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FORMULA E 2021 ROUND 14-15
BERLIN

■Round 14:8月14日/Round 15:8月15日
■開催地:ベルリン・テンペルホフ空港特設サーキット(ドイツ)

メルセデス・ベンツのデ・フリースがチャンピオンに輝く
ミシュランは7期目のフォーミュラE公式タイヤ供給を完遂

FIAフォーミュラE世界選手権の2021年シーズンがドイツの首都ベルリンでフィナーレを迎えました。8月14日に行われた第14戦ではAudi Sport ABT Schaeffler Formula E Teamのルーカス・ディ・グラッシが、翌15日に行われた第15戦(最終戦)ではROKiT Venturi Racingのノルマン・ナトがそれぞれ優勝。そして最終戦までの全15戦の結果、Mercedes-Benz EQ Formula E Teamから参戦したオランダ人ドライバーのニック・デ・フリースがシリーズチャンピオンに輝きました。電気自動車(EV)レースの世界最高峰シリーズであるフォーミュラEを創設時からサポートしてきているミシュランですが、通算7期目であった今シーズンも出場全車のすべての走行を1種類に限られたタイヤで支えるというミッションをしっかりと完遂しました。

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2021年フォーミュラEチャンピオン
ニック・デ・フリース(Mercedes-Benz EQ Formula E Team)

先のロンドン大会における2戦でともに2位に入り、今回のベルリン大会をポイントリーダーとして迎えたデ・フリースでしたが、1レース目の第14戦では他車との接触の影響でノーポイントに終わり、ランキング2位につけるエドアルド・モルタラとの差は3ポイントに縮まった状態で最終戦に臨みました。その第15戦ではモルタラを筆頭とするランキング2〜4位のドライバーがアクシデントによってレース序盤のうちにことごとくリタイアを喫することとなり、26歳のオランダ人ドライバーであるデ・フリースがフォーミュラE参戦2年目で栄冠を勝ち取りました。

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この2021年シーズンからFIA(国際自動車連盟)が定める世界選手権格式のシリーズとなったフォーミュラEですが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けてレース開催スケジュールは二転三転。それでも、ワクチン接種の普及や関係者の努力によって、ローマ、モナコ、ニューヨーク、ロンドン、そして今回のベルリンと、世界的な都市を転戦しての全15戦の開催が果たされました。

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フォーミュラEでは、使用できるタイヤはシリーズを通じて1種類に限定されています。つまり、路面が濡れていても、ドライのときと同じタイヤで走らなければなりません。トップカテゴリーのレースでは他に例を見ないこの困難な条件をクリアするのが、ミシュランが供給するフォーミュラE公式タイヤ MICHELIN PILOT SPORT EV(フロント用245/40R18、リア用305/40R18)です。

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今大会の開催地はドイツの首都ベルリンにあるテンペルホフ空港跡地。冷戦時のソ連によるベルリン封鎖に対抗して行われた物資空輸の荷降ろしの舞台として知られる場所に、10カ所のコーナーを持つ2.355kmのコースが設けられました。路面は粗いコンクリートで、凹凸が激しく、今シーズンのフォーミュラE開催コースの中でタイヤへの攻撃性が最も高い走行条件でした。

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今大会1レース目の第14戦を制したのはアウディのルーカス・ディ・グラッシでした。セーフティカー後のリスタートや、一時的にパワーを上乗せできるフォーミュラEならではのアタックモードの使い方で一日の長を見せたフォーミュラE最多出場ドライバーが、メキシコで開催された第8戦に続く今季2勝目をマーク。チームの母国イベントで見事な勝利をもぎ取りました。

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ベルリン大会の2レース目でありシリーズ最終戦でもあった第15戦では、ジャガーのミッチ・エバンスがスタートを切ることができず、後方から加速してきたベンチュリのエドアルド・モルタラが突っ込むというアクシデントが発生。ランキング2位につけていたモルタラと同4位であったエバンスは、戦わずしてタイトル争いを終えることを余儀なくされる辛い結末となりました。

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第15戦の2度目のスタートの直後、今度はランキング3位につけていたBMWのジェイク・デニスがクラッシュ。その処理のため出されたフルコースイエローの解除後は、ベンチュリのノルマン・ナトが素晴らしいパフォーマンスを見せ、先行していたストフェル・ヴァンドーンやオリバー・ロウランドを次々に攻略。最後は独走状態に持ち込んでフォーミュラE初優勝を飾りました。

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自分を追いかけるドライバーたちがことごとく序盤で戦列を去る事態となり、タイトル争いでは一気に楽な状態となったデ・フリースでしたが、レースでは激しいバトルを手抜きなく演じたすえに8位で走り切りシリーズタイトルを確定させました。また、デ・フリースとヴァンドーンを擁したメルセデス・ベンツはフォーミュラE参戦2年目でチームタイトルを獲得しました。

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逆転王座の可能性が十分にあったモルタラですが、立ち往生している車両がスタート直後の全力加速中に目の前に突如現れては為す術がありませんでした。不運としか言いようのない最終戦になりましたが、34歳のスイス人ドライバーはメキシコでの第9戦での優勝を筆頭に今シーズンは4度の表彰台登壇を果たし、キャリアベストとなるランキング2位を手にしました。

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空港跡地の粗いコンクリート舗装である今大会の路面はタイヤにとって非常に厳しいものでしたが、MICHELIN PILOT SPORT EVは45分間を超えるレースにおいても高いパフォーマンスを安定的に発揮。ミシュランは、1種類のタイヤで全15戦のすべてのセッションにおけるすべての出場車両の走行を支えるという難しい仕事を今シーズンもしっかりと果たしました。

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