MEM北陸 Hero

おもてなしドライブ in 北陸

with MICHELIN GUIDE
“おもてなしドライブ”それは、ドライバーが助手席に座る人を思いやったり、自分へのご褒美や気分転換を求めてするドライブのこと。
ドライブをアシストするのは100年も前からドライバーの道しるべとなってきたミシュランガイド。赤い本をお供にドライブにでかけましょう。
MEM  バナー 「ミシュランニュースレターに登録」

冬を満喫する

富山湾ドライブ


今年の冬は少し温かい日が続きましたが、ようやく東京でも空気が冷たくなってきましたね。冷たい海から水揚げたされた魚や12月が旬の冬野菜は格別です。ということで、今回は冬の北陸へドライブ。もちろん、そのためには準備が必要となります。そうです、スタッドレスタイヤ。知ってました?ミシュランのスタッドレスタイヤは、ここ日本で開発されているんですよ。 ということで、今回は冬の富山市へ向かいます。

MEM北陸 冒頭画像

 都心から富山に向かうには、大きく分けて二つのルートがあります。東京を出るのに関越自動車道を使うのか、中央自動車道か。のんびり山越えルートもいいでしょう。ただ今回は高速道路メインにしました。上信越自動車道の上越ジャンクションから北陸自動車道に入り富山インターに向かいます。海沿いを走る北陸自動車道は気持ちいいんですよね。太平洋側とは違う北陸ならではの空気を感じます。

MEM北陸 イラストマップ

※「ミシュランガイド」掲載飲食店/宿泊施設(赤字)と外国人観光ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」掲載地(緑字)が全てイラスト上に記載されているわけではありません。

 車はレクサスNX300h。レクサスが誇るハイブリッド車です。2.5リッター直4ガソリンエンジン+モーターは想像以上に力強く、ハンドリングも軽快で小気味いいです。

MEM北陸 雪道 レクサス

 タイヤはMICHELIN X-ICE3+(ミシュラン エックスアイス スリー プラス)です。ミシュランの最新スタッドレスタイヤです。ミシュランは1982年に日本で初めてスタッドレスタイヤを発売したメーカー。凍った路面で高い性能を発揮してくれます。前日の雪が凍った翌朝って路面がキラキラ光っていますよね。そこが凍結路面。そこでしっかりブレーキが効くのですから安心です。冬道の運転は慎重になりますが、タイヤが高い性能を発揮してくれれば安心ですよね。きちんと止まるタイヤを履いておけば、安心して運転できますし、運転を楽しむ余裕も出て来ます。もちろん、今回使った高速道路のように、雪や氷がない道も不安なく走ります。乗り心地が急に悪くなったり、回転するタイヤの音が気になったりすることはありません。晩秋から初春まで安心なスタッドレスタイヤです。

MEM北陸 X-ICE3+ スタッドレスタイヤ

 富山インターからはまずJR富山駅に向かいます。インターのほぼ真北。駅近で一息入れたいのは富岩運河環水公園、通称カナルパーク。“とやま都市MIRAI計画”のシンボルゾーンとして整備されました。広々した公園には多くの緑と水辺ならではののんびりした空間があります。まさに富山市民の憩いの場。スケジュールにゆとりがあれば、外国人向け観光ガイド『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で二つ星として評価されている富山市ガラス美術館に立ち寄り、アートに触れるのもいいでしょう。富山市は明治・大正期に主に薬瓶としてガラス工芸が発達した地域ですから。

MEM北陸 ガラス美術館 内観

 さて、富山の美味しい空気を吸って一息ついたら今夜の宿、リバーリトリート雅樂倶へ。車を一度富山インターまで戻し、そのまま通過して南下します。県道69号を神通川を右手に見ながら走ります。

 リバーリトリート雅樂倶はその名の通り、川に面した隠れ家といった雰囲気。県道から奥まったところにある駐車場その奥に低層の建物が現れます。入口からどことなく個性的なのはアートが溢れているからでしょう。建築家内藤廣氏が手がけた新館建物もそうですし、館内外には数々のアート作品が展示されます。ロビーからしてまさに美術館の装いです。ディナーまでは部屋でゆっくりするのもよし、天然温泉に浸かるもよし、アートに浸るのもよし。到着時間が読めていれば事前にスパを予約しておくのも賢い時間の使い方です。

MEM北陸 リバーリトリート雅樂倶 内観

 ディナーは館内のL’evo(レヴォ)で。

 有名フレンチレストランで修行した谷口シェフが地元の食材をふんだんに使って腕を振るう店。一品一品が個性的でまるでアート作品のような皿が食卓を飾ります。舌だけでなく目も喜ばせてくれます。

MEM北陸 Levo オーナーシェフと会話

日本料理を皮切りにフレンチの世界へ。フランスの三つ星レストラン、ベルナール・ロワゾー・オガニザシオンで修業し帰国。独立後は地産地消にこだわるオーナーシェフの谷口英司さん。

MEM北陸 レヴォの肉料理

地元農家と協力し飼育法までこだわったお肉、また、旬のジビエまで食材はすべて県内産。海の幸はいわずもがな富山湾の恵みを扱う。提供されるメニューは昼夜ともにコースだ。

MEM北陸 エンダイブ 前菜

アンディーブ(チコリ)を使った前菜。日本では生産量の少ない食材だが、シェフが地元農家と研究し富山で生産される。

MEM北陸 ズワイガニ料理

 地元では国名にちなんで“高志の紅ガニ”と呼ばれているズワイガニ。

MEM北陸 レヴォの穴子料理

水深が深くプランクトン豊富な富山湾は様々な魚種を育む。一般的に穴子の旬は夏と言われるが、脂が乗った冬場のほうが美味という意見も。調理法は季節で異なる。

MEM北陸 L'evo富山

前衛的地方料理をコンセプトに、富山県産の食材、地元作家の食器やカトラリー、店舗内装にいたるまで徹底。店内はテーブル席の他に、個室の用意もある(予約時に確認を)。

MEM北陸 L'evo富山

レヴォ
ミシュランガイド富山・石川(金沢)2016特別版に掲載

住所:富山県富山市春日56-2(リバーリトリート雅樂倶内)
TEL:076-467-5550
営業時間:ランチ:11:30~13:00 (L.O.)(要予約)/ディナー:18:00~21:00 (L.O.)(要予約)
Web: levo.toyama.jp
※営業時間や定休日などはお店にご確認ください

 さて、一晩川沿いの隠れ家でゆっくり過ごしたら、翌朝は近くの諏訪町本通りへ行きましょう。八尾町にあるそこは、江戸時代の雰囲気を残した家々が立ち並ぶ場所。石畳の道の左右には白壁や格子戸が軒を並べます。そんな景観が認められ1986年には「日本の道100選」に選ばれました。ここで愛車の写真を撮ればいい思い出になりそうですね。タイムスリップでもしたような景色です。

MEM北陸 八尾の町並み

 今回の旅はここから北上し富山湾随一の水揚げを誇る氷見漁港へ車を走らせます。ですが、ここで南下して菅沼合掌造り集落に行くドライブも悪くありません。豊かな自然の中に現存する9戸の合掌造りの家屋を見て触れることができます。それは日本の原風景。北陸自動車道と東海北陸自動車道を使えば、諏訪町本通りから約1時間でたどり着けます。

MEM北陸 雪あかり 菅沼集落

 車は諏訪町本通りから、富山湾に浮かぶ船の貴婦人「海王丸」のある“海王丸パーク”へ進みます。ルートはそのまま真っ直ぐ北上。埠頭まで出たら目の前に“新湊大橋”が見えてきました。日本海側最大級の橋です。晴れていれば、立山連峰、能登半島が一望できます。ビル群を見渡すレインボーブリッジとはまったく違う趣です。歩行者通路もあるので、車を止めてウォーキングもいいですね。

 そして橋を渡ったすぐ右手が海王丸パーク。ここは立ち寄りポイント。それにしても美しい帆船をこれだけ近くで見られる場所はそうないでしょう。船内に入ることもできます。

MEM北陸 新湊大橋 海王丸パーク

 富山湾を臨みながらのドライブはまだ続きます。海王丸パークの後はいよいよ氷見漁港です。かかる時間はおよそ40分。潮の香りを感じながらのドライブです。

 漁港に到着。近くには“氷見漁港場外市場ひみ番屋街”があります。地場の鮮魚や氷見ならではの加工食品を販売するお店や地元の飲食店が立ち並びます。お土産には事欠きません。ただし鮮魚は売り切れごめんなので、のんびり夕方到着ってわけには行きませんね。氷見漁港には“朝セリ”の見学ツアーがあります。早朝限定のため今回は無理ですが、機会があれば覗いてみたいです。

MEM北陸 ブリ競り

 そんなことを鑑みると氷見でもう一泊なんて計画もいいですね。朝セリの後、氷見市のワイナリー“セイズファーム”へ行ったり、能登半島の西側にある“千里浜なぎさドライブウェイ”を走るのも楽しそうです。“千里浜なぎさドライブウェイ”は砂浜を車で走ることのできる日本では数少ない場所です。

MEM北陸 セイズファーム

 とはいえ今回は帰路へ。氷見からの帰りは小杉インターから入った北陸自動車道を使うか、能越自動車道から東海北陸自動車道、安房峠道路経由で長野自動車道といった道が考えられます。

MEM北陸 雪道 レクサス リア

 いずれにせよ冬場はいつ雪が降ったり路面が凍結するかわかりません。なので、やはりスタッドレスタイヤの準備を怠りなく。実際今回のドライブもあらゆる場面でその恩恵を受けました。特に信号の変わり目で踏んだブレーキの効き具合には驚かされます。頭で予想するより手前でMICHELIN X-ICE3+はしっかり車を止めてくれるんです。冬の道は侮れません。万全の準備あっての美味しいもの探しドライブですね。

2018年11月28日掲載(取材日:2018年1月21日)
※記載の内容は掲載時点の情報です。(ミシュランガイド公式リストbyクラブミシュランは、現在、終了しております。)
※全世界のミシュランガイドセレクション(レストラン・ホテル)の閲覧・検索はミシュランガイド公式ウェブサイトをご利用ください。
※グリーンガイドの情報は『グリーン・ガイド・ジャパン改訂第4版』のものです。

mem-writer-tatsuya-kushima.jpg
Writer

Tatsuya KUSHIMA
MADURO Editorial Director/
Motor Journalist

mem-photographer-kosuke-arai.jpg
Photographer

Kosuke ARAI

MEM バナー 「ミシュラン ニュースレターに登録」
MICHELIN EXPERIENCE MAGAZINE これまでの記事はこちらから
You are using an unsupported web browser
本ウェブサイトではサポートされていないウェブブラウザをお使いのようです。一部の機能が正常に作動しない場合があります。閲覧中に動作が不安定になる場合があります。このウェブサイトを最大限活用していただくため、以下のブラウザのいずれかを使用していただくか、アップグレードまたはインストールしてください