
ラジアル構造とバイアス構造の違いとは?
モーターサイクルやスクーターの乗り方は実に千差万別。異なるニーズに対応できるよう、ミシュランではバイアス構造とラジアル構造、2種類のタイヤを提案しています。
カーカスがトレッドの周(回転)方向に対し斜め(BIAS)に配列されています。高速耐久性を向上する為に、カーカスをベルトで締め付ける構造を採用しているタイプもあります。
カーカスがトレッドの周(回転)方向に対し放射状(RADIAL)に配列されています。 カーカスをベルトで上から締め付ける構造。サイドウォールとトレッド部では全く異なる性能を持っています。
ラジアルタイヤは柔軟なサイドウォールにより、路面追従性に優れていることが特徴です。接地面がバイアスタイヤに比べて安定しているため、コーナーリングで優れたグリップ力を発揮します。更に安定した接地面によりタイヤの摩耗も均一です。サイドウォールが柔軟なラジアルタイヤのもう一つの特徴として、高速走行時の乗り心地のよさがあります。これはタイヤの柔軟性により路面からの衝撃を吸収するためです。
一方、サイドウォールの剛性が高いバイアスタイヤは、高荷重に耐えることができます。しかし、高速走行時には、遠心力によるトレッドの変形が大きいため、操縦安定性に悪影響を与えますが、低速時の乗り心地が良く、小・中排気量オートバイであまりフレーム剛性が高くない車両に向いています。また、重量のあるオートバイや、荷重の大きいオートバイにも適しています。エンジン出力が大きいパワフルなオートバイでのスポーツ走行にはラジアルタイヤが必需品です。速度記号はZR、つまり最高速度240km/h以上を実現します。
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