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MOTOGP 2018 ROUND 18
MALAYSIA

■予選:11月3日/決勝:11月4日
■開催地:セパン・インターナショナル・サーキット(マレーシア)

従来記録を5秒以上更新するレースタイムで
マルケスが今季9勝目を飾る

MotoGP第18戦マレーシアGPは、ヤマハのバレンティーノ・ロッシがスタートから首位に立ち、レースをリードし続けましたが、残り周回数が4周を切ったところで痛恨の転倒。2戦前の日本GPで今シーズンのチャンピオンを決めているホンダのマルク・マルケスが首位に繰り上がり、今季9勝目をマークしました。これによりホンダの今シーズンのコンストラクターズタイトル獲得が決まりました。なお、マルケスの優勝タイムは従来の記録を5秒以上も更新するもので、ライダー、マシン、そしてミシュランMotoGP公式タイヤの進化が如実に示される結果となりました。

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マレーシアGP優勝
マルク・マルケス(ホンダ RC213V)

路面温度が53℃に達する酷暑の中での一戦を制したマルケス。レース後、彼は「今日はこの暑さがすべてを難しくしたね。僕らにとっても厳しかったし、バイクにとってもタイヤにとっても大変だった。それでいてレースペースはとても速かった。僕はスタートからひたすらプッシュし続けたよ。ずっと予選のように走っていた。タイヤのライフを考えている余裕はなかったよ」と語りました。

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予選はウェットコンディションでの実施となりましたが、その中で最速タイムを記録したのはマルケスでした。しかし、彼はレーシングライン上で不用意にペースを落として走行してしまい、それによって他のライダーがタイムアタックを妨げられてしまうことに。そのためマルケスは、スターティンググリッドが6つ降格となるペナルティを受け、2列目・7番手グリッドからのスタートとなりました。

 

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夕方近くに予想されるスコールを避けるために予定時刻より2時間早く開始された決勝レース。ここで主導権を握ったのはヤマハのバレンティーノ・ロッシでした。予選では3番手タイムを記録していた彼は、決勝ではスタートで首位に立ち、ハイペースでのライディングを続けてレースをリード。中盤には後続を1秒以上引き離し、昨年6月のオランダGP以来となる最高峰クラス通算70勝目を視界に捉えました。

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7番手グリッドからスタートしたマルケスでしたが、4周目には2位に浮上。レースが進むにしたがって、マルケスは首位を行くロッシに接近していきました。自ずとロッシも一層プッシュしていくことになりましたが、残り周回数が4周を切った17周目の第1コーナーでロッシは転倒を喫してしまいました。これでマルケスが首位に繰り上がり、今季9回目、そして彼がこれまでに世界グランプリ各クラス(125cc、Moto2、MotoGP)で挙げてきた勝利を合わせると70回目となる優勝を飾りました。また、今大会の結果、ホンダが今シーズンのMotoGPクラスのコンストラクターズチャンピオンに輝きました。なお、転倒したロッシは再スタートを切り、ノーポイントの18位ながらもレースを走り切りました。

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ロッシの転倒によって2位争いに繰り上がったバトル。これを制したのは、最終ラップの第4コーナーでテック3・ヤマハのジョアン・ザルコをかわしたスズキのアレックス・リンスでした。今大会のファステストラップも記録したこのスペイン人ライダーは、彼にとっては今季4回目となる表彰台登壇を果たしました。

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ヤマハのサテライトチームであるテック3・ヤマハにとって今大会は実りの大きなレースとなりました。同チームのエースであるザルコは3位に入って、第4戦スペインGP以来となる表彰台を獲得。そして、マレーシア人初のMotoGPライダーであるハフィス・シャーリン(写真)は、4回目のフリー走行での転倒で予選に出走できなかったことから最後尾スタートとなったものの、大幅な挽回を果たして10位でフィニッシュ。大活躍を見せた母国のヒーローにマレーシアの観客は盛大な喝采を送りました。

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舗装は2016年に新しくされたものですが、それでも路面のタイヤに対する攻撃性が高いセパン・サーキット。しかも、今回の決勝レースは53℃という非常に高い路面温度のもとでの開催となりました。それにもかかわらず、今大会で優勝したマルケスのレースタイムは、今回と同じく20周で開催された過去のマレーシアGPの最速の優勝タイムを5秒以上も短縮するもので、厳しいコンディションのもとでも最後まで高いパフォーマンスを発揮し続けるミシュランMotoGPタイヤの能力の高さがまたしても立証された一戦となりました。

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