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MOTOGP 2025 ROUND 1
THAILAND

■予選:3月1日/決勝:3月2日
■開催地:チャーン・インターナショナルサーキット(タイ)
■レース周回数:26周(118.404 km)

ミシュラン公式タイヤで10年目のMotoGPが開幕
マルケス完勝、小椋 藍がデビュー戦で5位に食い込む

二輪ロードレースの最高峰シリーズであるMotoGP世界選手権の2025年シーズン開幕戦タイGPが開催され、ドゥカティのワークスチームであるDucati Lenovo Teamのマルク・マルケスが予選でポールポジションを獲得すると、土曜日のスプリントレース、日曜日のグランプリレース(決勝レース)の双方を制し、この週末の完全制覇を達成しました。また、昨シーズンのMoto2クラスでチャンピオンに輝いた日本人ライダーの小椋 藍がTrackhouse MotoGP Teamからアプリリア RS-GPで参戦を開始。いきなり素晴らしいパフォーマンスを見せて、予選5位、スプリントレース4位、グランプリレース5位という結果を出し、鮮烈なMotoGPデビューを飾りました。
ミシュランは2016年シーズンからMotoGPにおける単独の公式タイヤサプライヤーの任にあたっており、今シーズンで10年目となります。「We race for change」というキャッチフレーズのもと、技術革新を強力に推し進めるプラットフォームとモータースポーツを位置づけているミシュランは、絶え間なく続けている技術開発を通して、MotoGPにおける“お客様”である世界最高レベルのレーシングライダーたちからの信頼に応える高性能なタイヤを今シーズンも供給してまいります。

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タイGP優勝
マルク・マルケス(ドゥカティ・デスモセディッチGP)

今大会が行われたチャーン・インターナショナルサーキットがあるタイ中部は熱波に襲われており、今回のタイGPは、路面温度が概して50℃あり、最高時には62℃に達したほどの酷暑に見舞われました。過酷なコンディションのもとでの走行となりましたが、そうした中でマルケスは圧倒的な強さを発揮。昨シーズンは2度得るにとどまっていたポールポジションを予選でいきなり奪い取ると、スプリントレース、グランプリレースのどちらでも優勝。ドゥカティのワークスチームに加入して初の大会でパーフェクトウィンを達成しました。なお、非常に高い路面温度のもとでも、マルケスはタイGPのグランプリレースにおけるファステストラップ記録を塗り替えてみせ、強化タイプの構造を持たせた今大会専用のタイヤを用意したミシュランの仕事にも高い評価が集まりました。

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MotoGPがタイでシーズンの開幕を迎えたのは今シーズンが初めてのことです。大会の前には、その郊外にサーキットを持つブリーラムの繁華街で、ファンの一般参加があるシーズンオープニングイベントを開催。大勢の観客が集まり、タイでのMotoGP人気の高さが示されました。

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ミシュランが公式サプライヤーとして出場全車にタイヤを供給するのもこれで10年目。今大会の舞台はタイヤにかかる負荷がひときわ高いサーキットであり、ミシュランはMICHELIN Power Slickのフロント用のハードとリア用のすべてに強化型の構造を採用したタイヤを用意しました。

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この週末における路面温度は最高で62℃に達し、走行中のマシンの過熱により一部のライダーは熱傷を負ったほど。ミシュランの二輪競技マネージャーであるピエロ・タラマッソは「そもそも温暖なタイですが、これほどの暑さに見舞われたのは初めてです」と苦笑いしていました。

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今大会では、予選、スプリントレース、グランプリレースのいずれも、#93 マルク・マルケス、#73 アレックス・マルケス、そしてフランチェスコ・バニャイアの3人がその順でトップ3を占める結果に。グランプリレース(写真)ではマルケス兄弟が激しく首位を争いました。

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どちらも、気温は35℃以上、路面温度は50℃近くという暑さの中で行われたスプリントレースとグランプリレースの双方を完璧な内容で制したマルク・マルケス。MotoGPチャンピオンに6度も輝いてきたこのスペイン人ライダーが今シーズンの主役になることは確実な様子です。

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Trackhouse MotoGP Teamからデビューを果たした小椋は、予選でいきなり5位に食い込むと、スプリントレースを4位、グランプリレースを5位でフィニッシュ。最高峰クラスでの初レースと思えぬ安定感とスピードの高さに、世界中のファンから称賛の声が挙がりました。

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昨シーズンは参戦5メーカーの中で最下位に終わったホンダ。新シーズンの初戦では、写真のジョアン・ミルは転倒を喫したものの7番手を走り、ジョアン・ザルコが7位、ルカ・マリーニが10位でゴール。過去2シーズンより結果の出方が明らかに良好で、競争力の向上が示されました。

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オフシーズン中のテストで好タイムをマークしていたヤマハですが、今回のグランプリレースでは、今シーズンからYZR-M1を走らせるプラマック・レーシングのジャック・ミラーの11位が最上位で、ワークスチームの#20 ファビオ・クアルタラロは15位どまり。巻き返しが期待されます。

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そもそも負荷が高いサーキットである上に、酷暑に見舞われ、タイヤにとっては非常に厳しい条件でしたが、強化型の構造が機能し、より良好な条件で行われた昨年大会に匹敵するラップタイムで各ライダーは安定的に周回。ミシュランの努力が報われた一戦となりました。

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