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MOTOGP 2018 ROUND 11
AUSTRIA

■予選:8月11日/決勝:8月12日
■開催地:レッドブルリンク(オーストリア)

マルケスとの真っ向勝負を制し
ロレンソがレースタイム新記録で勝利

前戦のチェコGPからインターバルなしで開催されたMotoGP第11戦オーストリアGPは、ポイントリーダーであるホンダのマルク・マルケスとドゥカティのホルヘ・ロレンソがトップ争いを激しく展開。ともに複数回MotoGPチャンピオンに輝いてきたスペイン人ライダー同士の高度なバトルを制したのは2010&2012&2015年のチャンピオンであるロレンソで、今季3勝目をマークしました。なお、フロントとリアの双方にソフトタイヤを選んだロレンソは従来の記録を2.5秒短縮するレースタイムでフィニッシュ。今大会の舞台となったレッドブルリンクは、今シーズンのMotoGP開催サーキットの中では最も平均速度が高く、タイヤの温度が最も高くなるコースでしたが、ミシュランのMotoGP公式タイヤは各ユーザーからの期待に存分に応えるパフォーマンスを発揮しました。

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オーストリアGP優勝
ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ・デスモセディッチGP18)

最終ラップに入るメインストレートでホルヘ・ロレンソはマルク・マルケスをかわしてトップに。マルケスは再び前に出るべく激しくチャージしてきましたが、これをロレンソは巧みなライン取りで押さえ込み、0.130秒差で振り切って勝利。第6戦イタリアGPと第7戦カタルニアGPでの勝利に続く今季3勝目を挙げました。

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ミシュランがMotoGP公式タイヤサプライヤーとなった2016年よりMotoGPオーストリアGPの開催地となったレッドブルリンク。オーストリア南部の山岳地帯に設けられたアップダウンに富むサーキットで、1周は4.318km。10カ所あるコーナーのうち、左コーナーは2カ所しかなく、残りはすべて右コーナーという特殊なレイアウトとなっています。そこでミシュランは、リアタイヤに関してはスリックとレインの全種類を、右側ショルダー部により固めのコンパウンドを使った左右非対称コンパウンド仕様として持ち込みました。

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予選で最速タイムを叩き出したのはマルケスでした。そのタイムは1分23秒241で、予選2位となったドゥカティのアンドレア・ドビツィオーゾとのタイム差は0.002秒。MotoGPでは2003年以来となる僅差での予選1位と2位の決着となりました。

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スタートで先頭に出たのはドビツィオーゾでしたが、第3コーナーでロレンソがトップに。しかし、翌周の第3コーナーで今度はマルケスが前に出て、2台のドゥカティ勢を引き離しにかかりました。

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マルケスは一旦はリードを広げましたが、28周のレースが折り返しを過ぎたあたりからロレンソがじりじりと接近。そして残り10周となった19周目の第1コーナーでマルケスをかわしてトップに立ちました。マルケスはすぐに反撃してロレンソを抜き返しましたが、ロレンソも間髪を入れずにやり返して首位を奪還。その後、しばらくはロレンソとマルケスがテールtoノーズの状態で走り続けましたが、残り2周となったところでマルケスが前へ。しかし、最終ラップに入るメインストレートでロレンソが再びマルケスをかわしてトップを奪い返し、この激しい戦いを制しました。

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互いの健闘を称え合う優勝ロレンソと2位マルケス。3位にはドビツィオーゾが入って、ドゥカティは1-3フィニッシュを達成。マルケスは、勝利は逃しましたが、ポイントランキングのリードをまた拡大。そしてロレンソは、チームメイトのドビツィオーゾを1ポイント差ながら上回ってポイントランキング3位に浮上しました。なお、ロレンソは前後ともにソフト、マルケスはフロントにミディアム、リアにハード、ドビツィオーゾは前後ともにミディアムと、表彰台に上った3人のライダーのタイヤ選択は三者三様で、それでいて120kmのレース距離を戦った彼らを分けた差は1.6秒に過ぎませんでした。

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レッドブルリンクはMotoGP開催サーキットの中で最も平均速度が高く、そしてタイヤの温度が最も高くなるコースです。そこでミシュランは今大会に投入したタイヤに、温度が上がりすぎないようコントロールする特殊なカーカスを使用。路面のタイヤへの攻撃性が高く、そして決勝日の路面温度は45℃に達するという厳しい条件下での一戦でしたが、ミシュランタイヤは各ユーザーの戦いを足元から強力に支え、ロレンソが従来記録を更新するレースタイムで優勝し、ドビツィオーゾが新しいラップレコードを叩き出すなどの素晴らしい成果が挙げられました。

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