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WEC 2018-2019 ROUND 3
SILVERSTONE

■予選:8月18日/決勝:8月19日
■開催地:シルバーストーン・サーキット(イギリス)
■レース時間:6時間

トヨタ 1-2フィニッシュも失格に
レベリオン・レーシングが繰り上がり優勝

前戦のル・マン24時間から2カ月のインターバルを置いて開催されたシリーズ第3戦シルバーストーン6時間は、2台のトヨタ TS050ハイブリッドが熾烈なチームメイトバトルを繰り広げたすえに1-2フィニッシュを決めて戦いを終えました。しかしながら、レース後の再車検でトヨタの2台は車体剛性検査において不適合と判定され、ともに失格・レース結果から除外となる裁定が下ることに。これにより、ノンハイブリッド車のプライベーターであるレベリオン・レーシングのNo.3 レベリオン R13・ギブソン(マティアス・ブシュ/トマス・ローラン/グスタボ・メネゼス)が繰り上がって優勝を手にしました。

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シルバーストーン6時間 LMP1クラス優勝
No.3 レベリオン R13・ギブソン

今大会を前にノンハイブリッドのLMP1マシンの性能向上を図る措置が取られ、着実にパフォーマンスを上げてシルバーストーンに現れたレベリオンR13・ギブソン。繰り上がり優勝は彼らとしても望外の結果でしたが、今大会には6台が出場したノンハイブリッドLMP1勢の戦いにおいては他を明らかに上回る強さを見せつけました。

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2台のトヨタ TS050ハイブリッドはレース序盤から何度もポジションを入れ替える攻防を展開。そして、レース中盤には7号車が20秒近くのリードを築き、同車の今季初優勝の可能性が高まりました。ところが、トヨタ7号車はやがてトラブルを抱え、リアセクションの交換を余儀なくされてリードを失います。さらに、最後のスティントにおいて周回遅れをかわしていく中で7号車はコースアウトを喫し、レースも残り1時間を切ったところで8号車がトップに立つことになりました。

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最後の1時間でトップに立ったNo.8 トヨタ TS050ハイブリッドのセバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ組は、僚友のマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ‐マリア・ロペス組に最終的には約20秒のリードを築いてフィニッシュ。表彰式はこの暫定結果に則って行われました。ところが、その後の再車検における車体剛性検査で2台の TS050ハイブリッドは不適合と判定され、ともに失格に。トヨタ側は「今回のサーキット改修で新たに設けられた縁石を乗り越えた時に発生したと考えられる衝撃により、車体前方下部にダメージを負っていました」と説明し、「当該の車両部品は2017年初めより使用を開始し、直近では今年の開幕戦のスパで同様の検査に合格しています」とコメントしていますが、判定が覆ることはなく、この表彰台は幻のものとなりました。

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GT マシンの上位クラスであるLMGTE Proクラスは、フェラーリのオフィシャルチームであるAFコルセのNo.51 フェラーリ 488 GTE EVO(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェイムズ・カラード)が今季初優勝。レース前半に両ドライバーがタイヤの消耗を抑えた巧みなドライビングを見せ、それによってレース後半における柔軟な戦略が可能となって首位を奪取。ドライバーとチームの双方の力でつかんだ勝利でした。

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LMGTE Proクラスの2位でフィニッシュしたのはNo.91 ポルシェ 911 RSR(リヒャルト・リーツ/ジャンマリア・ブルーニ)でしたが、レース後の再車検において最低地上高が規定値に達していないことが確認され失格に。これにより、No.67 フォード GT(アンディ・プリオール/ハリー・ティンクネル)が2位に繰り上がりました。同車は、レース後半のセーフティカー介入のタイミングが悪く、ここでポジションを落としましたが、最後の1時間でティンクネルが逆転に成功。さらに、No.91 ポルシェの失格によって2位という上々の結果を手にすることになりました。

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レース終盤にNo.67 フォードにかわされたNo.92 ポルシェ 911 RSR(ミカエル・クリステンセン/ケヴァン・ウストル)は、ライバルに約4秒届かず4位でのフィニッシュに。しかし、僚友のNo.91 ポルシェの失格によって3位に繰り上がり、クリステンセンとウストルのコンビはGTEドライバー選手権のポイントのリードをまた広げることに成功しまし た。

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今大会で開催されたLMP1、LMP2、LMGTE Pro、LMGTE Amの4クラスに出場した車両は合計34台で、その約9割にあたる30台がミシュランタイヤを選択して戦いに挑みました。なお、WECの次戦は日本大会。 約2カ月後の10月13〜14日に開催される第4戦富士6時間となります。

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