
MOTOGP 2024 ROUND 6
CATALUNYA
■予選:5月25日/決勝:5月26日
■開催地:カタルニア・サーキット(スペイン)
■レース周回数:24周(111.768 km)
記録更新続出でミシュランタイヤの性能向上が明白に
スプリントはエスパルガロ、グランプリはバニャイアが制す
出場全車がミシュランタイヤを使用して行われているMotoGPの2024年シーズン第6戦カタルニアGPが開催され、予選ではAprilia Racingのアレイシ・エスパルガロが新たなオールタイムラップレコードでポールポジションを獲得。彼はその後行われたスプリントレースでも優勝を飾りました。そして、明くる日曜日のグランプリレース(決勝レース)では、Ducati Lenovo Teamのフランチェスコ・バニャイアが従来記録を10秒以上も短縮したレースタイムで優勝。また、Red Bull GASGAS Tech3のペドロ・アコスタが従来記録を上回るファステストラップをマークしました。
今大会では、やはりミシュランタイヤのワンメイクで行われている電動バイクの世界最高峰シリーズ MotoEの第5戦と第6戦も開催されましたが、Axxis-MSIのオスカー・グエティレスがMotoEの新たなオールタイムラップレコードをレース中に叩き出して第5戦を制覇。かように、MotoGPとMotoEの双方で記録更新が続出し、両カテゴリーにミシュランが供給している公式タイヤの性能向上がまたしても明らかに示された週末となりました。

カタルニアGP優勝
フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・デスモセディッチGP)
タイヤを巧みに温存しながらトップグループで走り続け、終盤にレースリーダーとなると後続を一気に突き放してグランプリレースを制したバニャイア。従来の優勝レースタイムを10秒以上も更新しての快勝で、首位に立って迎えた最終ラップで転倒を喫してしまったスプリントレースの雪辱を果たしました。

Aprilia Racingのアレイシ・エスパルガロが、MotoGPレギュラーライダーとしての活動を今シーズン限りで終えることを今大会で発表。その後に臨んだ予選において、この34歳のスペイン人はオールタイムラップレコードでポールポジションを奪ってみせました。

土曜日に12周で行われたスプリントレースでは、首位に立ったライダーが次々に転倒。最終ラップをトップで迎えたバニャイアまでもが単独でスリップダウンを喫し、引退発表直後のNo.41 エスパルガロが土壇場で首位に繰り上がって優勝するという劇的な展開となりました。

グランプリレースでは、首位をかけた攻防が序盤から激しく演じられ続けました。その中で、スプリントレースの轍は踏まぬと誓ったバニャイアが、アグレッシブながらもクレバーにレースを戦い、終盤に首位に立つと逃げ切り、価値ある今季3勝目をもぎ取りました。

台風の目のような存在であるMotoGPルーキーのペドロ・アコスタ(Red Bull GASGAS Tech3)は、スプリントレースで3位に。グランプリレースでは転倒を喫しましたが、再スタートして13位完走。従来記録を更新するファステストラップを叩き出して能力を示しました。

今大会では電動バイクの世界最高峰シリーズ MotoEの第5戦と第6戦も開催されました。サーキットの特性に合わせて、ミシュランはフロント用を標準仕様より硬めとした特別なMotoE公式タイヤを今大会に供給。それは、パフォーマンスと安全性のレベルを上げることに妥協しないミシュランの姿勢の表れでした。

MotoE第5戦(写真)では地元カタルニア出身のNo.99 オスカー・グエティレスが、第6戦ではイタリア人ライダーのケビン・ザンノーニが優勝。グエティレスはオールタイムラップレコード更新も果たしました。フロント用には49%、リア用には53%ものサステナブル材料を使用した公式タイヤを供給しているMotoEを、先進的な技術に取り組む場と捉えてミシュランは活動しています。