supergt 2019 r6 hero

AUTOPOLIS

SUPER GT 2019 ROUND 6

■予選:9月7日/決勝:9月8日
■開催地:オートポリス(大分県)
■レース距離:300km(65周×4.674km)

セーフティカー導入タイミングに翻弄されるも
ミシュランタイヤは所期の高いパフォーマンスを発揮

2019年SUPER GT第6戦オートポリスは台風の影響を受けて不順な天候に見舞われたレースとなりました。その中で、2台のミシュランタイヤ装着車にはセーフティカー導入のタイミングが悪く作用することになり、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキ)は11位、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は13位でのフィニッシュに。もっとも、両車が使用したタイヤは狙いどおりの高いパフォーマンスを発揮しており、ミシュランはタイヤサプライヤーとしての役割を存分に果たしました。

supergt 2019 r6 result

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supergt 2019 r6 01

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2019年SUPER GT第6戦 オートポリス
MOTUL AUTECH GT-R&CRAFTSPORTS MOTUL GT-R

ルーティンのピットストップをライバルたちより遅らせた両車でしたが、そこでセーフティカーが入ることになったために呆気なく勝負権を失うことに。レースというものの難しさが改めて示されたと言える展開となりました。

supergt 2019 r6 02

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熊本地震から約3年半。今大会の開催サーキットであるオートポリスも被害を受け、地震発生年のSUPER GT戦は開催中止となりましたが、明くる年から再開され、これで復活3年目の開催に。今回も多数のお客様がサーキットを訪れました。

supergt 2019 r6 03

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ミシュランは今大会に、スリックタイヤ3種類、レインタイヤ2種類、半乾きの路面に対応するドライイングタイヤ2種類を用意しました。写真はこのレースウィークでの使用が決まったスリックタイヤ計7セット=28本にマーキングが施されているところです。

supergt 2019 r6 04

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今大会におけるミシュランのタイヤサービスサイト。オートポリスでは仮設テントにタイヤチェンジャー等の機材を入れての作業となります。写真の右側に見えているのはオフィストレーラーで、サーキットに入ると上に伸びて2階建てとなりスタッフのミーティングルームなどが設けられます。

supergt 2019 r6 05

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今回のオートポリスラウンドでもミシュランは、キッズ向けのコンテンツ「ミシュランタイヤプレゼンツ タイヤサービス見学ツアー」を開催。決勝日の午前に場内で行われた抽選会で選出された家族3組・12名様をご招待し、いろいろと見学していただきました。

supergt 2019 r6 06

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予選ではNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-RがQ1を突破し、Q2ではフレデリック・マコヴィッキのドライブで6位を獲得。両セッションで使われたミシュランのソフトスリックは路面温度の低下にも柔軟に対応し、Q1とQ2のどちらにおいても高い性能を示しました。

supergt 2019 r6 07

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No.23 MOTUL AUTECH GT-Rは77kg相当という重さのウェイトハンディを抱えて今大会を迎えました。ロニー・クインタレッリがQ1に挑み、条件を考えれば上々のタイムを叩き出しましたが、0.2秒強の差でQ2進出は逃して予選10位となりました。

全8戦で争われるSUPER GTシリーズですが、最後の2戦ではウェイトハンディが一律で軽減されていくレギュレーションとなっています。すなわち、シリーズ第6戦である今大会は出場各車のハンディが最も重い状態で行われるレースでした。ミシュラン勢は、NISMOのNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)のハンディが77kg分となり、実際には燃料流量リストリクターが2段階目の制限レベルのものとなった上に43kgのウェイトを搭載して出走。NDDP RACING with B-MAXのNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキ)は32kgのハンディウェイトを実装して臨みました。

今回のレースウィークは台風の影響を強く受けるものとなりました。それでも、9月7日(土)の公式練習と公式予選はドライコンディションのもとでの開催に。No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは、Q1(予選第1セッション)におけるタイムアタックを平手が担当して8番手のタイムをマーク。進出したQ2(予選第2セッション)で同車を駆ったマコヴィッキはさらに2つポジションを上げるタイムを記録して予選6位を得ました。一方、Q1をクインタレッリに任せたNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rは、先述の厳しいハンディを考えればかなり速いタイムを記録しましたが、Q2進出にはわずかに届かず予選10位となりました。

決勝日の9月8日(日)は、雲の動きが早いもののお昼過ぎまで雨が降ることはなく進行。午後2時37分からの決勝レースもドライコンディションのもとで始まりました。ミシュラン勢は、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは平手、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rはクインタレッリが前半スティントを担当。それぞれスタート時のポジションをキープしながら、果敢に上位進出を狙っていきました。

スタートから15周を過ぎた頃、第1コーナー付近のみが雨によりウェット路面になるという非常にトリッキーなコンディションとなりました。ここでコースアウトを喫する車両が何台も出た中で、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは2台のレクサス LC500との激しい攻防を演じ、22周目には8位に一旦後退。局所的な雨はやがて小康状態となり、そして27周目にはNo.3 GT-Rがひとつ順位を戻しました。

65周の周回数で行われるレースの折り返しが近づいてきた30周目、雨が今度は本格的に降り出しました。多くの車両が33〜34周目終了時に続々とピットへ向かいましたが、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-RとNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rは少しだけピットストップを遅らせました。するとそこへ、スピンした車両の撤去などのためにセーフティカーが導入されることに。これによってNo.3 GT-RとNo.23 GT-Rの2台は為す術もなくトップに対して周回遅れのポジションに置かれることになってしまいました。

セーフティカーは41周目にコースから退去し、それと同時にNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-RとNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rはピットイン。平手からマコヴィッキへ、クインタレッリから松田へそれぞれ交替し、ともにタイヤはソフトコンパウンドのスリックを履いて戦列に復帰しました。ただし、いざ走り出してみると路面はまだスリックタイヤが十分に機能するほど乾いていないことが分かり、両車はタイヤ交換のため再びピットへ向かわざるを得ない状況に。ところが、そのタイミングでスピン車両が発生して再びセーフティカーが導入されたことから、No.3 GT-RとNo.23 GT-Rの2台はコースに留まり続けることになりました。

レースは50周目から再開され、同時に2台のミシュランタイヤ装着車はピットロードへ。両車ともハーフウェットのコンディションに適したドライイングタイヤへの交換のみでピットアウトしました。ポイント獲得圏内が遠い状態となった両車でしたが、残り周回を確実に走り切り、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは11位、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rは13位で今大会を終えました。

supergt2019 r1 odashima

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■日本ミシュランタイヤ モータースポーツダイレクター 小田島広明のコメント: 

「今大会に我々は、ドライ路面用としてはミディアム、ミディアムソフト、ソフトの3種類のスリックタイヤ、ウェット路面用としてはミディアムとミディアムハードの通常のレインタイヤと、ミディアムとハードのドライイングタイヤを用意しました。23号車はQ1でミディアム、3号車はQ1、Q2ともにソフトのスリックタイヤを履きました。ドライで始まったレース前半における両車のタイヤは自ずと予選と同じですが、ルーティンのピットストップ後にソフトコンパウンドのスリック、そして2度目のピットストップ後にはミディアムコンパウンドのドライイングを使ったのも両車同じでした。
レースは残念な内容になりましたが、我々のタイヤに関しては、今大会の2日間における走行でいろいろなコンディションがあった中で、スリックもドライイングも非常によく機能しました。予選ではウェイトハンディの違いから来る車両特性の違いから23号車は3号車とは違うタイヤを履きましたが、その選択も適したもので、良いパフォーマンスを出していました」

supergt 2019 r6 08

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2019年SUPER GT第6戦 オートポリス
CRAFTSPORTS MOTUL GT-R

雨上がりのハーフウェット路面のもと、まだわずかに水しぶきを上げながら走るNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R。11位でのフィニッシュとなり、ポイント獲得はなりませんでした。

supergt 2019 r6 09

supergt 2019 r6 09

朝からドライコンディションで推移した決勝日でしたが、台風の影響を強く受けた天候はやがて崩れていくことが予想されており、各チームはスターティンググリッドにも念のためにレインタイヤを持ち込んで急な天候の変化に備えていました。

supergt 2019 r6 10

supergt 2019 r6 10

レースは日差しがある中でスタートを迎えました。まずは大分県警察の5台の白バイと2台のパトロールカーの先導によるパレードラップが行われました。なお、決勝日のピットウォークの際には白バイ2台とパトロールカー1台が展示され、運転席に座ったりできるサービスも行われました。

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レース前半、2台のレクサス LC500との激しい攻防を演じたNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R。この後、天候が崩れてスピン車両が発生。その処理のために入ったセーフティカーのタイミングが、2台のミシュラン勢にとっては悪く作用することになりました。

supergt 2019 r6 12

supergt 2019 r6 12

レース後半もスリックタイヤを履いたミシュラン勢2台でしたが、路面は十分に乾いておらず、そこで再びタイヤ交換を行おうとしたところで再度セーフティカーが導入されることに。そのためピットロードが閉ざされたことで、ミシュラン勢はコースに留まり続けることを余儀なくされました。

supergt 2019 r6 13

supergt 2019 r6 13

ランキング3位につけて今大会に臨んだNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rでしたが、残念ながらノーポイントに終わる結果に。次戦では各車のウェイトハンディが半分になることから、No.23 GT-Rは38.5kgの重りを実装しての出場となります。

supergt 2019 r6 14

supergt 2019 r6 14

レースの結果は残念なものになりましたが、ドライ路面におけるスリックタイヤ、ハーフウェット路面におけるドライイングタイヤと、今大会にミシュランが持ち込んだタイヤはいずれのコンディションにおいても高いパフォーマンスを発揮し、開発の方向性の正しさと技術力が示されました。

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