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WEC 2025 ROUND 1
QATAR

■予選:2月27日/決勝:2月28日
■開催地:ルサイル・インターナショナルサーキット(カタール)
■レース距離:1812km

18台のハイパーカーがミシュランタイヤで出場
フェラーリ 499P勢が開幕戦の表彰台独占を果たす

世界耐久選手権(WEC)の2025年シーズンが中東のカタールで開幕し、フェラーリ・AFコルセのNo.50 フェラーリ 499P(アントニオ・フォコ/ミゲル・モリーナ/ニクラス・ニールセン)が優勝。2位には83号車、3位には51号車が入って、フェラーリ勢が表彰台独占を果たしました。
WECのトップカテゴリーであるハイパーカークラスには、昨年のドライバー選手権でタイトルを獲得したポルシェを筆頭に、トヨタ、フェラーリ、プジョー、BMW、キャデラック、アルピーヌ、そして新規参戦のアストンマーティンと、8つの世界的な自動車メーカーのマシン計18台がシリーズ参戦する予定です。ミシュランはこれらすべての車両に、先進的なMICHELIN Pilot Sportレーシングタイヤを供給。シリーズ全戦のすべての走行セッションにおける各パートナーチームの戦いを足元から支え、自動車耐久レースの世界最高峰シリーズを彩っていきます。

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カタール 1812km

カタールの建国記念日の日付(12月18日)にちなんで設定された1812kmという距離でのレースは、今シーズンのWECではル・マン24時間に次ぐ長さのもの。実際には1722kmを走破したところで、制限時間である10時間に達してチェッカーフラッグが振られました。今大会は、ルサイル・サーキットとしては低めの路面温度のもとで行われました。路面温度がさらに下がったレース後半では、より高い負荷がかかる車両左側の2輪にはハード、右側の2輪にはミディアムと、コンパウンド違いのタイヤを組み合わせる使い方をほとんどの車両が採りましたが、ハイパーカークラス全18台が使用したMICHELIN Pilot Sportレーシングタイヤはニュートラルな特性と高い耐久性を存分に発揮し、各チームの期待どおりに機能しました。

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今シーズンに出場する8車種のハイパーカーの合同フォトセッションが、今大会を前に、ルサイルのメインストリートを通行止めにして行われました。これらすべての車両がミシュランタイヤを使用して今シーズンのすべてのセッションを戦うことになります。

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2012年に現在のWECシリーズがスタートした当初はトップカテゴリーにもタイヤ競争がありましたが、実際には大半のチームがミシュランタイヤを選ぶ状況が続きました。そしてハイパーカークラスになってからはミシュランが単独の公式タイヤサプライヤーとなっています。

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今大会ではフェラーリ 499Pが予選から速く、51号車がポールポジションを獲得。10時間にわたった決勝も3台の499Pが交互にレースをリードしました。そして、ミシュランを信じてラストスティントをタイヤ無交換で行った50号車が、最後に首位を奪還して優勝しました。

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昨シーズンに初めてハイパーカークラスに参戦しマニュファクチャラー選手権で5位となったBMW。昨年までF1を戦ってきたケビン・マグヌッセンが加わったNo.15 BMW M ハイブリッドV8は、トヨタの2台を最後のピットストップのタイミングで一気にかわし4位を得ました。

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トヨタはデビューから5シーズン目となるGR010ハイブリッドで今シーズンも戦います。予選では下位に沈みましたが、決勝では優れたレース戦略と総合力をもって、2台そろってポジションアップ。平川 亮が乗る8号車が5位、小林可夢偉が乗る7号車が6位に入りました。

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昨年はポルシェを走らせていたチームJOTAが、今年はキャデラックのワークスチームとして参戦。レース前半には2台が首位と2番手を走るスピードを見せましたが、チームメイト同士でぶつかり、ともにダメージを負って後退。実力を結果につなげるのは次戦以降に。

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カタールの昨年大会ウィナーであり、昨シーズンのドライバー選手権を制したポルシェですが、今大会ではWEC独自の性能調整措置の影響を強く受けて苦戦。ワークスチームであるポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの5号車が10位、6号車が11位に入るのが精一杯。

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ハイパーカークラスへ新たに参戦してきたアストンマーティン。ストリートモデルをベースに開発されたヴァルキリーは、ハイブリッドシステムは使用せず、6499ccのV型12気筒エンジンのみで走行。速さを磨くのはこれからですが、WECにまた魅力が加わりました。

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今大会では、レース後半に勝負をかけてきた何台もの車両が、1セットのタイヤで3つのスティントをこなす戦略に討って出ました。ミシュランタイヤは3スティント目でも変わらぬパフォーマンスを見せ、ピットストップ時間やピットアウト後にタイヤが温まる時間の短縮に大きく貢献しました。

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