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MOTOGP 2019 ROUND 11
AUSTRIA

■予選:8月10日/決勝:8月11日
■開催地:レッドブルリンク(オーストリア)
■レース周回数:28周(120.904 km)

4つの記録が更新されタイヤ性能の向上が示された週末
ドビツィオーゾがマルケスとの大激戦を制す

レッドブルリンクで開催された2019年MotoGP第11戦オーストリアGPは、決勝レース中のファステストラップ、決勝レースの優勝タイム、最高速、同サーキットにおける二輪車の最速ラップタイムという4つの記録が一気に塗り替えられ、ミシュランMotoGP公式タイヤの性能向上が明らかな形で示された一戦となりました。レースはドゥカティのアンドレア・ドビツィオーゾとホンダのマルク・マルケスが抜きつ抜かれつの熱戦を演じ続け、最終ラップの最終コーナーで前に出たドビツィオーゾがこれを制して今季2勝目をマークしました。

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オーストリアGP優勝
アンドレア・ドビツィオーゾ(ドゥカティ・デスモセディッチGP19)

スタートからフィニッシュまで幾度となく順位を入れ替える激しいドッグファイトをマルケス(写真奥)と繰り広げて優勝を飾ったドビツィオーゾ(写真手前)。各ライダーが選択に頭を悩ませたリアタイヤについて、ミディアムを選んだマルケスに対してドビツィオーゾはソフトをチョイス。「レース終盤に至ってもリアタイヤの右サイドのグリップは良好だった」とレース後に語りました。

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レッドブルリンクはタイヤにかかる負荷と路面のタイヤへの攻撃的がひときわ高いサーキットです。また、左コーナーは3カ所であるのに対して右コーナーは7カ所あり、タイヤの右側が特に痛めつけられます。そうしたことからミシュランは、高い発熱に対応した特殊な構造を用い、そしてタイヤ右側のコンパウンドがより固めの左右非対称コンパウンド仕様とした特別なリアタイヤを今大会に持ち込みました。

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予選ではマルケスがこのレッドブルリンクにおける二輪車の新たな最速ラップタイムとなる1分23秒027をマーク。通算で59回目となるポールポジション獲得を果たし、マイケル・ドゥーハン(1994〜98年 5年連続500ccクラスチャンピオン)の記録を抜いて最高峰クラス予選最速回数最多のライダーとなりました。

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レースではマルケスとドビツィオーゾがスタートから激しく火花を散らしましたが、彼らがやり合ってタイムロスを喫した間隙を突いたペトロナス・ヤマハ SRTのファビオ・クアルタラロが一時的に首位へ。ドビツィオーゾとマルケスはほどなくしてクアルタラロを抜き返していきましたが、この20歳のフランス人ライダーもしばらく食い下がり続けました。

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レース中盤以降の首位争いはドビツィオーゾとマルケスの一騎討ちに。相手のインを奪ってもクロスラインで抜き返すといった攻防を幾度も繰り返し、サーキットを沸かせました。このふたりのバトルは最終ラップの最終コーナーでようやく決着し、ドビツィオーゾがこれを制して開幕戦以来となる勝利を挙げました。

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予選において同サーキットにおける二輪車の最速ラップタイムが更新され、決勝レースにおいても、最高速、ファステストラップ、そして優勝レースタイムのいずれもが塗り替えられた今大会。タイヤにかかる負荷が最も高いサーキットのひとつであるレッドブルリンクでのこの結果は、ミシュランのMotoGPタイヤ開発を大きく勇気づけるものでした。

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ミシュランが公式タイヤを出場全車に供給する電動バイクの世界最高峰レースシリーズ FIM Enel MotoE World Cupの2戦目が今回開催されました。決勝レースは雨上がりのハーフウェットコンディションのもと、全車同じ仕様のレインタイヤを使用して行われ、EG 0,0 マルク VDSのマイク・ディ・メグリオがポールtoフィニッシュを飾りました。

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