タイヤのさまざまなマーキングと技術について解説します。
タイヤのマーキング(ミリメートル表記)
例 : 650x32A (32-590)
- 最初の数字(650)は、タイヤ全体の直径をミリメートルで表しています。
- 2番目の数字(32)は、タイヤの断面幅をミリメートルで表しています。
- Aの文字は、リムの直径が590mmであることを示しています。
タイヤのマーキング(インチ表記)
例 : 26*1 3/8 * 1 1/4 (32*590)
- 最初の数字(26)は、タイヤ全体の直径をインチで表しています。
- 2番目の数字(1 3/8)は、タイヤの高さをインチとその端数で表しています。
- 3番目の数字(1 1/4)は、タイヤの断面幅をインチとその端数で表しています。
特殊なマーキング(インチ表記) :
例 : 28*1 5/8 * 1 1/4 * 1 1/8、700 C Course、32-622
- 最初の数字(28)は、タイヤ全体の直径をインチで表しています。
- 2番目の数字(1 5/8)は、タイヤの高さをインチとその端数で表しています。
- 3番目の数字(1 1/4)は、タイヤの断面幅をインチとその端数で表しています。
- 4番目の数字(1 1/8)は、このタイヤを装着できるリム幅をインチとその端数で表しています。
ETRTO規格マーキング
例 : 32*590 (650*32A)
- 最初の数字(32)は、タイヤの断面幅をミリメートルで表しています。
- 2番目の数字(590)は、タイヤの直径をミリメートルで表しています。
用語集
- ETRTO : 欧州タイヤおよびリム技術機構。
- ガムウォール(GW) : ラバーの層でコーティングし、剛性とプロテクション性能を高めたサイドウォール。
利点 : サイドウォールが傷つきにくい特性があります。 - スキンウォール(SW) : ケーシングのテクスチャーを露出させたサイドウォール。
利点 : 軽量で柔軟性があり、効率性に優れています。 - オーバーラップ : ケーシングの中央部。
- 重量 : 表示重量は目安として示される数字であり、±7%の公差があります。
これはタイヤの構造に起因する固有の要素によるものです。 - P.S.I. : ポンド/平方インチ。空気圧はBAR、Kg/cm²で示されることもあります。
- 断面幅 : タイヤに空気を入れた状態での、サイドウォールからサイドウォールまでの幅。
- ショア : 弾性製品の硬度を、0(ソフト)~100(ハード)までの数値で表す単位。
- TPI : 1インチあたりの繊維の本数。
タイヤケーシング内のコードの密度を表します。密度が高ければ高いほど、タイヤは軽量になり、柔軟性と運動性が得られます。 - ワイヤービード(WB) : スチールで作られたビード。コストパフォーマンスに優れているのが特徴です。
- フレキシブルビード(FB) : ミシュランが開発したフレキシブルビードは、アラミド繊維(Kevlar®)を採用しています。より軽量で、タイヤを折りたたむことが可能です。
- チューブレス : インナーチューブを使用しないタイヤで専用のリムが必要です。チューブレスタイヤの利点は装着のしやすさにあります。リムには既にバルブが装着されており、タイヤを装着してメンテナンスするだけで利用が可能です。
- チューブレスレディ(TLR) : チューブレスレディタイヤは、インナーチューブなしで装着できます。ただし、チューブレスホイールを使用すること、最大空気圧を超えないこと、シーラントを注入すること、毎回の走行前に必ずタイヤの空気圧をチェックすることが必要です。