「FF」とはフォーミュラフランスの略語です。このタイヤトレッドは、レース用に開発されたものの組み合わせとなっています。
これは、210km/h(131mph)での走行用に設計された初めての標準タイヤでした。その優れたパフォーマンスを受けて、XAS FFは1968年のフォーミュラフランスを皮切りに、サーキットやラリー、ヒルクライムなどのレースでも採用されるようになりました。*
* 元々のフォーミュラフランスは、1968年に開始されたフランス国内のシングルシーター選手権であり、フォーミュラ3のカテゴリーに属します。レーシングカーにはルノー8ゴルディーニ1,300cm³/105bhpエンジンと、特別仕様のミシュランXAS FFソフトラバータイヤが搭載されていました。
1971年、この選手権はルノーに引き継がれ、「フォーミュラ・ルノー」という名称に変わりました。このときは、1972年にルノー16エンジンが搭載されるようになるまで、フォーミュラフランスの競技および技術レギュレーションが採用されました。
1965年に登場した「XAS」タイヤは、ドライビングの高い精度を誇り、70年代の終わりまで基準タイヤであり続けました。
「XAS」は非対称なトレッドパターンを採用した最初のタイヤであり、イン側とアウト側で異なる機能を分担し、車両に優れたバランスを提供します。