SUPER GT 2021 ROUND 1
OKAYAMA

■予選:4月10日/決勝:4月11日
■開催地:岡山国際サーキット(岡山県)
■レース距離:300km(82周×3.703km)

2年ぶりの岡山大会でSUPER GTの2021年シーズンが開幕
CRAFTSPORTS MOTUL GT-RがGT-R勢最上位を獲得

世界随一のタイヤ競争を伴ったモータースポーツシリーズであるSUPER GTの2021年シーズン開幕戦が岡山国際サーキットで開催されました。今シーズンのSUPER GTでミシュランタイヤを使用するのはGT500クラスに出場する2台の日産 GT-R NISMO GT500ですが、その一台であるNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は今大会ではアクシデントに巻き込まれて無念のリタイア。もう一台のNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)は9位でフィニッシュし、3つの異なるメーカーのタイヤを履く4台からなる日産 GT-R勢の最上位でレースを終えました。

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SUPER GT開幕戦 岡山
CRAFTSPORTS MOTUL GT-R

ミシュランタイヤを履いてGT500クラスを戦うのは4シーズン目、そして平手晃平と千代勝正のコンビで戦うのは2シーズン目となったCRAFTSPORTS MOTUL GT-R。今大会での同車は、レース後半に発生した複合クラッシュなどを回避して順位を上げ、昨シーズンの最終戦富士大会に続いてGT-R勢の最上位でフィニッシュしました。

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SUPER GTの前身である全日本GT選手権の時代、そしてBFグッドリッチブランドとして参加したシーズンを含めると、ミシュランのSUPER GT参戦も24年目となります。そんな今シーズンのミシュランは、GT500クラスに挑むNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)とNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)の2台にタイヤ供給を行います。

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新型コロナウイルス感染症拡大の影響で昨シーズンの岡山ラウンドは中止とされていたことから、今大会は岡山では2年ぶりとなったSUPER GTのレースでした。制限付きながらも観客をサーキットに迎えての開催で、“晴れの国”岡山らしい晴天に予選日と決勝日を通じて恵まれたこともあり、待望の開幕戦にふさわしい華やかな雰囲気に包まれた週末となりました。

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日産のワークスチームであるNISMOが走らせるNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rを駆るのは、2014年と2015年にミシュランタイヤを履く同車で2年連続チャンピオンに輝いている松田次生/ロニー・クインタレッリ。今シーズンで実に8年目を数えることとなった不動のコンビで、彼らとしてもミシュランとして6年ぶりとなるシリーズ制覇を目指します。

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2018年からGT500クラスに参戦しているNDDP RACING with B-MAXが送り込むNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rを今シーズン駆るのは、2018年から同車をドライブしている平手晃平と、ミシュランタイヤでGT500クラスに挑むのがこれで5年目となる千代勝正です。昨シーズンは手を届かせることができなかった表彰台、とりわけその頂点に立つことが第一の目標になります。

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No.23 MOTUL AUTECH GT-RのQ1を担当したのは松田次生でした。この日の午前に行われた公式練習では6番手のタイムをマークしていたNo.23 GT-Rですが、Q1ではアタック中にマシンにマイナートラブルが発生したことから本来のパフォーマンスを発揮できず12番手タイムどまりに。なお、今大会の予選では4台の日産 GT-R NISMO GT500の全車がQ1で敗退となりました。

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Q1でのNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rのステアリングは千代勝正に託されました。同車も公式練習では8番手と悪くないパフォーマンスを見せており、午後の予選においても日産 GT-R勢では最速のタイムをマーク。しかし、ライバル勢が上げてきたスピードの方がさらに上であったことから、全体では10番手タイムとなってQ2への進出はなりませんでした。

SUPER GTは、出場各車には獲得ポイントに応じてサクセスウェイトを課していくという独自のハンディキャップ制度を採用していますが、今大会はシリーズ開幕戦であることから出場全車がノーハンディの状態で行われました。

舞台となった岡山国際サーキットは、コース幅が比較的狭く、コーナーが連なるサーキットです。エスケープゾーンも比較的狭いことから、SUPER GTを運営するGTアソシエイションは今大会限定となる特別措置を取ってGT500クラス出場車両の性能抑制を図りました。具体的には、各車のエンジンに一律で取り付けられている燃料流量リストリクターを通常より絞ることでエンジン出力ダウンを図るものでした。

【今大会のミシュランタイヤ】
■ドライコンディション用:スリックタイヤ(ソフト、ミディアム)
■ウェットコンディション用:フルウェットタイヤ、ダンプタイヤ

【予選】
今大会の週末は終始好天に恵まれました。予選日である4月10日(土)の午前に行われた公式練習では、様々な作業メニューをこなす中でのタイムアタックでNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rが6番手、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rが8番手となる自己ベストを記録していました。そして、GT500クラスのQ1(予選第1セッション)は午後2時33分より開始。気温15℃、路面温度33℃というコンディションでした。

No.23 MOTUL AUTECH GT-RでQ1を担当したのは松田次生でした。6番手タイムを記録した公式練習でマシンとタイヤに好感触を得ており、予選ではさらに上のポジションを狙っていきました。ところがタイムアタック中にマシンに不具合が発生。公式練習でのタイムを上回ることができず、Q1を12番手で終えることとなりました。一方、千代勝正がアタックを担当したNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは日産 GT-R勢の予選トップとなるタイムを記録しましたが、Q1を突破できる8番手まではわずか0.034秒届かず10番手に。そして、GT500クラスに出場するGT-R勢は今大会では4台全車がQ1で敗退を喫した予選となりました。

【決勝】
決勝日の4月11日(日)も朝から晴天で、12時15分の決勝レーススタート時の気温は19℃、路面温度は36℃と前日の予選時を上回るものとなっていました。

このスタートから“魅せた”のがNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rでした。同車に乗り込んだロニー・クインタレッリの巧みなドライビングとミシュランタイヤのウォームアップ性能の高さが相まって、オープニングラップだけで5台をかわして7位にポジションを上げました。さらにNo.23 GT-Rは前を行くNo.64 ホンダ NSX-GTのテールに迫っていくと、6周目にはこれをかわして6位へと浮上。この時点でトップ5を独占していたトヨタ GRスープラ以外の車両の最上位につけました。

その後もNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rは6位のポジションを走り続けました。一方、平手晃平が前半スティントを担当したNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは、レース序盤はスタート位置よりひとつ順位を下げた11位を走行していましたが、やがて2台の先行を許して13位に後退していました。

レースの3分の1を消化しピットストップの実施が可能となったのは29周目でした。そして33周目にはGT300車両のクラッシュが発生。これによりセーフティカーが導入されその間のピットロード進入が不可の状態となることは確実だったことから、その前にピットストップを行おうと実に40台近くの車両が一斉にピットロードへなだれ込む事態となりました。そもそも広い方ではない岡山国際サーキットのピットロードは大混雑となり、前後のピットの車両に阻まれて本来の位置に停車できずタイムを無用にロスせざるを得なくなった車両も続出しました。

この混乱の中、ミシュランタイヤを履く2台の日産 GT-Rもピットストップを行っていました。No.23 MOTUL AUTECH GT-Rは松田次生へ、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは千代勝正へそれぞれドライバー交替を行ってコースへ復帰。そしてセーフティカーランが終わって40周目からレース再開となった時点では、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rは10位、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは11位に。この間もコースに留まり続けていたNo.24 日産 GT-Rが44周目終了時にピットへ向かったことで、各車両はひとつずつポジションを上げてレース後半を戦いました。

No.23 MOTUL AUTECH GT-Rは、後半スティントでは今大会におけるソフト仕様のタイヤにスイッチ。良好なペースで走りながらライバルたちとバトルを演じ、それはやがてテールtoノーズの一層白熱したものとなっていきました。すると50周目、スピードが異なるGT300車両が絡んで車間が著しく詰まった中、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rには複数の車両と接触する事態が発生。ダメージを負ったNo.23 GT-Rはピットへ向かわざるを得ず、そこでもすぐの修理は難しいと判断され、無念のリタイアを余儀なくされました。

他方、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rはこうした混乱を回避できたこともあってレース後半には9位へと順位を上げていました。その約3秒先には4位を走る車両がいたという接戦模様の中、ポジションをキープして走り切って9位でフィニッシュ。今大会におけるGT-R勢最上位となる結果を残しました。

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■日本ミシュランタイヤ モータースポーツダイレクター 小田島広明のコメント: 

「3号車はこの週末を通じてミディアムコンパウンドのスリックタイヤを使用しました。一方23号車は、予選までと決勝の前半スティントではミディアムを使い、後半スティントではソフトに変更しました。

 2000年代の初頭以来、SUPER GTでは冬のオフシーズン中にマレーシアのセパンでテストを行うのが我々ミシュランの恒例でしたが、今シーズンは初めてそれを行えませんでした。しかし、それでも我々はオフシーズン中に確実に進化を果たしました。そして、この週末に持ち込んだタイヤは、予選、決勝を通じて適切に機能したと考えています。

 レースでの路面温度は比較的高めでしたが、我々のタイヤはそのコンディションにもしっかりと対応して機能しました。そして、レースの前半スティントでロニー(クインタレッリ)がどんどんポジションを上げていく様子を見るのはエキサイティングでした。今大会においても我々のタイヤの装着車両が日産 GT-R勢の最上位を獲得しました。3つの異なるメーカーのタイヤを履く車両が競い合っているGT-R勢のトップを取りミシュランタイヤの優秀性を示すことこそが、我々がSUPER GTに参戦する上での一番のターゲットなのです」

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SUPER GT開幕戦 岡山

後半スティントにおけるミシュランタイヤ装着の2台はしばらく連なって走りながら、No.12 日産 GT-RやNo.1 ホンダ NSX-GTらとの極めて接近したバトルを演じ続けました。加えて、次々に現れてくるGT300車両をかわしていかなければならず、そうした状況の中で数台のマシンが接触するアクシデントが発生。その中にいたNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rにとっては残念な開幕戦となってしまいました。

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SUPER GTでは予選で使用したタイヤを履いて決勝レースをスタートしなければならないルールになっています。車両の思わぬトラブルによって予選は12位に終わったNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rでしたが、マシンとタイヤのフィーリングそのものは悪くなく、NISMOのエンジニアにもミシュランのタイヤテクニシャンにも、レースでは存分に追い上げてみせる意気込みがありました。

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新型コロナウイルス感染症のために昨年大会は中止となったことから、今回は2年ぶりのSUPER GTレースの開催であった岡山国際サーキット。その空は文字どおり雲ひとつない快晴に恵まれ、スタート時の気温は19℃、路面温度は36℃に上昇。ただ、幾分風があり、レースが進むうちに路面温度の低下が比較的早く進むことが予想される状況でもありました。

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スタート直後から、1台だけ異次元の走りを見せたのがNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rでした。他の車両とはまったく異なるスピードとライン取りで前走車をごぼう抜きにし、1周目だけで5台をパス。同車に乗り込んでいたクインタレッリのスキルとミシュランタイヤの圧倒的なウォームアップ性能の高さがファンの目に極めて分かりやすい形で示されたシーンとなりました。

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50周目、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rは前後の車両に挟まれる形で接触を喫しました。特に車両の右フロント部に大きなダメージを受けましたが、ドライブしていた松田次生はゆっくりとマシンを前に進めて自力でピットに帰還しました。しかし、ダメージはレース続行を諦めなければならないほどで、開幕戦でリタイアを余儀なくされるという痛恨の事態となってしまいました。

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コース外側のダートにタイヤを落としながらもGT300車両をかわしていくNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R。このときの後半スティントを担当していた千代勝正は、写真で後方に見えるNo.1 ホンダ NSX-GTの追撃を退けようと懸命でした。そしてNo.3 GT-Rは4位とは約3秒差の9位でゴール。ミシュランタイヤ装着車が今大会においても日産 GT-Rの最上位を得ることとなりました。

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記録された順位は手放しで喜べるものではありませんが、ミシュランが今大会に持ち込んだタイヤは狙いどおりに機能し、良いフィーリングとのコメントが各ドライバーから得られました。次戦は5月4日に500kmと長めのレース距離で開催される第2戦富士スピードウェイ。2015年、2016年、そして2018年大会においてNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rによって優勝を飾っている得意のイベントに期待が高まります。

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