MICHELIN TRX シリーズ
Another Revolution
1975年にミシュランが発明した「TRX」は、タイヤケーシング全体でのより均一な張力分散を可能としました。TRという名称は、「Tension Repartie(テンションの分散)」の頭文字に由来しています。TRXは、ルノーとA.プロストと共にF1で高い評価を勝ち取りました。また、WRCでは、アウディ・クワトロ、プジョー205ターボ16およびルノーR5ターボと共に名を馳せました。
初めてタイヤとリムが完全にひとつのユニットとして機能するタイヤが実現しました。より平らで薄いフランジを持ったリムとタイヤビードの新しいデザインにより、従来のデザインに見られた「S」字の屈曲なしで、ケーシングの滑らかなカーブを実現することができました。
この革新的な構造により、「TRX」タイヤはコントロール性が向上しています。このため、特にコーナリングにおけるハンドリング性能の限界が高まり、車のアクティブセーフティに大きく貢献しました。
● 理想的な接地圧分布による優れたグリップ性能
● より広いフレキシブルゾーンによる快適な乗り心地
● タイヤ/ホイールの新たな外観と彫りの深いトレッドパターン
1970年代には、車の安全に対する重要性が高まってきました。多くの国で、シートベルトの着用が義務づけられ、幹線道路や高速道路に速度制限が設けられました。
タイヤに関しては、これがグリップの改善、より正確なステアリング、安定性や快適性の向上へつながり、長距離運転においてドライバーの過剰な疲労が回避されるようになりました。
同じ時期に、BMW7シリーズ(1977年)やそれに続く5および3シリーズ、シトロエンCX2400GTI(1977年)、プジョー604(1975年)など、優れた安全性と快適性を備え、1回に何百キロも走行できる高性能車両が登場しました。
スポーツカーも、この進化の恩恵を得ています。たとえば、フェラーリ308GTS、GTB(1977年)および512BB(1976年)、アルピーヌA310V6(1976年)、ルノー5ターボ(1979年)、BMW M635(1984年)、プジョー205ターボ16(1985年)などが挙げられます。
これらの車はいずれも、ミシュランTRXを標準装着していました。そして今でも当時のタイヤが、最新の技術と素材を使用して製造されています。
断面幅、外径はETRTO規格によるものです。実寸値とは異なる場合があります。サイズによっては、写真とトレッドパターンが若干異なる場合があります。サイズによっては、サイドウォールマーキングが異なる場合があります。各サイズともチューブレスタイプです。当カタログ掲載品の生産・在庫状況によっては納期に時間がかかる場合がございます。