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WEC 2022 ROUND 2
SPA-FRANCORCHAMPS

■予選:5月6日/決勝:5月7日
■開催地:スパ・フランコルシャン・サーキット(ベルギー)
■レース時間:6時間

小林可夢偉組のNo.7 トヨタ GR010ハイブリッドが優勝
不順な天候下でミシュランタイヤ全種類が活躍

FIA世界耐久選手権(WEC)の2022年シーズン第2戦スパ・フランコルシャン6時間が開催され、トヨタGAZOOレーシングのNo.7 トヨタ GR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)が今季初優勝を飾りました。今回のレースは途中で雨が強く降るなどした不順な天候の影響を強く受けるものとなり、トップカテゴリーのハイパーカークラスではミシュランが用意したスリックタイヤ、インターミディエイトタイヤ、フルウェットタイヤのすべてが使用されましたが、いずれのタイヤもパートナーチームの期待に応えるハイパフォーマンスを発揮。不安定なコンディションにおける戦いをミシュランタイヤが安定的に支えました。

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スパ6時間 ハイパーカークラス優勝
No.7 トヨタ GR010ハイブリッド

ハイパーカークラスのハイブリッド車両により大きなハンディを課すWEC独自の性能調整措置を受け、一時はLMP2クラスの車両が首位を走る状況もありましたが、不順なコンディションが続いたレースの後半にコンウェイ/小林/ロペスのディフェンディングチャンピオントリオがトップに立ち、逃げ切って優勝。同トリオとしては、首位走行中にアクシデントによってリタイアを喫した前戦セブリング1000マイルの雪辱を果たした形となりました。

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そもそもは公道を閉鎖して作り出されたコースをその原点とするスパ・フランコルシャン。下りの短い直線区間の先にある右コーナー「オー・ルージュ」とそれに続く上りセクション「レディオン」周辺のランオフエリア拡大や再舗装などのコース改修がこのオフシーズン中に行われ、安全性と路面のスムーズさの双方の向上が図られたものとなりました。

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予選はドライコンディションのもとで行われ、ハイパーカークラスの非ハイブリッド車両であるNo.708 グリッケンハウス 007 LMHがオリビエ・プラのアタックにより最速タイムをマーク。昨シーズンからWECに参戦している小規模スポーツカーメーカーのグリッケンハウスがアルピーヌやトヨタの2台を下して初のポールポジションを獲得しました。

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決勝レースの序盤は乾いた路面のもとで進んだものの、スタートから約1時間が経過したところで発生したクラッシュの処理のため赤旗中断となっている間にウェットコンディションに。雨脚はどんどん強まり、他社製タイヤのワンメイクであるLMP2クラスではスピンを喫する車両が続出しましたが、ミシュランユーザー各車は安定的に走り続けました。

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スタートから4時間あたりで雨脚が弱まり、それに合わせたかのようなタイミングでNo.7 トヨタ GR010ハイブリッドが総合トップに立ちました。その後は路面の水量がどんどん減っていく状況に。ハイパーカークラスの各車はミシュランのインターミディエイトタイヤでトリッキーなコンディションを乗り切り、その先頭を走ったNo.7 トヨタが優勝を飾りました。

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GTカテゴリーの上位クラスであるLMGTE Proクラスでは、AFコルセのフェラーリ 488 GTE EVOとポルシェ GTチームのポルシェ 911 RSR-19の間で秒差を争うバトルが延々と続き、アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェイムズ・カラード組のNo.51 フェラーリが開幕2連勝を狙ったNo.92 ポルシェの追撃をわずか0.5秒差で振り切って今季1勝目を手にしました。

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今大会は、WECシリーズの天王山的なレースであるル・マン24時間の前哨戦と目されるものでした。その一戦が不順な天候に見舞われ、ミシュランが今大会に持ち込んだ各種タイヤを総動員するものとなったことで、5週間後に行われるル・マンに投入するタイヤの最終的な技術仕様を固めるうえで非常に有益なデータを集めることができたレースとなりました。

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