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SUZUKA

SUPER GT 2019 ROUND3

■予選:5月25日/決勝:5月26日
■開催地:鈴鹿サーキット(三重県)
■レース距離:300km(52周×5.807km)

ミシュラン勢に試練の週末
CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rが9位に

2019年SUPER GT第3戦鈴鹿はミシュラン勢にとってはタフな一戦となりました。ポイントリーダーとして今大会を迎えたNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は、出場車両の中で最も重いハンディウェイトを抱えながら好走を見せましたが、決勝レースにおいてクラッシュしリタイアに。No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキ)は良好なペースでの走行を披露するも、セーフティカー先導走行中のオーバーランによりペナルティが課され、9位でのフィニッシュにとどまりました。

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SUPER GT第3戦 鈴鹿
MOTUL AUTECH GT-R

ポイントリーダーとして今大会に臨んだNo.23 MOTUL AUTECH GT-R。最も重いハンディウェイトを積んでいることを考えれば上々の走りを見せていましたが、決勝レースでは高速コーナーの130R付近でクラッシュ。乗車していたロニー・クインタレッリにケガがなかったことは幸いでした。

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開幕2戦連続でポールポジション獲得&2位入賞を果たし、ランキングトップにつけて今大会に登場したNo.23 MOTUL AUTECH GT-R。走行セッション中の停車時にラジエターやオイルクーラーへ冷気を送る装置が一層の迫力を演出。

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No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rはランキング5位につけて今大会へ。搭載ウェイトは18kgとまだ軽めでした。写真は土曜日の朝7時から行われたオープンピットのときのもの。夏を思わせる青空が朝早くから広がっていました。

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NISMOチームは23号車のリアウイング翼端板に毎戦その開催地にちなんだ絵柄を施してきます。今回は鈴鹿とあって、鈴をつけた鹿。ちなみに、この鈴鹿サーキット開催の各レースで授与されるトロフィーも鈴をつけた鹿の装飾があしらわれたものになっています。

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No.23 MOTUL AUTECH GT-Rは今大会で最も重い49kgのウェイトを搭載しながら、土曜午前の公式練習では3番手タイムを記録。しかし、予選ではウェイトの重さの分、ライバルに先行されることを避けられませんでした。

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公式練習で自分のパートを走り終えた松田次生が、パートナーのロニー・クインタレッリと中島 健トラックエンジニアにインプレッションを伝達。手応えは悪くなく、決勝レースに向けた彼らの期待感は高いものがありました。

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No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rを駆るふたり。平手晃平(左)は海外レース経験が豊富で、フレデリック・マコヴィッキ(右)とのコンビネーションは上々。予選では良いアタックのチャンスに恵まれませんでしたが、決勝レースでは上位進出が有望視されていました。

2017年まではレース距離1000kmの長距離イベントとして夏場に開催されてきたSUPER GT鈴鹿ラウンドですが、昨年から通常のSUPER GTシリーズ戦と同様の300kmレースとしての実施に。開幕2戦においてともにポールポジションを獲得しともに2位入賞を果たし、ポイントリーダーとして今大会に乗り込んだNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は出場車両の中で最も重い49kg、そしてもう一台のミシュランタイヤユーザーであるNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキ)は18kgのハンディウェイトをそれぞれ搭載して臨みました。

この週末の鈴鹿は夏を思わせる晴天と暑さに見舞われ、5月25日(土)の午後3時9分から行われたGT500クラスの公式予選第1セッション(Q1)は、開始時点で気温31℃、路面温度43℃というコンディションでした。このセッションにおいてミシュランタイヤ装着の2台の日産 GT-R NISMO GT500は、やはり高い路面温度となることが濃厚であった翌日の決勝レースを見据えて、ともにハードタイヤを装着して出走しました。

Q1においてNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rのステアリングを握ったのは松田次生で、彼は1分47秒076という自己ベストを記録。わずか0.15秒差でQ2進出はならず予選10位となりましたが、マシンとタイヤに対しては上々の手応えを得ることができていました。それはNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rも同じでしたが、Q1を担当した平手晃平はトラフィックに阻まれて思うようにタイムを上げることができず、予選12位に終わりました。

明くる日の決勝日も予報どおりに晴天。14時30分に1周のパレードラップが開始され、フォーメーションラップ1周→スタートと連なるプロセスでレースが開始された時点で、気温32℃、路面温度42℃となっていました。

ともに前日のQ1で使用したハードタイヤを履いてスタートを迎えた2台のミシュランタイヤ装着車ですが、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rはクインタレッリ、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは平手が前半スティントを担当。No.3 GT-Rは結果的にジャンプスタートの裁定が下されたNo.24 GT-Rに一旦は先行を許すもすぐにポジションを回復し、ミシュラン勢2台は予選順位を守りながらさらに上を目指していく力走を見せました。

やがてNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rは7台からなる7位争いの集団の中に入り、バトルに挑んでいきました。ところが、17周目に高速コーナーの130R付近で突如、姿勢を乱してコースアウトを喫し、タイヤバリアにクラッシュ。幸いにもクインタレッリにケガはありませんでしたが、No.23 GT-Rはここで早々にレースを終えることになってしまいました。

No.23 MOTUL AUTECH GT-Rのアクシデントの処理のために導入されたセーフティカーは22周目終了時にコースを離れ、レースは再開されました。すると、ここで早めにルーティンストップを行う車両が続出する展開となりましたが、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは逆にそれを大幅に遅らせる作戦に出ました。

実際、スティントの終盤に至ってもパフォーマンスの低下がゆるやかなミシュランタイヤの能力を生かし、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rはフレッシュタイヤに履き替えたライバルたちと互角のペースで走行を続けました。しかし、先のセーフティカーラン中にNo.3 GT-Rはコースからはみ出るミスを犯していました。これに対して10秒間のペナルティストップが課せられ、同車は30周目終了時にこれを消化。翌31周目終了時には今度はルーティンのピットストップを実施し、後半スティントを戦い始めたときには13位にまで後退していました。

後半スティントはミディアムタイヤを履いたNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rのペースは良く、ステアリングを握ったフレデリック・マコヴィッキは自己ベストタイムを繰り返し更新。前を行くNo.24 GT-Rと当初は10秒以上あったギャップをどんどん詰めていき、最後はテールtoノーズの状態に持ち込みました。最終的にライバルをかわすまでには至りませんでしたが、トラブルなどを抱えて後退した車両が他に複数あったことから順位は上がり、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは9位でフィニッシュ。開幕3戦連続でのポイント獲得を果たしました。
 

supergt2019 r1 odashima

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■日本ミシュランタイヤ モータースポーツダイレクター 小田島広明のコメント:

 「今回我々は、今大会におけるミディアム仕様とハード仕様の2種類のスリックタイヤを持ち込み、23号車と3号車の双方が、予選と決勝の前半スティントでハードタイヤを使用しました。予選において23号車がQ2進出を逃したのは残念でしたが、今回Q1を突破できた日産 GT-Rはハンディウェイトが11kgと軽かった12号車だけでしたので、23号車は49kgを積んでいたことを考えれば、パフォーマンスそのものは十分であったと考えています。一方、3号車の予選は不運にもトラフィックの影響を受けることになってしまいました。決勝レースに関しては、23号車はクラッシュしてしまいましたが、3号車は前半スティントの終盤にとても速いラップタイムを繰り返し刻み、我々のタイヤの持ちの良さが示されることになりました。我々は後半スティントの3号車のタイヤをミディアムに変えましたが、やはり非常に速いタイムが何度も記録されました。不運によってレース結果は奮いませんでしたが、我々の技術的にはとてもポジティブな内容のレースであったと評価しています」

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SUPER GT第3戦 鈴鹿
CRAFTSPORTS MOTUL GT-R

前日の予選日より雲が多めとなったものの、気温や路面温度はやはり夏を思わせるレベルに達した決勝レース。No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは、ハードタイヤを履いた前半、ミディアムに切り替えた後半ともに良好なペースで走行しましたが、バッドラックが上位進出を阻みました。

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決勝日のピットウォークは、メインストレートやピットロードが人で埋め尽くされる状態に。前日の予選日には2万1000人、この決勝日には3万6000人と、前年大会を上回る数のお客様の来場がありました。

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No.23 MOTUL AUTECH GT-Rは今回は10番手グリッドからのスタートに。やや後方の位置ながらも同車の存在感や注目度はやはり抜群で、スタート前のグリッドウォークではご覧のように多くの方々に取り囲まれた状態に。

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スタートで23号車はポジションをキープ、3号車はジャンプスタートのNo.24 GT-Rに先行されましたがすぐに順位を回復し、レース序盤における2台のミシュランタイヤ装着車は力強い戦いぶりを披露していきました。

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23号車は17周目にクラッシュ。その処理のためセーフティカーランとなった中で3号車はオーバーランを喫し、10秒のペナルティストップが課されることに。予想外の出来事がミシュラン勢を次々に直撃しました。

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No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rはペナルティピットストップによって大きく後退しましたが、マコヴィッキが力強いドライビングで前走車を追い詰め、結果的に順位も上がって9位でゴール。その走りは次戦につながるものでした。

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今大会の結果は当初の期待を大きく下回るものでしたが、タイヤの観点からすれば見込んでいたとおりのパフォーマンスを確認することができました。そして次に控えるSUPER GTのレースは灼熱のタイでの一戦となります。

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