出場全車がミシュランタイヤを使用して行われている二輪ロードレースの世界最高峰シリーズ MotoGPの2022年シーズン第5戦ポルトガルGPが開催され、昨シーズンのチャンピオンであるMonster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロが今季初優勝を飾りました。クアルタラロは10周目に新しいラップレコードを叩き出し、アルガルベ・インターナショナルサーキットを25周して行われるMotoGPレースを新記録のタイムで走り切って、ミシュランのMotoGP公式タイヤの進化を示しました。また、決勝レースのトップ6は、ヤマハ、ドゥカティ、アプリリア、スズキ、KTM、ホンダの順で、すべて異なるバイクメーカーのライダーが占める結果となり、ミシュランタイヤがどのメーカーのマシンに装着されても高い性能を変わりなく発揮することが分かりやすく示されました。
今大会ではすべてのフリープラクティスがウェットコンディションとなり、各ライダーはMICHELIN Power Rain（写真）を使用しての走行に。雨は土曜のお昼過ぎに上がって路面は徐々に乾いていき、Q1はハーフウェット、Q2は概ねドライなもののウェットパッチが至るところに残るという非常に難しいコンディションでの予選になりました。
MICHELIN Power Rainは20℃を下回る路面温度のウェットコンディションであっても写真のような深いリーンアングルでのコーナリングを可能にします。写真のライダーはドゥカティのサテライトチームであるPramac Racingのジョアン・ザルコですが、彼はQ2では前後にソフト仕様のMICHELIN Power Slickを履いてアタックしポールポジションを獲得しました。
決勝レースはドライコンディションに恵まれましたが、この週末で決勝までに完全なドライで走ることができた時間が乏しく、出走25名のライダーのうち23名は前後ともミディアム仕様のMICHELIN Power Slickという手堅い選択をすることに。迎えたスタートでは、予選2位であったスズキの#36 ジョアン・ミルがトップに立ち、レース序盤をリードしました。
