MOTOGP 2018 ROUND 16
JAPAN
■予選:10月20日/決勝:10月21日
■開催地:ツインリンクもてぎ(日本)
ミシュラン時代に君臨し続けるマルケス
通算5回目のMotoGPチャンピオンに輝く
二輪ロードレースの世界最高峰シリーズであるMotoGPの日本ラウンドがツインリンクもてぎで開催され、ホンダのマルク・マルケスが優勝。この勝利によりマルケスは通算5回目のMotoGPタイトル獲得を決めました。この25歳のスペイン人ライダーはミシュランがMotoGPの公式タイヤサプライヤーとなった2016年以降は王座を一度も他のライダーに渡しておらず、これで3年連続の戴冠となりました。
日本GP優勝
マルク・マルケス(ホンダ RC213V)
優勝によって3年連続チャンピオンを決めたマルケス。レース後に彼は、「公式タイヤがミシュランになってから僕がずっとタイトルを獲り続けられているとい うことは、ミシュランタイヤが僕のライディングスタイルによく合っているということなのかもしれないね。タイヤのグリップをしっかり把握して、限界がどこ にあるのか、タイヤがどう機能するのかをよく理解しながら走ることができたよ」とコメントしました。
スタートでトップに立ったのは、ポールポジションから出たドゥカティのアンドレア・ドビツィオーゾでした。予選は転倒の影響で6位にとどまったマルケスも好スタートを決め、彼はオープニングラップをドビツィオーゾに続く2位で終了。タイトル争いを演じてきたふたりが、今回のレースでも激しく争う構図が早くもでき上がりました。
レース序盤は7人のライダーがトップグループを形成しましたが、やがてドビツィオーゾとマルケス、そしてカル・クラッチローが抜け出していきました。さら にレース中盤になるとクラッチローが徐々に遅れていき、ドビツィオーゾとマルケスがまたも一騎討ちを繰り広げる展開となりました。
24周のレースも残り4周を切ったところでマルケスがドビツィオーゾをかわしてトップに浮上。抜き返すべくマルケスをチャージし続けたドゥカティのイタリア人ライダーでしたが、残り1周半というところで痛恨の転倒を喫してしまいます。これで最終ラップは単独走行となったマルケスは、タイトル獲得を知らせるチェッカーフラッグを悠々とかいくぐりました。
ホンダのお膝元でタイトルを決めるのもこれで3回目となったマルケス。25歳にしてMotoGPで早くも5回目のチャンピオンに輝き、125cc、Moto2、そしてMotoGPと合わせるとこれで7回目の世界タイトル獲得となりました。
所属するのはサテライトチームのLCRですが契約先はホンダワークスであるクラッチローが今回は2位に入って今季3度目の表彰台を獲得。母国グランプリでホンダが1-2フィニッシュを決めることに貢献しました。
レース序盤から好位置を走ったスズキ勢。アンドレア・イアンノーネはマシンに発生したトラブルが原因で転倒してしまいましたが、アレックス・リンスは2位 クラッチローに迫り、0.147秒のわずかな差で届かなかったものの、スズキの母国グランプリで今季3度目の表彰台に上りました。
今回の日本GPを含めた環太平洋ラウンドでは、ヨーロッパラウンドで使用していたMotoGPタイヤサービスチームの移動式大型ワークショップが使用できません。ですが、ツインリンクもてぎには日本ミシュランタイヤのタイヤサービスガレージがあり、そこにMotoGPタイヤサービスチームの機材を入れて作業を展開しました。
昨年の日本GPはウェットコンディションでの開催でしたが、今年の決勝レースは気温23℃、路面温度35℃のドライコンディションに恵まれることに。結果的に、上位4人のライダーが前後に選んだタイヤの種類はすべて同じという比較的珍しいケースのレースとなりました。
日本ミシュランタイヤは今年の日本GPでもPRブースを展開。元250cc世界チャンピオンの原田哲也さんと500ccクラスで日本人史上最上位の世界ランキング2位に輝いた岡田忠之さんを特別ゲストに招いてのトークショーも実施するなど、MotoGP観戦に訪れたお客様に楽しんでいただける話題を提供しました。