2種類の路面混在のロンドン大会で
MICHELIN PILOT SPORT EVが懐の深さを存分に披露
ミシュランが供給する公式タイヤを出場全車が使用して行われているFIAフォーミュラE世界選手権の第12戦と第13戦がイギリスの首都ロンドンにおいて、ひとつの週末に2レースを実施するダブルヘッダー戦として開催されました。7月24日に行われた第12戦ではBMW i Andretti Motorsportのジェイク・デニスが、翌25日に行われた第13戦ではMahindra Racingのアレックス・リンがそれぞれ優勝を飾りました。今大会は、コースの4分の3がアスファルト、残る4分の1はレジン（合成樹脂）と、性格が大きく異なる路面が混在するトリッキーな舞台で行われましたが、フォーミュラE公式タイヤ MICHELIN PILOT SPORT EVは持ち前の懐の深さにより、あらゆる路面／コンディションにおいて高性能を発揮し各ドライバーの戦いを支えました。
Round 12優勝 ジェイク・デニス
（BMW i Andretti Motorsport）
エクセル・サーキットと名付けられた今大会の舞台は、コースの4分の3が屋外、残る4分の1が屋内に設けられたものでした。そのため、小雨に見舞われた第12戦の練習走行と予選では、路面が完全に濡れている区間と完全に乾いている区間が混在したコースを繰り返し走る状況になりましたが、1種類のタイヤであらゆるコンディションに対応するフォーミュラE公式タイヤ MICHELIN PILOT SPORT EVはウェットアスファルトとドライレジンのどちらの路面においても高いグリップ性能を安定的に発揮。その予選で2位につけた地元イギリス出身のデニス（写真）が第12戦を制しました。
現在のフォーミュラEでは、ダブルヘッダー戦の場合は2レース分の練習走行と予選と決勝を2セット＝8本のタイヤでこなす規則になっていますが、初開催のコースではもう1セット追加可能です。今大会はそのケースに該当しましたが、ミシュランはMICHELIN PILOT SPORT EVの耐久性は十分と判断し、通常戦と同様に各車への割り当ては8本のみとして臨みました。
第12戦の優勝争いは、予選でトップ2を占めたMahindra Racingのアレックス・リンとBMW i Andretti Motorsportのジェイク・デニスの一騎討ちとなりましたが、リンがブレーキングで小さなミスを犯したところで、ここが勝負所と捉えたデニスがアタックモードに入って出力を上乗せし首位を奪取。そのままリードを広げていき、第6戦に続く今季2勝目を飾りました。
ダブルヘッダーの2戦目である第13戦ではAudi Sport ABT Schaefflerのルーカス・ディ・グラッシが速さを見せてトップでゴールしましたが、セーフティカー導入時の手順違反によるペナルティタイムが課されることに。これにより、第12戦に続いて2位でフィニッシュしていたMahindra Racingのリンが繰り上がってフォーミュラEキャリア初優勝を手にしました。
昨シーズンまでのダブルヘッダー戦で各車が使うことができたタイヤの本数は16本でしたが、今大会では8本。フォーミュラE初開催のサーキットでのダブルヘッダー戦に臨む各車のタイヤの数をこれほど少なくしたのは今大会が初めてでしたが、MICHELIN PILOT SPORT EVは期待どおりのパフォーマンスと耐久性を見せて各エントラントの戦いを支えました。
