FIA世界耐久選手権（WEC）の2022年シーズン最終戦バーレーン8時間が開催され、マイク・コンウェイ／小林可夢偉／ホセ‐マリア・ロペス組のNo.7 トヨタ GR010ハイブリッドが優勝。2位に入ったNo.8 トヨタ GR010ハイブリッドのセバスチャン・ブエミ／ブレンドン・ハートレー／平川 亮の3人が、ハイパーカークラスのドライバーチャンピオンに輝きました。また、GTカテゴリーの上位クラスであるLMGTE Proクラスでは、AFコルセのNo.51 フェラーリ 488 GTE EVOでシーズンを戦ったアレッサンドロ・ピエール・グイディとジェイムズ・カラードがタイトルを獲得しました。ミシュランは今シーズンのWECにおいて、ハイパーカークラス、LMGTE Proクラス、LMGTE Amクラスの出場全車にタイヤを供給。適切なサポートを提供し続け、シリーズを通して各チームの戦いを支えました。
WECのトップカテゴリーがハイパーカークラスとなって2年目の今シーズン。ディフェンディングチャンピオンであったTOYOTA GAZOO Racingには、WEC独自の車両性能措置が重く課され、伸び伸びと走ることができない戦いが繰り返されました。それでも彼らは地力の高さにより、シリーズ全8戦のうち4戦で優勝。中でも、獲得ポイントの大きいル・マン24時間を制し、今大会は2位でフィニッシュしたセバスチャン・ブエミ／ブレンドン・ハートレー／平川 亮組（写真左側のトリオ）がタイトルを手中に。マニュファクチャラーズタイトルもトヨタが獲得しました。
予選ではNo.8 トヨタ GR010ハイブリッドがポールポジションを獲得。リアウイングを持たぬマシンとして注目されるプジョー 9X8が、デビュー3戦目で予選2位を得るところまで来ました。
決勝の序盤は混戦模様でしたが、やがてトヨタの2台がレースをリード。中盤で7号車が首位に立つと、8号車との差をじりじり広げていき、小林可夢偉組が今季2勝目を飾りました。
今シーズンのチャンピオンに輝いたトヨタ8号車のハートレー、平川 亮、ブエミの3人。平川は自分の仕事を果たし、WEC参戦1年目ながらFIA世界選手権のタイトルを手にしました。
LMGTE Proクラスでは、トラブルに見舞われながら辛くも完走を果たしたNo.51 フェラーリのグイディ／カラード組が、それまでに築いていたポイントのマージンを生かし、2年連続タイトルを決めました。
今大会は、日中にスタートし、夜にゴール。レース中の路面温度の変化は15℃以上もあるという、タイヤに試練を課す一戦でしたが、ミシュランタイヤは持ち前の懐の深さで、各ユーザーの走りをしっかりと支えました。
来シーズンのWECのハイパーカークラスには、現在のトヨタとプジョーに加え、フェラーリ、ポルシェ、キャデラックが参戦する予定です。ミシュランは来季に向け新型タイヤを開発しており、万全の構えで臨みます。
