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WEC 2018-2019 ROUND 8
LE MANS

■予選:6月12日~13日/決勝:6月15日~16日
■開催地:ル・マン24時間サーキット(フランス)
■レース時間:24時間

トヨタが2年連続ル・マン総合優勝を達成
中嶋一貴組がLMPドライバーズタイトルを獲得

WEC 2018-2019年シーズンの最終戦となる第87回ル・マン24時間レースが開催され、No.8 トヨタ TS050ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ)が2年連続での優勝を達成。2位にはチームメイトのNo.7 マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ‐マリア・ロペス組が続き、トヨタが2年連続でル・マン1-2フィニッシュを飾りました。また、ブエミ/中嶋/アロンソのトリオは今回の勝利により今シーズンのLMPドライバーズタイトル獲得を決めました。多数の自動車メーカー直系チームが参戦するLMGTE Proクラスは、フェラーリの同クラスにおけるワークスチームであるAFコルセのNo.51 フェラーリ 488 GTE EVO(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェイムズ・カラード/ダニエル・セッラ)が優勝。GTEカテゴリーのタイトルはドライバー、マニュファクチャラーともにポルシェが獲得しました。

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ル・マン24時間 総合優勝
No.8 トヨタ TS050ハイブリッド

レース終盤の逆転劇によって前年大会に続くル・マン制覇を果たしたセバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/フェルナンド・アロンソのトリオ。2年またぎのスーパーシーズンとして開催された今シーズンにおける5勝目を飾り、ドライバーズタイトルを手にしました。そして中嶋は世界耐久選手権史上初の日本人チャンピオンドライバーとなりました。

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今回のル・マン24時間への全出場台数は62台で、その約85%を占める53台がミシュランタイヤを選択・装着しました。これらのパートナーを支えるため、ミシュランは今大会に約1万1000本のタイヤを28台のセミトレーラートラックで持ち込み、2100平方メートルという広さのタイヤガレージにて保管し、タイヤサービスも実施。計105名のスタッフによりサポートにあたりました。

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決勝レースのスタート前日には、クラシックカーなどに乗った全出場ドライバーのパレードがル・マン市内で行われました。毎年恒例のこのパレードの主役はもちろんレーシングドライバーたちですが、パレードに彩りを添えたミシュランマンが出場ドライバーからツーショットを求められるシーンもありました。

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レースの大半を支配したのはマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ‐マリア・ロペス組のNo.7 トヨタ TS050ハイブリッドでした。彼らはフィニッシュまで残り1時間というところで路面の異物によってタイヤを傷つけてパンクを喫したために予定外のタイヤ交換を行い、そこへ車両のセンサーの故障が重なってイレギュラーのピットストップをもう一度強いられることに。これで首位から陥落し、2年連続での2位という結果となりました。

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表彰台に置かれた優勝トロフィーの右から、フェルナンド・アロンソ、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴という優勝ドライバー3名。彼らはル・マン連覇とともにLMPドライバーズタイトル獲得を果たしました。今大会でWEC参戦をひとまず終える元F1チャンピオンのアロンソは、レース中の自身のベストタイムを4スティント目に記録してみせ、ミシュランタイヤの性能持続力の高さを示しました。

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ダンロップとミシュランのタイヤ競争があるLMP2クラス。大量20台が出場した同クラスの今回のレースを制したのはミシュランを履いたNo.36 アルピーヌ A470・ギブソンでした。ニコラ・ラピエール/アンドレ・ネグラオ/ピエール・ティリという実力派が駆ったこのミシュランタイヤ装着車は2位以下を周回遅れとして見事な勝利を飾りました。

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GTカテゴリーの上位クラスであるLMGTE Proクラスには、WECの通常のシリーズ戦には参戦しないコルベット・レーシングが出場してきたほか、ポルシェとフォードは4台体制で登場。24時間走行して上位5台が同一周回でフィニッシュするという白熱した戦いが展開されました。これを制したのはAFコルセのNo.51 フェラーリ 488 GTE EVO(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェイムズ・カラード/ダニエル・セッラ)で、フェラーリのル・マンでの勝利は2014年大会以来でした。

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2018-2019年シーズンのLMGTE Proクラスをシリーズで制したのはポルシェでした。今大会はクラス10位という順位に終わったNo.92 ポルシェ 911 RSRでしたが、シリーズ参戦しておらずポイント獲得権のない車両が5台も前でフィニッシュしており、シーズンを通してNo.92 ポルシェをドライブしたミカエル・クリステンセン/ケヴァン・ウストルはランキング2位に18.5ポイント差をつけてGTEチャンピオンに。GTEマニュファクチャラー選手権でもポルシェが頂点に立ちました。

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ル・マン24時間の2024年大会への参加実現を目指して開発が進められている燃料電池レーシングカー「MissionH24」のプロトタイプのお披露目が今大会の決勝レースの直前に行われました。ル・マンのレース主催者であるACO(フランス西部自動車クラブ)が推し進めているこの意欲的な車両のプロジェクトにはミシュランも協力しています。

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優勝はならなかった小林可夢偉らのNo.7 トヨタ TS050ハイブリッドですが、レース序盤の4周目にはマイク・コンウェイの手により3分17秒297という今大会の最速タイムを記録。これは、1周が13.626kmである現在のル・マン24時間サーキット(通称 サルト・サーキット)で決勝レース中に刻まれたラップタイムの新記録でした。ハイブリッド車のLMP1-Hカテゴリーの車両への規制が強まっている中でのこの記録更新は、ミシュランのタイヤ性能の向上を示すものでした。

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