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MOTOGP 2020 ROUND 15
PORTUGAL

■予選:11月21日/決勝:11月22日
■開催地:アウトドロモ・アルガルベ(ポルトガル)
■レース周回数:25周(114.80 km)

最終戦のウィナーは母国GPを戦ったオリベイラ
ミシュランはコロナ禍での公式タイヤ供給を完遂

二輪ロードレースの最高峰カテゴリーであるMotoGPの2020年シーズン最終戦ポルトガルGPが開催され、初めて母国でのMotoGPレースを戦ったレッドブル KTM・テック3のミゲール・オリベイラがポールtoフィニッシュを決めて今季2勝目を飾りました。2位にはプラマック・ドゥカティのジャック・ミラーが入り、これによりドゥカティが今シーズンのコンストラクターズタイトルを獲得しました。新型コロナウイルス感染症の影響により4カ月のうちに14戦を一気に開催する強行スケジュールとなった今シーズンのMotoGPでしたが、ミシュランはすべてのレースにおいて確かな性能のタイヤを安定的に供給するという公式タイヤサプライヤーの仕事をしっかりとやり抜きました。

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ポルトガルGP優勝
ミゲール・オリベイラ(KTM RC16)

8年ぶりに開催されたポルトガルGPを制したのは同国出身のただひとりのMotoGPライダーであるオリベイラでした。「僕はフロントにハードを選んだ数少ないライダーのひとりだった。決勝レースでは風が強くて、それがどのくらい路面温度に影響するのか分からなくて少し不安だったけど、ミシュランタイヤはとてもよく機能してくれた。特にリアタイヤについては不満は一切なく、僕としては完璧な週末を送ることができた」と語りました。

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今大会の舞台となったアウトドロモ・アルガルベは2008年にオープンした新しいサーキットです。9カ所の右コーナーと6カ所の左コーナーがある1周4.592kmのコースは起伏に富み、多くのライダーが「MotoGP開催コースの中で随一の難しさ」とコメント。同所でMotoGPが開催されるのは今回が初めてのため、ミシュランはフロント、リアともに4種類ずつ(通常は3種類ずつ)のMICHELIN Power Slickを用意して備えました。

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この週末のすべての走行セッションはドライコンディションのもとで行われ、予選ではKTMのサテライトチームであるKTM・テック3のオリベイラが最速タイムを記録。今季第5戦スティリアGPでMotoGPキャリア初優勝を飾っているこのポルトガル人ライダーが、今度は母国GPでMotoGPキャリア初のポールポジションを獲得しました。ただし、新型コロナウイルス感染症再拡大の影響で今大会も無観客での開催であったことは残念でした。

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「ローラーコースター」と称されるほど起伏に富むアルガルベでMotoGPレースを戦ったライダーは誰もいない中、ポールポジションから好スタートを決めたオリベイラは、ファステストラップを記録しながら独走を続け、真っ先にチェッカーフラッグをかいくぐるという完璧な内容でMotoGP通算2勝目をマーク。KTMはこれで今シーズン3勝を挙げ、コンストラクター選手権ではホンダを下してランキング4位を獲得しました。

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独走したオリベイラの後方では、ペトロナス・ヤマハ SRTのNo.21 フランコ・モルビデッリとプラマック・ドゥカティのNo.43 ジャック・ミラーが2位争いを延々と展開。前戦ヨーロッパGPでは優勝を争ったこのふたりのバトルは最終ラップに決着し、満を持して仕掛けたミラーがモルビデッリをかわして2位でフィニッシュしました。この結果、ドゥカティが2007年以来となるコンストラクターズタイトル獲得を果たすこととなりました。

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レース終盤になると5位のポジションを5人のライダーが熾烈に争う状況となりました。その中でLCR ホンダ・イデミツの中上貴晶は、ドゥカティワークスのアンドレア・ドビツィオーゾをかわして集団の先頭に出るとそのまま抜け出し、4位を走るKTMワークスのポル・エスパルガロを追撃。約0.7秒届きませんでしたが、今季セカンドベストタイの結果となる5位でフィニッシュし、3年目であったMotoGPをランキング10位で終えました。

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結果的に14戦が開催された今シーズンのMotoGPでしたが、4つのバイクメーカーが勝利を挙げ、9人もの異なる優勝者が誕生。バイクの特性の違いやライディングスタイルの違いを受け止め、いずれにおいても高いパフォーマンスを発揮するミシュランタイヤの懐の深さが示されました。また、コロナ禍の中で19週のうちに14戦をこなすスケジュールはタイヤの製造や各レース開催地への運搬などに試練を課すものでしたが、ミシュランはこの困難な仕事を完遂しました。

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