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MOTOGP 2024 ROUND 17
AUSTRALIA

■予選:10月19日/決勝:10月20日
■開催地:フィリップアイランド・グランプリサーキット(オーストラリア)
■レース周回数:27周(120.096 km)

タイヤに過酷なコース、一新された路面、不安定な天候
困難な条件を乗り越えミシュランタイヤが大幅記録更新を果たす

ミシュランが出場全車に公式タイヤを供給して行われているMotoGP世界選手権の2024年シーズン第17戦オーストラリアGPが開催され、土曜日に13周で行われたスプリントレースはPrima Pramac Racingのホルヘ・マルティンが、日曜日に27周で行われたグランプリレースはGresini Racing MotoGPのマルク・マルケスがそれぞれ優勝を飾りました。
フィリップアイランドはタイヤにかかる負荷がとても高いコースです。今大会を前に路面が一新されましたが、新しい舗装を事前にテストする機会はありませんでした。そのうえ、この週末のフィリップアイランドは天候が不順で、最初のフリープラクティスは雨によるコース上の水量の多さからキャンセルとなったほどでした。つまり、新しい舗装のもとでマシンのセッティングを詰めていく時間を十分に取れない状況でしたが、日曜日のグランプリレースではマルケスがファステストラップの最速記録を更新し、優勝レースタイムにおいても従来記録を一気に46秒も短縮。困難な条件が数々あった中でもハイパフォーマンスを安定的に発揮したミシュランタイヤが、またも高い評価を受けた一戦となりました。

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オーストラリアGP優勝
マルク・マルケス(ドゥカティ・デスモセディッチGP)

グランプリレースではスタートで出遅れ、第1コーナーには13番手で進入していたマルケスですが、ペースの良さは明らかで、6周目には3番手にまで浮上。さらに、フランチェスコ・バニャイア、そしてホルヘ・マルティンという強力なライバルたちを次々に仕留めて首位に立つと、逃げ切って今季3勝目をマークしました。マルケスは9周目に従来記録を塗り替えるファステストラップを叩き出しましたが、その後もハイペースをキープ。「レース終盤になっても僕らはラップレコードに近いタイムで走れていた。ミシュランタイヤはとびきり安定していたし、すごくよく働いてくれた」とレース後に語りました。

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再舗装された路面を事前にテストする機会がなかったため、ミシュランはMICHELIN Power Slickについては通常より1種類多い計3種類のリヤタイヤを用意しました。そのうち、ソフト仕様の構造は標準的なものですが、ミディアムとハードには強化タイプの特別な構造を使用して、高い負荷に備えました。

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土曜の朝8時に開始されたフリープラクティスは、雨上がりのウェット路面での走行に。路面温度は15℃しかないコンディションでしたが、MICHELIN Power Rainの高いグリップ性能が各ライダーの走りを支えました。やがて走行ラインは乾いていき、予選ではMICHELIN Power Slickが使用されました。

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土曜の午後1時にスタートしたスプリントレースでは、路面温度は25℃まで上がっていました。ほぼすべてのライダーが、フロントにハード、リヤにソフトのタイヤ選択。予選でポールポジションを獲得したマルティンが、好スタートを切るとひたすら首位を走り続け、今季6度目のスプリント優勝を飾りました。

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日曜は好天に恵まれ、グランプリレースのスタート時の路面温度は前日のスプリントレースより13℃も高い38℃に。それでも各ライダーのタイヤ選択はスプリントと変わりなく、フロントにはハード、リヤにはソフトをすべてのライダーが選び、ミシュランタイヤの対応温度レンジの広さが示される格好になりました。

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スタートで盛大にホイールスピンさせてしまい出遅れたマルケスでしたが、残り4周でついに首位に立ち、逃げ切って優勝をもぎ取りました。彼のレースペースは、従来の優勝レースタイムのペースより1周につき約1.7秒も速く、しかもレース終盤に至ってもペースダウンはほとんどありませんでした。

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タイヤに特に厳しい内容になることは必至であった今回のオーストラリアGPでしたが、結果的にミシュランのMotoGP公式タイヤの優秀性が示された一戦となりました。なお、標準仕様の構造で十分に対応できたことから、ミシュランが特別に用意した強化タイプの構造のリヤタイヤはスプリントレースで3名のライダーが使用しただけでした。

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