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MOTOGP 2025 ROUND 10
NETHERLANDS

■予選:6月28日/決勝:6月29日
■開催地:TTサーキット・アッセン(オランダ)
■レース周回数:26周(118.092 km)

冷たい風と低い路面温度のもとでも高性能を発揮
ミシュランタイヤとマルケスが伝統のダッチTTを制す

「TT(ツーリストトロフィー)」という高い格式のレースとして長年親しまれてきたオランダGPが2025年シーズンのMotoGP世界選手権第10戦として開催され、Ducati Lenovo Teamのマルク・マルケスが、土曜日のスプリントレースと日曜日のグランプリレース(決勝レース)の双方で優勝。彼の今季のスプリントレースにおける優勝は9回目、グランプリレースでの優勝は6回目を数えることになりました。
今大会が行われたTTサーキット・アッセンは北海に近い位置にあり、冷たい海風が吹きつけます。そして、この週末は気温と路面温度が6月末としてはかなり低めで推移し、特に金曜日と土曜日は冷え込みました。そのため各ライダーは、スプリントレースとグランプリレースで使うと見極めた種類のタイヤを温存しながら金曜日と土曜日の各走行セッションをこなし、それらのタイヤを装着した際には適切な作動温度域に保つ走りが求められました。世界の二輪ロードレースを代表するMotoGPライダーたちはこの難しいタスクをしっかりやり遂げ、ミシュランMotoGP公式タイヤも彼らトップライダーたちの高度な要求に存分に応えるパフォーマンスを示しました。

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オランダGP優勝
マルク・マルケス(ドゥカティ・デスモセディッチGP)

予選では4位となり、2列目のグリッドからのスタートとなったマルケスでしたが、スプリントレース、グランプリレースのどちらにおいても序盤のうちに首位へ躍り出ると、ライバルたちを寄せ付けず勝利をもぎ取りました。スプリントレースでは実弟であるアレックス・マルケスがまたも2位に入り、今シーズンこれまでの10戦すべてでマルケス兄弟がトップ2を占める結果に。しかし、アレックスはグランプリレースで転倒を喫してリタイアに。この結果、ライダー選手権で首位を行くマルクのポイントのリードは、シーズンの折り返しを迎える前の段階で68点にまで広がりました。

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今大会の金曜日と土曜日は気温が上がらず、突風が吹き荒れるなどして、タイヤの温度上昇に時間を要すコンディションでした。つまり、ソフトタイヤを使うことが最適な条件でしたが、本数に限りがあることから、各ライダーはフレッシュタイヤを温存するため、各走行セッションを慎重にこなす必要がありました。

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やはり高くはない路面温度のもとで行われていた第7戦イギリスGPで優勝しているAprilia Racingのマルコ・ベッツェッキが今大会でも活躍。スプリントレースで3位に入ると、グランプリレースではフランチェスコ・バニャイアを突き放して2番手を確保し、優勝したマルケスに0.635秒差に迫りながらゴールしました。

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日曜日のグランプリレースでは路面温度が40℃を超え、MICHELIN Power Slickの様々なタイプを選べる条件となりました。多くのライダーはフロントにハード、リヤにミディアムを使いましたが、ホンダ勢とアプリリア勢にはリヤにソフトを選んだライダーが複数いるなど、ミシュランタイヤの対応レンジの広さが示されました。

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予選ではファビオ・クアルタラロが今季4度目となるポールポジションを獲得。ヤマハの一発の速さを改めて披露しました。スプリントレースでのクアルタラロは4番手を走行中に転倒、グランプリレースでは10位でのフィニッシュに。なお、創業70周年を迎えたヤマハ発動機は、4台のヤマハ YZR-M1を今大会限定の特別カラーリングでグランプリレースに出走させていました。

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電動バイクによるMotoE世界選手権のレースが前戦から1カ月半のインターバルを経て今回開催されました。この革新的なカテゴリーにおける単独のタイヤサプライヤーであるミシュランは、フロント用で58%、リア用で56%と、高性能二輪タイヤとしては画期的に高い割合でサステナブル材料を使用した公式タイヤを供給しています。

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MotoEとしては2025年シーズンの2大会目で、土曜日に2つのレースを立て続けに実施。第1レース(シリーズ第3戦)ではKLINT Forward Factory Teamのアンドレア・マントヴァーニがMotoEキャリア初優勝を飾り、第2レース(第4戦)ではAruba Cloud MotoE Teamのアレッサンドロ・ザッコーネが今季初優勝を手にしました。

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