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MOTOGP 2024 ROUND 1
QATAR

■予選:3月9日/決勝:3月10日
■開催地:ルサイル・インターナショナルサーキット(カタール)
■レース周回数:21周(112.98 km)

2年連続王者のバニャイアがシーズン初戦を制覇
ミシュランの新型スリックタイヤが目覚ましい高性能を披露

ミシュランが公式タイヤサプライヤーとして出場全車にタイヤ供給を行っている二輪ロードレースの世界最高峰、MotoGP世界選手権の2024年シーズンが開幕しました。その初戦として行われたカタールGPの決勝レースでは、2年連続チャンピオンであるフランチェスコ・バニャイア(Ducati Lenovo Team)が独走優勝を飾りました。
ミシュランは、使用する材料にも製造の工法にも新たなものを盛り込んだ新型スリックタイヤ MICHELIN Power Slickを今大会から投入。わずか3カ月前に同じサーキットで行われた昨シーズン第19戦に対して、予選ポールポジションタイムで約1秒、決勝レース優勝者の平均ラップタイムで約0.8秒も速いという高性能が発揮され、「Performance Made to Last」を理念とするミシュランのMotoGP公式タイヤにおける目覚ましい前進が示されました。

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カタールGP優勝
フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・デスモセディッチGP)

日曜日に行われた決勝レースは、スタート直前に1台の車両が技術的な問題に見舞われたためにスタート進行がやり直しとなり、そのためレース周回数は1周減じられた21周に。いざ始まったレースでは、昨シーズンに続いてバイクナンバー「1」をつけて戦うバニャイアが、すべての周回を首位で走り切りました。本来の周回数で行われていれば約17秒も昨年大会より速い優勝レースタイムとなっていた、というのがミシュランの試算です。

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1949年に初開催されてから丸75年を数えることになったロードレース世界選手権。そのトップカテゴリーは2002年からMotoGPとなり、2016年からはミシュランが単独の公式タイヤサプライヤーを務めています。今シーズンには11チームから22名のライダーがレギュラー参戦します。

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ミシュランは今大会から、新しいMICHELIN Power Slickを投入しました。新しい材料をいろいろと取り込み、「ミキシング」と呼ばれる工程に新工法を用いて製造した、新開発のラバーコンパウンドを採用。デビュー戦から従来品を大きく上回るパフォーマンスを発揮しました。

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予選ではPrima Pramac Racingのホルヘ・マルティンが、3カ月前に作られた従来記録を丸1秒も短縮した新しいオールタイムラップレコードでポールポジションを獲得。続いて行われたスプリントレースでも、彼が制した昨年大会より毎周1秒速いペースで走って圧勝しました。

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スプリントレースの倍の周回数で行われる決勝レースでは、バニャイアが持ち前の強さを発揮。予選は5位で、グリッド2列目スタートでしたが、1周目のうちに首位へ。その後、昨年大会の優勝者より毎周0.8秒も速いペースを貫き、昨年に続いて開幕戦制覇を果たしました。

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11年にわたって在籍したホンダを離れ、グレシーニ・レーシングに移籍したマルク・マルケス。チャンピオンに輝くこと6回の元王者は、ドゥカティでの初試合となったスプリントレースを5位で終えると、決勝レースではもうひとつ順位を上げて4位でフィニッシュしました。

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決勝レースのファステストラップを記録したのは、昨シーズンのMoto2チャンピオンであるペドロ・アコスタでした。この19歳のスペイン人は、今回がMotoGPデビュー戦ながら、自国の大先輩であるマルケスをオーバーテイクすることさえやってのけ、その才能の豊かさを示しました。

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MotoGPで不振が続くヤマハとホンダは、今シーズンはともに車両開発の優遇措置を受けることになりました。それでも今大会でも上位進出はならず、決勝レースのトップ10は欧州メーカー車のライダーが独占。日本車メーカー勢の最上位はヤマハのファビオ・クアルタラロの11位でした。

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Repsol Honda Teamには、20年余前に同チームに在籍していたバレンティーノ・ロッシの異母弟であるルカ・マリーニが加入。シーズン前のテストでは好感触を得ていましたが、このカタールGPに入ると思うようにペースを上げられない状況が続き、20位完走が精一杯でした。

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決勝レースで3位となったホルヘ・マルティンの自己ベストタイムは昨年大会のファステストラップより0.2秒速く、それも最終ラップのひとつ前の周回で記録されました。新型MICHELIN Power Slickの高性能と安定性は、ミシュラン自身の期待を上回るレベルのものでした。

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