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GREAT BRITAIN

WRC 2019  ROUND 12

■10月3日〜6日
■開催国:イギリス
■ステージ路面:グラベル(一部アスファルト)

トヨタのタナックが今季6勝目をマーク
WRC2プロ選手権では19歳のロバンペラが初代王者に

2019年WRC第12戦ラリー・グレートブリテンが行われ、トヨタのオィット・タナックが快勝を収めて今季6勝目をマークしました。2位にはヒュンダイのティエリー・ヌービル、3位にはシトロエンのセバスチャン・オジエが入り、チャンピオン争いを繰り広げている3人のドライバーがトップ3を占めました。また、自動車メーカーチームからグループR5マシンで出場するドライバーを対象としたWRC2プロ選手権では、やはりミシュランタイヤユーザーであるシュコダのカッレ・ロバンペラが圧勝を飾り、19歳になったばかりのこのフィンランド人ドライバーがWRC2プロ選手権初代チャンピオンに輝きました。

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ハイライト

ギャラリー

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ラリー・グレートブリテン総合優勝
オィット・タナック(トヨタ・ヤリス WRC)

そもそもスリッパリーな路面である上に、ハリケーンの影響を受けた大雨によって一段とぬかるんだコンディションのコースが続くことになった今大会でしたが、タナックは速さと安定性を高いレベルでバランスさせた見事なドライビングを展開しました。メカニックによるサービスが日中にない設定で行われたデイ3の途中でリアバンパーを失い、排気音が車内に大きく響いてくるようになったためにコ・ドライバーがペースノートを読み上げる声が聞き取りにくい状態でしばらく走ることを余儀なくされる、といった不測の事態もありましたが、動じることなく好走を続けて今シーズン6個目の勝利を獲得。チャンピオン争いにおける立場を俄然有利なものとしました。

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今回で75年目の開催となったラリー・グレートブリテン。この伝統の一戦のスペシャルステージの大半は、イギリス西南のウェールズ州に広がる森の中に切り拓かれた林道に設けられます。この季節の同地は雨がちで、深い森の中のグラベルロードの路面は大量の水を含んでいることから非常に滑りやすく、それでいて走行速度は概して高いことから、一瞬の気の緩みも許されないイベントです。

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今大会は10月3日(木)の午後、ザ・ビートルズの出身地として知られるリバプールの中心部で催されたセレモニアルスタートで開幕。その夕刻から夜にかけては、お隣のチェシャー州にあるオウルトンパーク・サーキットに設けられた舗装路と未舗装路が入り混じる特設コースでオープニングステージが実施され、そして明くる4日(金)の早朝からウェールズの森での本格的な戦いに入りました。

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オウルトンパーク・サーキットでのSS1でエンジンをストールさせて出遅れてしまったタナックでしたが、舞台が林道ステージに移るとトップタイムを連発。デイ2最後のステージを終えたところで首位に浮上しました。タナックとチャンピオン争いを繰り広げているオジエとヌービルはそれぞれに全力でのアタックを行っていましたが、タナックは彼らを上回る走りを続けてリードを拡大。10秒を超えるマージンを築いて最終日に突入しました。

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約10秒のマージンを保ったまま今大会最後のステージであるSS22を迎えたタナックは、ボーナスポイントが加算されるこの最終ステージでも最速タイムを叩き出して優勝。マキシマムポイント30点を獲得しました。そして今大会の結果、ドライバー選手権で首位に立つタナックとランキング2位につけるオジエとの差は28ポイントに、ランキング3位につけるヌービルとの差は41ポイントにそれぞれ拡大し、シリーズは残り2戦となりました。

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ラリー・グレートブリテンでは、水が流れ込んだ轍を走る際のアクアプレーニングに出走順の早いドライバーが苦しめられる事態が多く発生します。デイ2までを3番手の出走順で走行したヒュンダイのティエリー・ヌービルもアクアプレーニングの影響を強く受けたひとりでしたが、それでも彼は破綻をきたすことなくハイペースで走り続け、オジエを下して3位でフィニッシュ。残り2戦での逆転王座獲得に望みをつなぎました。

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デイ2までを2番手で走行したセバスチャン・オジエはアクアプレーニングに苦しめられたドライバーの筆頭でした。加えて、今大会におけるシトロエン C3 WRCはスリッパリーな路面でのグリップ性能においてライバルのトヨタ・ヤリス WRCやヒュンダイ i20クーペ WRCに及ばぬところがあり、お互いに大きなトラブルはなかった真っ向勝負の中でオジエはタナックやヌービルに伍すことができず3位でラリーを終える結果となりました。

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Mスポーツ・フォードのエルフィン・エバンスはSS3で土手にヒットしてサスペンションを破損させ遅れを取りましたが、自力で修理を完璧にやってのけると、その後は好タイムを連発して大きく巻き返しました。一時は12位まで落ちたエバンスでしたが、今大会で行われた21本のスペシャルステージのうち7本でベストタイムを記録しながら5位までポジションを上げてフィニッシュ。速さと存在感を示しました。

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自動車メーカーチームからグループR5マシンで出場するドライバーを対象としたWRC2プロ選手権は、マシンを横転させたりトラブルに見舞われたりするエントラントが続出。その中で、今大会のスタートの2日前に19歳になったばかりであったシュコダのカッレ・ロバンペラが2位に4分47秒差をつける圧倒的な内容でクラス優勝を獲得。WRC2プロ選手権のシリーズチャンピオンに輝きました。

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今大会においてミシュランがパートナーチームのワールドラリーカー各車に用意したグラベル用WRC公式タイヤ MICHELIN LTX Forceの内訳は、ミディアムコンパウンドのM6が32本、ソフトコンパウンドのS6が16本でした。ラリー本番で使用できたのは32本で、各クルーはコンディションや各々の戦略に応じてM6とS6を巧みに組み合わせながら戦いました。また、ミシュランはWRC2カテゴリー用のグラベルタイヤに新たに追加設定したソフトコンパウンド MICHELIN Latitude Cross S70を今大会から投入。ラリー・グレートブリテンの走行条件により適したタイヤラインアップで各エントラントの戦いを支えました。

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