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MEXICO

WRC 2018 ROUND 3

■3月8日〜11日
■開催国:メキシコ
■ステージ路面:グラベル(一部アスファルト)

新旧絶対王者対決を制し
セバスチャン・オジェが今季2勝目を獲得

かつて9年にもわたってチャンピオンとして君臨し続けたWRCにセバスチャン・ローブが3年ぶりに古巣シトロエンから乗り込んできたことにより、特別な注目を集めた中で開催された第3戦ラリー・メキシコ。44歳になったローブですが3本のスペシャルステージでトップタイムを叩き出してラリーをリードし、衰えぬ実力を示しました。しかし彼はSS14で路面上の岩にタイヤを当ててパンクさせたことにより後退。代わって首位に立ったのはMスポーツ・フォードのセバスチャン・オジェでした。オジェはDAY2までは2番手スターターを務め、路面のダストの影響を強く受けましたが、そのハンディを吹き飛ばす力強いドライビングで上位に進出。ローブの後退を受けて首位に立つと、最終的には後続に1分をゆうに超える大差をつけて今季2勝目をマークしました。

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ハイライト

ギャラリー

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ラリー・モンテカルロ総合優勝
セバスチャン・オジェ(フォード・フィエスタ WRC)

1番手や2番手で各スペシャルステージをスタートするドライバーは路面上の砂などの影響を強く受けるため、その後に出走するドライバーほどのグリップを得 られないという問題がグラベルラリーではつきまといます。しかし、今回のオジェはそのハンディを見事に跳ねのける強さで、通算42回目となるWRC総合優 勝をつかみ取りました。

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今季初のグラベルラリーとして開催された今回のラリー・メキシコ。その各スペシャルステージには柔らかな砂が堆積した路面や固い地盤がむき出しの路面などが混在します。また、高地での一戦であることもこのラリーの特徴で、各ステージが設けられる標高の平均は2200m、最高到達地点の標高は2737mにもなります。この一戦においてミシュランは、各パートナーチームから出場の各ワールドラリーカーにグラベル用のWRC公式タイヤ MICHELIN LTX Force S5(ソフトコンパウンド)と同H4(ハードコンパウンド)を供給しました(サイズはS5、H4ともに205/65R15)。

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久々に実戦の舞台でライバル同士として顔を会わせた2004〜2012年WRCチャンピオンのセバスチャン・ローブ(写真左)と2013〜2017年WRCチャンピオンのセバスチャン・オジェ(写真右)。ローブのWRC出場は2015年1月のラリー・モンテカルロ以来3年ぶり。同じフランス人で同じ名前を持つWRCの新旧絶対王者が今回久々に激突することになり、注目を集めました。

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ラリーのオープニングステージは、ユネスコの世界遺産に登録されている古都グアナファトの市街地で行われました。グアナファトはスペインの植民地時代に銀や金の産出によって栄えた歴史を持ちます(※写真はスペシャルステージへ向かうリエゾン区間)。

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今年の2月で44歳になったセバスチャン・ローブにとって、WRCのグラベルラリーへの出場はほぼ5年ぶりのことでした。さすがに簡単にはいかないのでないかという見方が多かったのが事実ですが、ローブはSS7とSS8で立て続けにトップタイムを叩き出し、DAY2終了時点では首位と7.9秒差の2位につけました。そして明くるDAY3の一本目のステージであるSS11で他を圧倒するトップタイムをマークして堂々ラリーリーダーの座に浮上。ファンや関係者、そして同じラリーを戦う他のエントラント一堂を震撼させました。

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セバスチャン・オジェは2番手スタートという不利な出走順を引き受けねばならなかったDAY2までの戦いを首位から30.2秒差の5位でしのぎました。そして、5番手という悪くない出走順となったDAY3では4ステージ連続でトップタイムを叩き出すという速さで追い上げを図ります。また、彼より上のポジションにつけていたドライバーたちが次々にアクシデントに見舞われたこともあり、SS14を終えたところで首位浮上を果たしました。オジェはその後もハイペースで走り続けて2位に対するリードを1分以上に広げ、開幕戦ラリー・モンテカルロに続く今季2勝目をマーク。ドライバー選手権のポイントリーダーに返り咲きました。

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DAY3最初のSS11を終えたところで首位に立ったローブでしたが、SS14で路面上の岩に左フロントタイヤを当ててパンクさせ、ステージ中でのタイヤ交換を余儀なくされたことによって勝負権を失いました。最終的には5位でのフィニッシュとなりましたが、加齢による衰えやブランクをものともしない9年連続WRCチャンピオンの能力の高さを改めて示した一戦となりました。

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SS3とSS4で連続トップタイムをマークし、久々にラリーをリードしたヒュンダイのダニエル・ソルド。DAY3最初のSS11で、かつてはチームメイトでもあったローブにかわされましたが、その後も大きく差を広げられることなく食い下がります。SS14ではタイヤをひどく摩耗させて大幅なタイムロスを喫し3位に後退しましたが、代わって2位に上がったシトロエンのクリス・ミークが最終日DAY4最初のSS20でマシンを横転させて後退。これによってソルドは再びポジションを上げ、2016年10月のラリー・スペイン以来となる2位表彰台を獲得しました。

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トヨタにとって今大会は試練の一戦となりました。標高が高く、空気の薄い条件下での戦いの中で、ヤリ‐マティ・ラトバラとエサペッカ・ラッピのヤリスWRCはオーバーヒートに見舞われ、さらにSS7でラッピはコースアウト、そしてSS8後にはラトバラがオルタネーターのトラブルによってデイリタイアを喫することに。さらに、DAY3最初のSS11で今度は3位を走行していたオット・タナクがターボトラブルによってデイリタイアとなりました。ただし、最終日のDAY4では、3台そろって再出走組に回った格好のトヨタ勢がこの日行われた3本のステージすべてを制覇してみせ、好材料を残して今大会を締めくくりました。

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ヒュンダイのティエリー・ヌービルはSS11で岩にぶつけたことでホイールを歪ませました。タイヤにとって適正な空気圧やタイヤ形状を維持できない状態となりましたが、それでもヌービルはそのステージを走り切ることができました。ヌービルのコ・ドライバーを務めるニコラ・ジルソーは「ステージをフィニッシュできたのはミシュランタイヤの構造とサイドウォールの強靭さのおかげでした」と語りました。

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