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WEC 2024 ROUND 4
LE MANS

■予選:6月12~13日/決勝:6月15~16日
■開催地:ル・マン24時間サーキット(フランス)
■レース時間:24時間

稀に見る接戦を制したフェラーリがル・マン2連覇
ミシュランタイヤが傑出した総合性能で各車を支える

アメリカのインディ500、そしてF1モナコGPと並ぶ世界3大モータースポーツイベントに数えられるル・マン24時間。その2024年大会がWEC(世界耐久選手権)のシリーズ第4戦として開催され、No.50 フェラーリ 499P(アントニオ・フオコ/ミゲール・モリーナ/ニクラス・ニールセン)がNo.7 トヨタ GR010ハイブリッド(ホセ‐マリア・ロペス/小林可夢偉/ニック・デ・フリース)の追撃をわずか14.221秒差で退けて優勝。昨年大会も制したフェラーリが、ル・マン2連覇を果たしました。
今大会では、24時間の決勝レース中に、雨が降ったり止んだりすることを繰り返し、変化する路面状況への対応力が強く要求されるレースとなりました。ミシュランがハイパーカークラスの全車に用意した4種類のレーシングタイヤが総動員されましたが、レース中に長時間にわたって使用されたウェットタイヤ(※原材料の45%にサステナブル材料を使用)は、完全なウェット路面や半乾きのハーフウェット路面での高性能はもちろん、完全なドライ路面での走行にもしばらく耐える能力を披露。また、予選のタイムアタックで素晴らしいグリップ性能を発揮するドライ路面用のソフトタイヤが、決勝レースでは3スティント連続使用にしっかりと対応する耐久性を見せるなど、ミシュランタイヤの傑出した総合性能に彩られたレースとなりました。

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ル・マン24時間 ハイパーカークラス優勝
No.50 フェラーリ 499P

決勝レースはドライコンディションのもとで始まりましたが、スタートから1時間半ほどが経ったところで雨がコースの一部を濡らしました。雨はほどなく止んで路面は乾いていきましたが、スタートから6時間が経つ頃にまた一時的な雨が……という具合に、24時間にわたるレースの間、天候はずっと安定せず、明け方やフィニッシュ前にも降雨がありました。そうした中でセーフティカーが何度も導入され、各車のギャップがリセットされる状況が繰り返し発生。おかげで、24時間レースらしからぬ秒差を争う接戦が最後の最後まで演じられることになりました。レースの最終盤は、首位を行くNo.50 フェラーリ 499PをNo.7 トヨタ GR010ハイブリッドが追い上げる展開になりましたが、No.50 フェラーリがゴールできるか否かギリギリのエネルギー残量になりながらも最終ラップを走り切って真っ先にチェッカーフラッグを受け、アントニオ・フオコ/ミゲール・モリーナ/ニクラス・ニールセンのトリオが栄冠をつかみました。

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ハイパーカークラスには、BMW、アルピーヌ、キャデラック(GM)、トヨタ、フェラーリ、プジョー、ポルシェ、ランボルギーニと、世界的な自動車メーカーが8社も参戦。WECシリーズの中で最もステータスの高いレースである今大会には23台と、ル・マンのトップカテゴリー史上で最多の台数が集まりました。

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ミシュランは今大会に、WEC用レーシングタイヤの全種類(ドライ用3種類、ウェット用1種類)を投入。23台のハイパーカーのために約4100本を持ち込み、46名のタイヤフィッターと15名のタイヤテクニシャン、そして19名のタイヤエンジニアからなる技術チームによって全ユーザーを強力に支援しました。

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決勝レースのスタートを前に、水素燃料電池レーシングカーのプロトタイプ「H24」のデモンストレーション走行が行われました。その研究開発プロジェクトにはミシュランも参加しており、「H24」に装着されたレーシングタイヤは71%もの高い割合でサステナブル材料を使用したものとなっています。

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ミシュランはモータースポーツを、イノベーションを加速する場と位置づけ、「#WeRaceForChange」という言葉とともに積極的な活動を行っています。その一例がWECにおけるウェットタイヤで、原材料の45%に再生可能材料およびリサイクル材料を使用。もちろん、パフォーマンスと耐久性に妥協は一切ありません。

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ポールポジションを獲得したのは#6 ポルシェ 963で、同車と#50 フェラーリ 499Pがレース序盤における首位争いを激しく繰り広げました。そして、スタートから1時間が経過しても、上位8台が10秒以内の僅差にひしめきながら、つばぜり合いを繰り広げるという緊迫したレース展開となりました。

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スタートから1時間半が経過したあたりから雨が降り始めました。その後、夜中や明け方にも雨が降ったり止んだりを繰り返し、コンディションが目まぐるしく変化するレースに。しかし、不安定な路面状況でも、ミシュランのウェットタイヤは安定したグリップ性能と信頼感をドライバーに与え続けました。

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チェッカーまで残り50分でNo.50 フェラーリ 499Pはピットストップを実施。これで最後まで走り切れるかギリギリのところでしたが、50号車は“エネルギー残量2%”になりながらもフィニッシュし優勝。フェラーリ AFコルセのスタッフたちは、相棒のミシュランマンとともに歓喜の雄叫びを挙げました。

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No.7 トヨタ GR010ハイブリッドは、予選でコースオフを喫し赤旗の原因を作ったことから予選タイム抹消に。しかし、レースでは大きく巻き返して、終盤には首位争いを展開。14.221秒というわずかな差で勝利には届きませんでしたが、ハイパーカークラス最後尾スタートから2位表彰台を獲得してみせました。

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サステナブル材料使用率45%のミシュランのWECハイパーカー用ウェットタイヤは、水量が変わっていく路面状況に幅広く対応しつつ、ダブルスティントを確実にこなしました。また、ドライ路面用のソフトタイヤは、激しいバトルの応酬がありながらも、トリプルスティントにしっかり対応。ル・マンを全力で戦った各チームの期待に、ミシュランタイヤも全力で応えました。

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