ミシュランマン

ミシュランマン

ミシュランマンの誕生

1894年、フランスのリヨンで開催された博覧会にミシュランはブースを出展しました。入り口の両側では、山のように積まれた大きさの異なるタイヤが来場者を出迎えます。そこへ創業者であるミシュラン兄弟の弟のエドワールが「腕をつけたら人間になるじゃないか」と兄のアンドレに言ったことがミシュランマン誕生のきっかけでした。

その後、アンドレは広告デザイナーのオ・ギャロと会い、彼がビール会社のために描いたものの採用されなかったデッサンに目をとめました。そこには、太った男と「ヌンク・エスト・ビバンダム (いまこそ飲み干す時)」というセリフ。クギやガラスなどを入れたグラスをタイヤ男に持たせれば、空気入りタイヤは障害物があっても乗り心地がよい、というアピールになるとアンドレは思ったのです。

ミシュランマン オリジナル
ミシュランマン ポスター

アンドレはオ・ギャロに熱心に自分のイメージを話してクロッキーを描いてもらい、こうして1898年4月、ミシュランマンが誕生しました。

実は当時、まだ名前が正式に決まっていませんでした。1898年7月、パリ-アムステルダムレースが開催され、そのとき、あるドライバーに「あっ、ビバンダムが来た!」と自分が呼ばれたのを聞いたアンドレは、この表現を気に入り、以後ビバンダムと呼ばれるようになりました。現在、アメリカなどフランス以外の国では「ミシュランマン」として知られていますが、ビブという愛称はいまだに多くの方々の間で親しまれています。

ちなみに、ミシュランマンが白い理由は、当時高級品であったタイヤは一つ一つ白い布や紙で包まれていたからだと言われています。

デザインの変遷

最初にミシュランマンが登場したころ、車は上流階級の人しか持っていませんでした。そんな上流階級の人たちは、丸メガネを掛け、葉巻を吸い、ワインを飲んでいたので、当時のミシュランマンはこの姿を反映させたものだと言われています。

そして、ドライバーに安心感を覚えてもらうために彼の表情は時代と共に柔らかく、そして笑顔になっていきます。時代の変化と共にミシュランマンも進化しています。

ミシュランマン 進化
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