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MOTOGP 2019 ROUND 18
MALAYSIA

■予選:11月2日/決勝:11月3日
■開催地:セパン・インターナショナル・サーキット(マレーシア)
■レース周回数:20周(110.86 km)

ビニャーレスが前年優勝タイムを大幅更新し勝利
ミシュランタイヤの進化が強く示された週末に

2019年MotoGP第18戦マレーシアGPは、オープニングラップでレースリーダーとなったヤマハのマーベリック・ビニャーレスがその後一度も首位を譲ることなく走り切って優勝。今季2勝目、6月の第8戦オランダGP以来となる勝利を飾りました。ビニャーレスのレースタイムは従来の最高記録であった昨年大会の優勝タイムを約18秒も短縮するものでした。また、開催コースにおける二輪車の絶対コースレコード、そして決勝レース中の最速ラップタイムもそれぞれ従来記録更新が果たされ、ライダーやマシンとともに、ミシュランのMotoGP公式タイヤの進化がまたも如実に示された週末となりました。

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マレーシアGP優勝
マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ YZR-M1)

シーズン後半の各戦で上位入賞を重ねてきたものの、なかなか手を届かせられずにきていた勝利をついにつかんだビニャーレス。「この週末、レースでタイヤをいかにセーブするかを理解するために、ミシュランの僕ら(ヤマハ)担当テクニシャンのパスカル・サッソと一緒になってとてもハードに仕事をしてきた。ミシュランとパスカルは、より良いバイクとするためにいつも僕らと密にやってくれている。だから今日は彼らに『おめでとう』と言いたい」と語りました。

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この週末のセパン・サーキットは概してドライコンディションに恵まれ、しかも予選は37℃と同所としては決して高くない路面温度のもとでの開催に。ここでペトロナス・ヤマハ SRTのファビオ・クアルタラロが従来記録を0.75秒も一気に更新する新たな絶対コースレコードを叩き出して今季5回目のポールポジションを獲得しました。2位にはヤマハワークスのマーベリック・ビニャーレス、3位にはペトロナス・ヤマハ SRTのフランコ・モルビデッリが続き、予選トップ3=フロントロウはヤマハ勢が独占しました。

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決勝レースは路面温度44℃と前日の予選より上がったドライコンディションのもとでスタートしました。そのオープニングラップでは、セカンドロウから好ダッシュを見せたプラマック・ドゥカティのジャック・ミラーとビニャーレスが何度もポジションを入れ替える攻防を見せましたが、ヤマハのスペイン人ライダーがこれを制すると、彼はその後じりじりとリードを広げていきました。一方、ポールシッターのクアルタラロはスタートに失敗し、順位挽回もかなわず7位でレースを終えました。

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2019年王者のマルク・マルケスは予選で大転倒を喫して11番手グリッドにとどまりましたが、レースではスタート直後の数周を圧倒的なペースで走り、3周目には2位にまで浮上。ただし、唯一彼の前を行くヤマハのライダーに追いついていくことはできず、ビニャーレス(写真左)は独走状態を保ったままフィニッシュ。マルケスは、今回は完敗を認めざるを得ないという表情でレース後に握手を交わしていましたが、彼の今季獲得ポイントは395点となり、1シーズンにおける獲得ポイントの史上最高記録更新が果たされました。

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前戦オーストラリアGPで3年連続ポイントランキング2位を確定させていたドゥカティワークスのアンドレア・ドビツィオーゾですが、今回の予選ではバイクに良いフィーリングを得られず10位止まりに。しかし、4列目グリッドからのスタートとなった決勝レースではマルケスと一緒になって序盤のうちに上位進出を果たし、4周目には3位に。その後、ヤマハのバレンティーノ・ロッシが再三仕掛けてきましたが、彼のチャージをことごとく払い除けたドビツィオーゾは3位フィニッシュを果たしました。

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今大会は世界グランプリ出場401戦目であったバレンティーノ・ロッシ。日本GPでは転倒・リタイアを喫するなど、このところ今ひとつ奮わなかったロッシでしたが、今大会では速さを取り戻しました。予選は6位ながらもセカンドロウを獲得し、決勝では5位走行中の3周目に従来記録を上回るレース中のファステストラップをマーク。ドゥカティのドビツィオーゾをつつき回しながらの4位でレースを終え、40歳となってもまだまだMotoGP最速ライダーのひとりであり続ける実力を示しました。

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今大会を制したヤマハのビニャーレスは従来の最高記録であった昨年大会の優勝タイムを約18秒も短縮。つまり1周につき約0.9秒も従来より速かったという素晴らしいパフォーマンスでした。また、今大会における上位8名のライダーが従来の最高記録の優勝タイムより速く走り切ったほか、セパンにおける二輪車の絶対コースレコード更新、そして決勝レース中の最速ラップタイムの従来記録更新がそれぞれ果たされ、ミシュランMotoGPタイヤの進化がまたも印象づけられた一戦となりました。

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