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MOTOGP 2024 ROUND 20
BARCELONA

■予選:11月16日/決勝:11月17日
■開催地:カタルニア・サーキット(スペイン)
■レース周回数:24周(111.768 km)

ホルヘ・マルティンが2024年のMotoGP世界チャンピオンに
ミシュランは9年目の公式タイヤ供給業務を完遂

ミシュランが単独の公式タイヤサプライヤーを務めている二輪ロードレースの世界最高峰シリーズ MotoGP世界選手権。その2024年シーズンの最終戦がスペイン第2の都市バルセロナの近郊のカタルニア・サーキットで開催され、ポイントリーダーとして最終決戦に臨んだPrima Pramac Racingのホルヘ・マルティンが、土曜日に12周で行われたスプリントレース、日曜日に24周で行われたグランプリレースの双方で3位に入り、2024年のMotoGP世界チャンピオンの座を手中にしました。スプリントレース、グランプリレースのどちらも、優勝したのはDucati Lenovo Teamのフランチェスコ・バニャイアでした。彼は、ランキング首位を行くマルティンとのポイント差を大きく縮めましたが届かず、ランキング2位となりました。
2024年のシリーズ最終戦はそもそもはバレンシアで行われる予定でしたが、同地方を襲った水害の影響が非常に大きく、開催地を変えねばならなくなり、レースウィークに入る約1週間前にカタルニア・サーキットでの開催が決まりました。そこからミシュランは、11月半ばの気象コンディションに応じたカタルニア・サーキット用のMotoGP公式タイヤの技術仕様の決定と必要本数のタイヤの製造を突貫作業で行いました。しかも、ドライコンディション用のMICHELIN Power Slickについては、通常の大会では前後合わせて5種類のところを7種類用意して持ち込み、各ライダーの要求に柔軟に対応できるようにしました。ミシュランは、ユーザーに寄り添う姿勢を最後まで貫き、9シーズン目であったMotoGP公式タイヤサプライヤーとしての責務をしっかりと果たしました。

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2024年シーズン
MotoGPチャンピオン
ホルヘ・マルティン

マドリード出身の26歳のスペイン人ライダーであるPrima Pramac Racingのマルティンは、今シーズンはスプリントレースでは5回、グランプリレースでは3回の優勝を飾ったほか、シリーズ全20戦の中でグランプリレースでは16戦で表彰台に上るという安定した強さを発揮。タイトル争いを繰り広げてきたライバルのフランチェスコ・バニャイアに10点差をつけ、MotoGP参戦4シーズン目でついに頂点を極めました。なお、マルティンを走らせたPramac Racingはインディペンデントチーム(プライベートチーム)であり、バイクメーカーの直営ではないチームのライダーが二輪ロードレース世界選手権の最高峰クラスでタイトルを獲得するのは、最高峰クラスが2002年にMotoGPとなってから初めてのことでした。

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バレンシアで開催される予定だった今シーズンのMotoGP最終戦ですが、同地方が甚大な水害に見舞われたことから、開催地がカタルニア・サーキットに変更されました。そして水害の被災者の方々との「連帯」という意味の英単語を冠した「ソリダリティGP」を正式な大会名として行われました。

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カタルニアでは今年の5月下旬にもMotoGP戦が行われていますが、今大会は11月半ばの開催で路面温度が下がることから、ミシュランは5月とは異なるセットのMotoGP公式タイヤを各ライダーに提供。MICHELIN Power Slickのフロント用は今回特別に4種類、リヤ用は3種類を用意しました。

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24点という大きな差をマルティンにつけられていながらも、バニャイアは逆転王座を諦めていませんでした。最終的には届きませんでしたが、今大会ではポールポジション獲得とスプリントレース優勝とグランプリレース優勝のすべてを果たし、その速さと存在感を大いに示してシーズンを締めくくりました。

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マルティンは、昨年もバニャイアを相手に最終戦までタイトル争いを演じながら、最後のグランプリレースで転倒という苦い経験をしていましたが、その悔しさを晴らす見事な内容で今シーズンを戦い抜き、MotoGP初タイトルを手にしました。なお、来シーズンのマルティンはアプリリアに加入します。

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LCR Honda Idemitsuの中上貴晶がMotoGPをレギュラーライダーとして走るのは今大会が最後でした。その最初のフリープラクティスではトップタイムを叩き出し、スプリントレース、グランプリレースともに17位でフィニッシュして、2018年から7年にわたったMotoGPのキャリアに終止符を打ちました。

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2016年にスタートしたMotoGP公式タイヤサプライヤーとしてのミシュランの活動ですが、その9シーズン目が今大会をもって終了しました。今シーズンも多数の大会で重要記録の更新が果たされ、タイヤがワンメイクであっても手を抜くことがないミシュランの真摯な開発努力と企業姿勢が示されました。

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