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MOTOGP 2021 ROUND 1
QATAR

■予選:3月27日/決勝:3月28日
■開催地:ロサイル・インターナショナルサーキット(カタール)
■レース周回数:22周(118.36 km)

ミシュラン単独タイヤ供給6シーズン目のMotoGPが開幕
新記録続出の一戦をヤマハのビニャーレスが制す

ミシュランが唯一の公式タイヤサプライヤーを務めるMotoGPの2021年シーズンが中東のカタールで開幕。ミシュランが構造とコンパウンドの改良に努めた新しいMotoGP公式タイヤでの初戦では、ロサイル・サーキットにおける二輪車の絶対コースレコード(オールタイム・ラップレコード)、決勝レースにおける最速ラップタイム、MotoGP開催全コースを通じての最高速という3つの記録が塗り替えられました。そしてレースは、序盤からトップグループを形成したドゥカティ勢を下したヤマハワークスのマーベリック・ビニャーレスが制しました。

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カタールGP優勝

マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ YZR-M1)

カタールのMotoGP決勝レースは通例どおり夜の帳が下りた中でのナイトレースとして開催されました。気温・路面温度が下がった中、全車が前後にソフト仕様のMICHELIN Power Slickを選んで出走しましたが、レース中の最速ラップを記録する速さと優れたタイヤマネージメントの双方を見せたビニャーレスが開幕優勝をもぎ取りました。

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前年シーズンのカタールGPでは、世界的に猛威を振るい始めていた新型コロナウイルス感染症の影響によってMotoGPクラスだけが中止となっていました。新型ウイルスによる困難な状況は今年も変わりませんが、大会参加者全員に対して繰り返し行われるPCR検査をはじめとする厳重な対策のもと、カタールでのMotoGPレースは2年ぶりに無事開催されました。

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唯一のMotoGP公式タイヤサプライヤーを務めるのもこれで6シーズン目となったミシュラン。サーキットでのタイヤサービス活動はもとより、フランスでのタイヤの製造や同地から世界各地へのタイヤの運送などに様々な制約が新型ウイルスのために伴う現状ですが、ミシュランは感染拡大防止の配慮を最大限に行いながら業務を着実に遂行しています。

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ミシュランが今シーズンに用意した新しいMotoGP公式タイヤは、昨シーズンのタイヤの構造とコンパウンドの組み合わせを最適化することに重点を置き、MotoGPエントラントに影響を及ぼす変更を最小限に留めながら進化を実現したもの。この開発アプローチはMotoGPのプロモーターであるドルナスポーツ社からの要望にミシュランが応えたものです。

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MotoGPのオフィシャルカーはBMWが提供しており、この2021年シーズンにはM3、M4、M5 CS、そしてセーフティバイクとしてM1000RRが配備されました。これらの車両が装着するのもミシュランタイヤ。ミシュランはMotoGPや電動バイクレースのMotoE、そしてMotoGPオフィシャル車両にシーズンを通してタイヤサポートを行っていきます。

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予選でポールポジションを獲得したのはドゥカティワークスのフランチェスコ・バニャイアでした。この24歳のイタリア人ライダーはロサイル・サーキットのオールタイム・ラップレコードを更新する最速タイムを叩き出し、ワークスチームに引き上げられた最初のレースでキャリア初のポールポジションを獲得するという印象的な仕事をやってのけました。

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22周の決勝レースがスタートしたのは現地時間の午後8時。路面温度は22℃にまで低下していました。加えてこの日は強い風が吹き、砂漠から運ばれてきた砂がタイヤの摩耗を早めてしまう難しいコンディションに。それでもミシュランのMotoGP公式タイヤはレースの最後まで高いレベルのグリップ性能を発揮し続けて各ライダーの戦いを支えました。

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写真は2周目に入るメインストレートを各車が通過しているところ。トップは初のポールポジションからのスタートもうまく決めた#63 バニャイアで、同じドゥカティワークスの#43 ジャック・ミラー、プラマック・ドゥカティの#5 ジョアン・ザルコ、そのチームメイトの#89 ホルヘ・マルティンと続き、これらをヤマハ勢が追うという展開になりました。

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レース序盤はドゥカティ勢がトップグループを形成し、その中でもバニャイアがレースの折り返しを過ぎてもトップを走り続けました。しかし、今大会でタイヤマネージメントを誰よりもうまく行ったと言える#12 ビニャーレスが残り周回が8周となったところでバニャイアを捉えて首位に立ち、そのままリードを広げて逃げ切りました。

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2年ぶりのMotoGP開催となったカタールGPですが、4回目のフリー走行ではプラマック・ドゥカティのジョアン・ザルコが362.4km/hというMotoGP史上最速の最高速度をマークしたほか、オールタイム・ラップレコードと決勝レースにおける最速ラップタイムの双方の従来記録が更新され、ミシュランMotoGP公式タイヤが果たしたさらなる進化が数々の新記録によって示されました。

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