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MOTOGP 2021 ROUND 16
EMILIA ROMAGNA

■予選:10月22日/決勝:10月23日
■開催地:ミザノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェッリ(イタリア)
■レース周回数:27周(114.102 km)

マルケスが今季3勝目を挙げクアルタラロが王座獲得
フランス人初のMotoGPチャンピオンが誕生

ミシュランが公式タイヤを出場全車に供給して行われている二輪ロードレースの世界最高峰シリーズ MotoGPの2021年シーズン第16戦エミリア・ロマーニャGPが開催され、Repsol Honda Teamのマルク・マルケスが優勝。2位にはチームメイトのポル・エスパルガロが入り、ホンダワークスが1-2フィニッシュを飾りました。そして、ポイントリーダーであるMonster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロが今大会を4位でゴールし、シリーズで彼を追っていたDucati Lenovo Teamのフランチェスコ・バニャイアが転倒でノーポイントに終わったことから、クアルタラロは残る2戦の開催を待つことなく今シーズンのMotoGPライダー選手権タイトル獲得を確定。フランス人初の二輪ロードレース最高峰クラスチャンピオンに輝きました。

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2021年シーズンMotoGPチャンピオン
ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ YZR-M1)

MotoGP参戦3年目のクアルタラロは、今シーズンこれまでに5勝をマーク。ライダー選手権ではシーズン序盤からトップを走り続けてきました。ランキング2位につけるドゥカティワークスのフランチェスコ・バニャイアにクアルタラロが52点差をつけた状態で行われた今大会でしたが、バニャイアはトップ走行中に転倒を喫してリタイアに。この瞬間、1999年4月20日に南仏のニースに生まれた22歳のクアルタラロによる今シーズンのMotoGPタイトル獲得が確定しました。フランス人が最高峰クラスでチャンピオンに輝いたのは二輪ロードレースの長い歴史の中でもこれが実に初めてのことでした。

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新型コロナウイルス感染症の影響で中止となったマレーシアGPの代替戦として開催されたのが、サーキットの所在地域の名をレース名に冠した今大会でした。舞台は前々戦のサンマリノGPと同じミザノであり、ミシュランが用意したタイヤの仕様も前々戦と同じ。ただし、これらのタイヤは前々戦よりぐっと低くなった路面温度に対応することが求められました。

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予選では7位止まりだった#93 マルケスでしたが、決勝では強さを見せてレース序盤のうちに2位に浮上しました。もっとも、今季5度目のポールポジションを奪った#63 バニャイアは決勝でも速く、やがてマルケスを突き放します。ところが、残り4周となったところでバニャイアは痛恨の転倒を喫してリタイアに。同時に彼の逆転タイトルの望みも霧散しました。

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バニャイアの転倒によりトップに繰り上がったマルケスが今季3勝目を手に。そしてチームメイトのポル・エスパルガロが2位に続いたことで、ホンダワークスが今季初の1-2フィニッシュを決めました。また、3位にはレース後半に順位を上げてきたAvintia Esponsoramaのエネア・バスティアニーニが入って、サンマリノGPに続く表彰台獲得を果たしました。

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タイトルに王手をかけた格好で今大会に臨んだクアルタラロは、予選では10位にとどまったものの、決勝ではさすがの強さを見せてオーバーテイクを連発。バニャイアがリタイアとなった時点でタイトル獲得は決まりましたが、結局4位にまで順位を上げてフィニッシュしました。なお、ヤマハのライダーのMotoGPタイトル獲得は2015年のホルヘ・ロレンソ以来です。

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今シーズンをもって引退するバレンティーノ・ロッシにとって今大会は最後の母国開催グランプリでした。予選ではミスがあって最下位の23位に沈みましたが、決勝レースでは大きく巻き返して10位でゴールしました。最高峰クラスだけで7度のタイトル獲得を誇る史上最多勝ライダーのMotoGPにおける戦いを見ることができる機会はあと2戦のみとなりました。

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約1カ月に行われたサンマリノGPで記録更新されたばかりの決勝レース中のファステストラップと優勝レースタイムですが、前者はバニャイアによって、後者はマルケスによって今回塗り替えられ、ミシュランタイヤの底力が改めて示されました。そしてシリーズチャンピオンにはクアルタラロが輝き、フランス人初のMotoGP王者がフランス製タイヤによって誕生しました。

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