MotoGP 世界選手権 日本大会

MOTOGP 2024 ROUND 16
JAPAN

■予選:10月5日/決勝:10月6日
■開催地:モビリティリゾートもてぎ(日本)
■レース周回数:24周(115.224 km)

バニャイアがダブル優勝、そして重要記録の数々が更新
ミシュランタイヤの優秀性が表れた日本GPに

二輪ロードレースの世界最高峰シリーズであるMotoGP世界選手権の日本大会が開催され、土曜日に12周で行われたスプリントレース、日曜日に24周で行われたグランプリレースの双方で、イタリアのバイクメーカーであるドゥカティのワークスチーム Ducati Lenovo Teamのフランチェスコ・バニャイアが優勝を飾りました。
この週末のモビリティリゾートもてぎの天候は不安定でした。実際、Moto2クラスの決勝レースは雨混じりの天候のもとでの開催になりました。その後に迎えたMotoGPのグランプリレースまでには路面は完全に乾き、曇天模様ながらもドライコンディションでスタート。すると、やがて日が差してくる、という具合でした。予選も、セッションが始まる前に小雨が降り、レコードライン以外のコース上はところどころ湿っているという路面状況でしたが、そうした中でRed Bull GasGas Tech3のペドロ・アコスタがモビリティリゾートもてぎのMotoGPマシンによる史上最速ラップタイム(オールタイムラップレコード)の新記録をマーク。それは、トリッキーなコンディションにおいても、ライダーがミシュランタイヤをいかに信頼して全力で走ることができているかを端的に示すパフォーマンスでした。また、グランプリレースでは、Prima Pramac Racingのホルヘ・マルティンによってファステストラップの従来記録が、そしてバニャイアによって優勝レースタイムの従来記録がそれぞれ塗り替えられ、ミシュランタイヤの優秀性が日本のレースファンの前で大いに示された一戦となりました。

MotoGP 世界選手権 第16戦 日本 結果
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MotoGP第16戦 優勝 フランチェスコ・バニャイア

日本GP優勝
フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・デスモセディッチGP)

グランプリレースは、完全に路面が乾いた状況でスタートが切られましたが、雨上がりの曇天で、路面温度は21℃と低め。しかし、レースが進むうちに日が差してきて、路面温度は少しずつ上がっていきました。こうしたコンディションの変化にも、ミシュランタイヤはしっかり対応。今回は後方からのスタートとなったライダー選手権首位のホルヘ・マルティンが敢然と追い上げ、やがてレースリーダーとの差が1秒を切るまでに迫っていきましたが、すると、レースリーダーであったバニャイアは、温存していたミシュランタイヤの性能を解き放ってレース最終盤にペースアップ。縮まっていた差を1秒以上に広げ直して、今季グランプリレース8勝目、日本GPでは初めての優勝を飾りました。

MotoGP第16戦 ミシュランの50年にわたる歴史

ライダーたちが記者会見を行う会場の前には、MotoGPとMotoEの公式タイヤサプライヤーであるミシュランの50年にわたる世界グランプリロードレース活動における技術の進歩と実績を描いたバナー、そしてMotoGPやMotoEの公式タイヤがディスプレイされ、ミシュランのコミットメントの深さが示されました。

MotoGP第16戦 モビリティリゾートもてぎ

モビリティリゾートもてぎは、タイヤの右側に負荷がかかる比率が高いコースのため、ミシュランはMICHELIN Power Slickのリヤ用2種類については、右側ショルダーのコンパウンドをより硬めにした左右非対称コンパウンド設計に。一方、フロント用は左右対称仕様で、これはどのサーキットでも同じです。

ペドロ・アコスタがMotoGPキャリア初のポールポジションを日本GPで獲得

予選ではGresini Racing MotoGPのマルク・マルケスが最速……と思いきや、トラックリミット違反のためベストタイム抹消に。これにより、MotoGPルーキーである#31 ペドロ・アコスタが新しいオールタイムラップレコード1分43秒018で、MotoGPキャリア初のポールポジションを日本GPで獲得することになりました。

アコスタとバニャイア

土曜日の午後のスプリントレースは、かろうじてドライコンディションが保たれた中、白熱した戦いが繰り広げられました。12周のレースの8周目までは#31 アコスタが首位を走りましたが、13周目に転倒。代わって首位に立った#1 バニャイアが優勝し、スプリントレース今季6勝目をマークしました。

優勝したバニャイア

日曜日のグランプリレースではスタート直後から#1 バニャイアが首位を走行。予選で転倒したため今大会は11番手グリッドからのスタートだった#89 マルティンが猛烈に追い上げて迫っていきましたが、バニャイアはこれを突き放してゴール。従来記録を11秒以上も一気に短縮するレースタイムで優勝しました。

MotoGP 第16戦 日本GP 表彰式

過去2年連続のMotoGPチャンピオンであるバニャイア(写真中央)は、MotoGPで4回目の出場の日本GPで初の勝利を手に。2位にマルティン(写真左)が続きましたが、首位を行くライダー選手権でのリードは10点に圧縮されました。3位にはマルク・マルケス(写真右)が入り、ドゥカティ勢が表彰台を独占しました。

日本車勢の最上位はジョアン・ザルコ

日本車勢の最上位はCASTROL Honda LCRのジョアン・ザルコで11位でした。グランプリレース後半における彼はMonster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロと熾烈なバトルを展開。最後にガス欠症状に見舞われたライバルをかわしたザルコが、自身にとっては今季2番目の成績を記録しました。

ミシュランのMotoGP公式タイヤ

ミシュランのMotoGP公式タイヤは、セッション中の路面温度の大きな変化にもしっかり対応し、ユーザーである各ライダーからの信頼に応えました。ミシュランのエンジニアが「カメレオンタイヤ」と表現する、表情の異なるコンディションにもひとつのタイヤで応じてしまう懐の深さを、日本のサーキットで示しました。

ミシュランブースでのお客様とミシュランマン

ミシュランは、グッズの販売や製品のPRを行うブースを出店し、たくさんのお客様にご来店いただきました。同ブースでは、元世界GPライダーの岡田忠之さんと原田哲也さんによるトークショーなども開催。ミシュランマンもできるかぎりブースの前に立って、お客様をお出迎えしました。

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