MotoGP 2022 ROUND 16
JAPAN
■予選:9月24日/決勝:9月25日
■開催地:モビリティリゾートもてぎ(日本)
■レース周回数:24周(115.224 km)
MotoGPレースの咆哮が日本で3年ぶりに響き渡る
ドゥカティのミラーが新レコードで今季初優勝
二輪ロードレースの世界最高峰シリーズ MotoGPの日本GPが開催され、ドゥカティのワークスチームであるDucati Lenovo Teamのジャック・ミラーが独走優勝を決めて今季初勝利を挙げました。過去2年は新型コロナウイルス感染症のために行われなかったことから、今大会は3年ぶりのMotoGP日本ラウンドでしたが、決勝日は好天に恵まれ、熱戦が演じられました。レースを制したミラーは、もてぎでのMotoGPレースにおけるファステストラップの新レコードをマークするなど、出場全車が使用するミシュランタイヤのハイパフォーマンスが印象づけられました。
日本GP優勝
ジャック・ミラー
(ドゥカティ・デスモセディッチGP22)
27歳のオーストラリア人ライダーであるミラーは、3周目にトップに立つと、その後は後続を寄せ付けず独走。昨年5月のフランスGP以来となる優勝をもぎ取りました。フィニッシュ後のピットレーンでは、お得意のジャックナイフを見せて、MotoGP通算10勝目を飾った喜びをあらわにしていました。
MotoGPにおけるミシュランのタイヤサービスは全戦で専任チームが行っていますが、今大会では、モビリティリゾートもてぎのパドックにある日本ミシュランタイヤの常設のガレージを利用して行われました。
今大会の期間中、ミシュランはPRブースを出店し、当社が取り組む技術開発の紹介や、様々な二輪車カテゴリーの市販タイヤの展示や商品説明などを実施。非常に多くのお客様にお立ち寄りいただきました。
予選日は終日雨天となりました。雨量や路面の水量が変化する難しい条件下でしたが、前後ともに2種類のコンパウンドから選べるMICHELIN Power Rainが、各ライダーのアタックをしっかり支えました。
ウェットの予選でトップタイムを叩き出したのはマルク・マルケスでした。ケガに悩まされ続けてきた通算6度のMotoGPチャンピオンが、3年前のこの日本GP以来となるポールポジションを獲得しました。
決勝は晴天に恵まれ、気温22℃、路面温度38℃のもとスタート。KTMの#33 ブラッド・ビンダーがホールショットを奪いましたが、すぐにプラマック・ドゥカティの#89 ホルヘ・マルティンがトップに立ちました。
3周目にミラーがマルティンをかわしてレースリーダーに。このオーストラリア人ライダーは、ライバルたちを置き去りにして会心の勝利を収め、MotoGPレースを待ち望んだ日本のファンからの歓声に応えていました。
写真左から、2位に入ったビンダー、優勝のミラー、3位のマルティン。今シーズンの表彰台としてはフレッシュな顔ぶれに。そして4位には、ポールポジションからスタートしたマルケスが入りました。
チャンピオン争いを演じる#20 ファビオ・クアルタラロと#63 フランチェスコ・バニャイア、そして前戦優勝の#23 エネア・バスティアニーニが、8位の座をかけて争うという思わぬ展開に。そして、最終ラップでクアルタラロをかわそうとハードに攻めたバニャイアが転倒しノーポイントに。選手権首位のクアルタラロのリードは18ポイントに再拡大しました。
ミシュランが今大会に投入したMICHELIN Power Slickは、リアタイヤに新しい構造を与えたものでした。土曜日が終日雨となったことで、ドライの走行時間が限られましたが、決勝でミラーがファステストラップの従来記録を更新するなどして、ミシュランのMotoGP公式タイヤの高性能が3年ぶりに日本のファンの前で披露されたレースとなりました。