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SUPER GT 2019 ROUND 1
OKAYAMA

■予選:4月13日/決勝:4月14日
■開催地:岡山国際サーキット(岡山県)
■レース距離:300km(82周×3.403km)※悪天候により30周で終了

ミシュラン勢 開幕戦から好走
MOTUL AUTECH GT-Rがポール獲得&決勝2位に

2019年SUPER GTシリーズの開幕戦が開催され、晴天のもと行われた予選ではミシュランタイヤを履くNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)がポールポジションを獲得し、もう一台のミシュランユーザーであるNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキ)もQ1(予選第1セッション)を突破して予選8位につけました。明くる日の決勝レースは終始悪天候に見舞われ、アクシデントが繰り返し発生。31周を終えたところで赤旗が提示されてレースは打ち切りとなりましたが(規定によりレース結果は赤旗提示1周前の30周目終了時点での順位に)、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rは2位、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは4位という好成績をそれぞれ手にしました。

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2019年SUPER GT開幕戦 岡山
MOTUL AUTECH GT-R

悪天候によってアクシデントが何度も発生し、レーシングモードでの周回は20周にも満たずに終わった開幕戦の決勝レースでしたが、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rは2位、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは4位という好成績を手に。路面温度が低く、水量が多い難コンディションのもとでもミシュランタイヤは良好なグリップとインフォメーションをドライバーに提供し続け、先述の結果につながりました。

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2019年もミシュランは、日産のワークスチームであるNISMOから出場のNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rと、GT500クラス参戦2年目となるNDDP RACING with B-MAXから出場のNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rという2台の日産 GT-R NISMO GT500をサポートします。

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多くのチームでドライバーの変更があったGT500クラスですが、NISMOが走らせるNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rはロニー・クインタレッリ(写真)と松田次生という不動のふたり。過去5年は少なくとも1勝は毎年挙げてきている強力なコンビネーションです。

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No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rはドライバーラインアップが一新。新たに日産陣営に加わった2013年&2016年GT500クラスチャンピオンの平手晃平(写真中央)と、5年ぶりのSUPER GT参戦となるフレデリック・マコヴィッキ(写真右)のコンビに。

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NISMOとミシュランはシーズン前のテストの段階から2019年のマシンとタイヤのパッケージに良好な手応えを得ていました。そして迎えたQ1(予選第1セッション)では、松田次生が前走車にひっかかる状況がありながらも2番手タイムを叩き出してきました。

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松田からステアリングを引き継いでQ2(予選第2セッション)に臨んだクインタレッリは、渾身のアタックで最速ラップをマーク。昨年8月の富士でもポールポジションを獲得したNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rが1年と間を置かず再び予選最速を奪いました。

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No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは、3月の公式テストで試していたセットアップに戻して予選に出走。Q1は平手晃平の手により6位で通過しましたが、Q2ではマコヴィッキがぶっつけで乗ることになったセッティングで攻め切れず8位に終わりました。

今年も岡山国際サーキットでシーズンの開幕を迎えたSUPER GT。午前中に公式練習、午後に公式予選が行われた4月13日(土)は終日晴天に恵まれました。そして、公式練習の段階から従来のコースレコードを上回る好タイムが様々な車両によって記録され、このシリーズのさらなる高度化が示された形となりました。

GT500クラスのQ1(予選第1セッション)は午後3時18分より開始され、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rには松田次生、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rには平手晃平がそれぞれ乗り込んで出走。松田はトップとわずか0.062秒差の1分17秒165をマークして同セッション2位に。平手も1分17秒台に入れてQ1を6位で終え、ミシュランタイヤを履く2台の日産 GT-R NISMO GT500はそろってQ1突破を果たしました。

午後3時56分に始まったGT500クラスのQ2(予選第2セッション)では、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rに乗り込んだロニー・クインタレッリが鬼気迫るタイムアタックを披露しました。彼が叩き出したのは2番手タイムを0.2秒以上も上回る1分16秒602という圧倒的なトップタイムで、ミシュランタイヤ装着車が堂々の開幕戦ポールポジション獲得を果たしました。一方、SUPER GTへの参戦は5年ぶりとなったフレデリック・マコヴィッキがこのセッションを担当したNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは予選8位となりました。

明くる4月14日(日)の決勝日になると天候は一変しました。朝から小雨交じりの曇天で、お昼前からは大雨がサーキットを襲いました。やがて雨は小康状態となりましたが、午後2時30分の決勝レース開始時刻を前に再び本降りとなり、安全確保のためレースはセーフティカースタートとなりました。

ロニー・クインタレッリが乗り込みポールポジションから出たNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rは、セーフティカーラン解除後のスタートダッシュをしっかり決めて首位を堅守しました。が、後方のGT300クラスの集団でアクシデントが発生し、再びセーフティカーがコースに入ることになりました。

改めてレース開始となったのは11周目。すると、ホンダ NSX-GTの1号車と17号車が立て続けにNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rをパスしていきました。No.23 GT-Rが履いたレインタイヤのコンパウンドが比較的固めのもので、ライバルたちのタイヤの温まりの方が少し早かったことが要因でした。すると、13周目にGT300車両数台によるアクシデントが発生し、今度は赤旗が提示されてレースは一時中断とされました。

再びセーフティカー先導のもとでレースが始められたのは午後3時45分。そして20周目に入るところでセーフティカーはコースを退き、バトル再開となりました。ここでNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rは今度はNo.8 ホンダ NSX-GTに先行され4位へと後退しました。

そうしたところ、首位を走行していたNo.1 NSX-GTに同じNSX-GTの17号車が追突し、ディフェンディングチャンピオン車両がグラベルベッドへ弾き出されてストップするというアクシデントが発生します。これによりNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rはひとつ順位を戻しましたが、ほぼ同じタイミングでGT300車両のアクシデントがまたも発生して、再びセーフティカーが導入されました。

そして、その後も天候は悪いままであることが確実であったことから、レースコントロールは31周目を終えたところで赤旗を提示してレースを打ち切ることに。この時点での首位はNo.17 NSX-GTでしたが、同車にはNo.1 NSX-GTに追突したことによるペナルティタイムがレースタイムに加算されたため、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rはまたひとつ順位が繰り上がって2位という結果を得ました。

一方、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは、スタートドライバーを務めたフレデリック・マコヴィッキがハイペースながらも冷静なドライビングを続け、13周目にはNo.37 レクサス LC500、22周目には同じGT-Rの24号車をパス。そしてNo.1 NSX-GTがストップしたことと、同車に追突したNo.17 NSX-GTにペナルティタイムが課されたことにより、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは上々の4位で開幕戦を終えました。なお同車は、今回のレース全体では2番目、そして4台が出走した日産 GT-R NISMO GT500勢の中では最も速いラップタイムを記録しました。

日本ミシュランタイヤ モータースポーツマネージャー 小田島広明 2019
■日本ミシュランタイヤ モータースポーツダイレクター 小田島広明のコメント:

 「今回のレースに我々が持ち込んだドライコンディション用のスリックタイヤは、ミディアム、ミディアムソフト、ソフトと分けた3種類でした。予選で23号車はソフトを、3号車はミディアムソフトを使いました。決勝レースでは両車ともにフルウェットタイヤを履いて走りました。ドライコンディションで行われた予選における我々のタイヤは、見込んでいたとおりのパフォーマンスを存分に発揮したと思います。決勝レースに関しては、クルマの違いによって有利な点と不利な点がそれぞれにあったかと思いますが、我々のタイヤを使用した2台は同じGT-Rで他社のタイヤを履くクルマより速いラップタイムを安定的に刻みました。したがって、決勝における我々のレインタイヤもまた、適切に機能したと評価しています」

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2019年SUPER GT開幕戦 岡山
MOTUL AUTECH GT-R

悪天候によって全体的には大荒れの展開となった今大会の決勝レースでしたが、その中でミシュラン勢は堅調な戦いを演じ、結果的にNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rは2位に入賞。松田次生(写真手前)とロニー・クインタレッリは開幕戦では3年ぶりとなる表彰台登壇を果たしました。

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2日間で2万8400人が来場した今大会。決勝日の午前に行われたピットウォークのときに雨は降っていませんでしたが、やがて強い降雨に。それもお昼には収まったものの、決勝レースを前に再び雨が降り出すという不順な空模様でした。

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シリーズ開幕戦の最前方のスターティンググリッドに着いたNo.23 MOTUL AUTECH GT-R。このとき雨は小康状態となっていましたが、ほどなくして再び本降りに。ミシュランマンもレインコートの着用を余儀なくされましたが、それでも彼は笑顔を忘れません。

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写真はセーフティカーが退いてレースが開始された翌周の第1コーナー。首位を行くNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rのアウト側からNo.1 ホンダ NSX-GTが並びかけてきましたが、No.23 GT-Rはこれを抑え、そしてほどなくして再びセーフティカーが入ることになりました。

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レース開始後、雨量は一段と多くなり、アクシデントが立て続けに発生することに。25周目にはこのレースで4度目のセーフティカーがコースに入る事態となり、結局はそのままの状態でレースは中断され、そして打ち切られることになりました。

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ミシュランのレーシングレインタイヤは高いパフォーマンスを安定的に発揮し、No.23 MOTUL AUTECH GT-RとNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは良好なペースで安定的に走行。写真のNo.3 GT-Rは予選から4つも順位を上げることに成功しました。

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レースは大荒れの内容となった一方で、ミシュランタイヤは予選におけるドライコンディション、決勝におけるウェットコンディションの双方において高いパフォーマンスを披露。高い競争力を有した状態で今シーズンを戦い出すことになりました。

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