE画像

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このフォーミュラEでは、車体の中核部であるモノコックをはじめ、前後ウイングなどの空力パーツ、フロントサスペンション、バッテリー、そしてタイヤはワンメイクとなっており、出場全車が同じものを使用しています。一方、モーター・ジェネレーター・ユニット(MGU)、インバーター、ギアボックス、リアサスペンション等は各チームが独自のものを使え、それぞれの領域において高度な開発競争が繰り広げられています。

そんなフォーミュラEのレースはすべて、大都市の市街地に設けられる特設コースで開催されています。内燃機関エンジンのレーシングカーに比べて発生する音が格段に小さい完全電動車両によるレースであるからこそ実現できていることです。また、「ファン・ブースト」という、ファンの応援がドライバーへの直接的な後押しとなる制度が採用されています。SNSによる人気投票でトップ5に入った5名のドライバーに限って、決勝レース中に一度だけ250kW(約335馬力)までの出力を使うことができるというものです。フォーミュラ Eはこうした斬新なアイデアをいろいろ盛り込んだレースシリーズとなっています。

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2018年-2019年シーズン フォーミュラE 開催スケジュール
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2018-2019年シーズン フォーミュラE公式タイヤ

MICHELIN PILOT SPORT

FIAフォーミュラE選手権のタイヤはワンメイクであり、ミシュランがその公式サプライヤーを務めています。そして、フォーミュラEでは使用できるタイヤがシリーズを通じて1種類に限定されています。そこでミシュランはフォーミュラE公式タイヤ MICHELIN PILOT SPORTを開発し、すべてのレースにおける出場全車に同タイヤを供給しています。サイズは、フロント用が235/40R18、リア用が305/40R18です。

F1をはじめとする他のほぼすべてのフォーミュラカーレースのタイヤはリム径が13インチですが、フォーミュラEではリム径18インチのタイヤを使用しています。これはミシュランの提案によるものです。今日の一般車両でリム径13インチのタイヤを履くものはごく少数であるのに対して、18インチは広く普及しています。そこでフォーミュラ Eでも18インチを採用したことにより、このレースで磨いた技術を今日の標準的なサイズの市販タイヤにより直接的に応用していくことが可能となっているわけです。

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また、フォーミュラEでは晴天でも雨天でも同じ種類のタイヤを使って走行が行われます。したがって、フォーミュラE公式タイヤにはドライコンディションのみならずウェットコンディションにおいても高い性能が求められます。そこで十分な排水性を確保するため、フォーミュラE用MICHELIN PILOT SPORTはトレッドパターンを持っています。つまり溝付きのタイヤであるわけですが、そのままドライコンディションで使用しても強力なグリップ力を発揮する、極めて懐の深いタイヤに仕上げています。

ミシュランが2018-2019年シーズンに投入しているフォーミュラE用MICHELIN PILOT SPORTは、第三世代のフォーミュラE公式タイヤとなります。様々な特性の舗装や路面のコンディションにおいて高いグリップ力を発揮できる性能を有しつつ、極めて低い転がり抵抗を実現させたタイヤとなっています。また、ミシュランはタイヤの軽量化にも努めており、この最新のフォーミュラE用MICHELIN PILOT SPORTは第一世代のMICHELIN PILOT SPORT EVに対して約20%も軽く仕上がっています。

なお、フォーミュラEの各レースウィークにおいて各ドライバーが使用できるタイヤは4本の新品のフロントタイヤと4本の新品のリアタイヤに限られ、これら計8本のタイヤで練習走行、予選、決勝レースといった走行セッションのすべてをこなさなければなりません。つまり、それだけの使用に堪える耐久性がフォーミュラ E公式タイヤには求められます。

先進的なレースであるフォーミュラEのシリーズの発足当初からミシュランは公式タイヤサプライヤーとして出場全車の足元を支えるという重要な役割を果たしており、FIA(国際自動車連盟)、シリーズ主催者、各エントラントなどから高い評価を獲得しています。そして、少なくとも2021年シーズンまではミシュランがフォーミュラE公式タイヤサプライヤーの任にあたり続けることが決定しています。

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2018-2019年シーズン フォーミュラEの見どころ

FIAフォーミュラE選手権は、シーズンが年をまたぎ、他のモータースポーツシリーズがオフシーズンに入っている時期にもレースが開催されます。そして最新の2018-2019年シーズンは2018年12月にサウジアラビアで開幕。香港やローマ、パリ、ニューヨークといった世界の名だたる大都市の市街地を舞台に12大会・全13レースが行われます。

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騒音の小さいフォーミュラEのレースは常設サーキットのない場所に特設コースを設けて行うことが可能であり、2018-2019年シーズンにはサウジアラビアやチリといった、これまでサーキットレースとは縁の薄かった国でも開催されるところも特徴のひとつです。

2018-2019年シーズンのフォーミュラEの決勝レースは45分間+1周という長さで行われます。2018-2019年シーズンから導入された「Gen2」と呼ばれる第二世代のフォーミュラEマシンは、バッテリーの大容量化が図られて45分間をノンストップで走り切れるものとなっており、前シーズンまでのように各ドライバーがレース中にもう一台のマシンに乗り換えることはなくなりました。

このフォーミュラEの2018-2019年シーズンには11チームから22台のマシンがシリーズ参戦しています。自動車業界が注目する先進的な電気自動車(EV)レースであるだけに、アウディ、ルノー、シトロエン、ジャガーといった世界の名だたる自動車メーカーが実力派のレーシングチームと手を組んで参加しています。そしてこの2018-2019年シーズンからはBMWと日産自動車が参戦を開始。来る2019-2020年シーズンからはメルセデス・ベンツが加わってくることが決定しています。

出場ドライバーも実力派ばかりです。フォーミュラE初年度であった2014-2015年シーズンのチャンピオンに輝いたネルソン・ピケJr.や翌2015-2016年シーズンのドライバーズタイトルを獲得したセバスチャン・ブエミを筆頭にF1経験者が何名も出場。この2018-2019年シーズンからはF1通算11勝を誇るフェリペ・マッサもフォーミュラEへの挑戦を開始しました。また、日本のスーパーフォーミュラやSUPER GTで長年活躍したアンドレ・ロッテラーや、2016年スーパーフォーミュラ王者で過去2年はF1にマクラーレンから出場していたストフェル・ヴァンドーンなども参戦しており、毎戦、非常にレベルの高い戦いが繰り広げられています。

2018-2019年シーズン フォーミュラE 出場チーム&ドライバーラインアップ
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