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AUSTRALIA

WRC 2018 ROUND 13

■11月16日〜18日
■開催国:オーストラリア
■ステージ路面:グラベル(一部舗装)

セバスチャン・オジェが6年連続WRC王者に
メーカータイトルはトヨタが獲得

2018年の最終戦ラリー・オーストラリアは3名のドライバーがチャンピオンの可能性を持つ近年のWRCでは稀に見る混戦模様のもとで開催されましたが、ポイントリーダーを追いかける立場にあったヒュンダイのティエリー・ヌービルとトヨタのオット・タナクのふたりが相次いでリタイアを喫する事態に。これにより、Mスポーツ・フォードのセバスチャン・オジェが6年連続となるWRCチャンピオンに輝きました。また、ラリーはトヨタのヤリ‐マティ・ラトバラが優勝。その結果、トヨタがWRC復帰2年目にしてマニュファクチャラーズタイトルを手にしました。

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ハイライト

ギャラリー

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2018年WRCチャンピオン
セバスチャン・オジェ&ジュリアン・イングラシア

最終戦を終え、愛機の上で天を仰いで6度目のタイトル獲得を噛みしめるオジェ(写真右)とコ・ドライバーのイングラシア。わずか3戦前の第10戦ラリー・トルコを終えた時点ではポイントリーダーであったヒュンダイのティエリー・ヌービルに対して23点ものビハインドを負うランキング3位であったオジェでしたが、見事な巻き返しを果たし、王座をライバルに明け渡しませんでした。

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今大会はシドニーとブリスベンのほぼ中間に位置するオーストラリア大陸東岸のコフス・コーストに面した一帯で開催されました。ラリーの前には、4つの自動車メーカーチームから出場したワールドラリーカー11台とそのクルーによる集合写真の撮影が海辺で行われ、シリーズの最終決戦に向けてムードを高めていました。

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ポイントランキング首位のオジェを3点差で追う格好で今大会に臨んだヒュンダイのティエリー・ヌービルでしたが、デイ1後半のSS6で左リアタイヤをパンクさせて大きく遅れ、チャンピオン争いにおいても極めて不利な状況となってしまいました。それでもヌービルは全力を尽くして挽回に努めましたが、ラリー最終日中盤のSS22で立ち木に左リアをぶつけ、車輪をもぎ取られて万事休す。無念のリタイアを喫し、ドライバー選手権では3年連続のランキング2位に終わりました。

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ごくわずかながらも逆転タイトルの可能性を残して今大会を迎えたトヨタのオット・タナクは、SS5のウォータースプラッシュで水圧によってフロントスポイラーやフェンダーを吹き飛ばされ、空力バランスが崩れてその後しばらくはハンドリングが不安定な状態に。そのうっぷんを晴らすかのようにデイ2では驚異的なペースで突っ走り、この日行われた10本のスペシャルステージのうち6本で最速。SS16を終えたところで首位に浮上しました。しかし、ラリー最終日のSS20とSS23でタナクはコースアウトを繰り返し、特にSS23ではマシンに大きなダメージを負って走行継続不能な状態に。シリーズ最終戦をタナクはリタイアで終え、ドライバー選手権ではランキング3位となりました。

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SS22でヌービル、SS23でタナクと、ライバルたちが相次いでリタイアを喫したことにより、セバスチャン・オジェの6年連続・6度目のチャンピオンはラリーのフィニッシュを待たずに決まりました。そして迎えたSS24は、今大会の最終ステージにして今シーズンの最終ステージであり、来季は古巣シトロエンに復帰するオジェにとってはフォード・フィエスタ WRCに乗る最後のステージ。ここですべてを吐き出すようなマキシマムアタックを見せたオジェは見事にトップタイムを叩き出し、タイトル獲得に自ら華を添えました。

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タイトル獲得についてのコメントを求められたテレビインタビューにおいて互いを称え合ったMスポーツ・フォードのチーム代表であるマルコム・ウィルソン(写真右)とオジェ。ウィルソンは、自動車メーカーによる全面的なバックアップを受けられない中でも自チームを率いて情熱的にWRC参戦を続けてきた闘将です。そして、そんな彼がなかなか手を届かせることができずにきていたドライバーズタイトルを2年連続でもたらしたのがオジェでした。そのオジェが今大会をもってチームを去っていくことに、ウィルソンは寂しげな表情をさすがに隠せずにいました。

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今大会を制したのはトヨタのヤリ‐マティ・ラトバラでした。彼はSS11を終えたところで一旦首位に立ちましたが、SS16でタナクが逆転。そのチームメイトがコースアウトを喫したことでラトバラはSS20後に再び首位に浮上しましたが、2位に後退したタナクとの差は5秒に過ぎませんでした。そして続くSS21ではラトバラとタナクが同タイムをマーク。過熱したトヨタ勢同士のトップ争いはSS23でのタナクのコースアウトを呼び、ラトバラが昨年の第2戦ラリー・スウェーデン以来となる優勝を飾りました。

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ラトバラが優勝、そしてエサペッカ・ラッピが4位に入ったことにより、トヨタは2位ヒュンダイを27点差で下してマニュファクチャラー選手権を制覇。今年がWRC復帰2年目であったトヨタの同タイトル獲得は、カルロス・サインツとディディエ・オリオールがトヨタ・カローラ WRCに乗って選手権を制した1999年以来、通算3回目のことでした。

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2位でフィニッシュしたのは今大会と同じ南半球はニュージーランド出身であるヒュンダイのヘイデン・パッドンでした。今季7戦目のWRC出場でしたが、3本のステージでトップタイムをマークするなどパッドンは今大会を好調に戦い、ドライバーとマニュファクチャラーの両タイトルを逃すことになったチームにとっては救いとなる明るい話題をもたらしました。

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今大会にミシュランはグラベル用のWRC公式タイヤ MICHELIN LTX Force(205/65R15)のハードコンパウンド H4とミディアムコンパウンド M6を投入。H4が28本、M6が16本の合計42本を各車両のために用意し、その中から各クルーはラリー本番で使用することができる28本のタイヤの内訳を事前に決定して競技に臨みました。天気予報では降雨が伝えられていましたが、実際には雨はそれほど降らず、ステージの大半はドライコンディションで推移。結果的にタイヤへの攻撃性が高い路面が長く続くことになりましたが、ミシュランタイヤは高い耐久性とハイパフォーマンスの両立を見せて各ユーザーの戦いを足元から支えました。

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