MotoGP 2022 ROUND 18
AUSTRALIA
■予選:10月15日/決勝:10月16日
■開催地:フィリップアイランド・グランプリサーキット(オーストラリア)
■レース周回数:27周(120.096 km)
ミシュランの高性能の安定性を存分に生かし
スズキのリンスが激戦を制して今季初優勝
MotoGPの2022年シーズン第18戦オーストラリアGPは、レースが終盤に入っても、7名ものライダーが優勝を狙える位置につけ、それぞれに抜きつ抜かれつの攻防を繰り広げる大激戦となりました。これを制したのは、Team SUZUKI ECSTARのアレックス・リンス。MICHELIN Power Slickのパフォーマンスを生かし切り、彼自身にとっても、そしてスズキにとっても、今季初となる優勝を飾りました。そして、高性能を最後まで持続的に発揮し続けたミシュランタイヤは、「Performance made to last」のポリシーをまたも明快に実証しました。
オーストラリアGP優勝
アレックス・リンス(スズキ GSX-RR)
予選は10位にとどまり、4列目のグリッドからのスタートとなったリンスでしたが、決勝ではその序盤で猛烈に追い上げ、レース半ばにはトップに立ちました。その後も、このスペイン人ライダーはライバルたちと熾烈なバトルを展開しましたが、ミシュランタイヤの高度な安定性に信頼を寄せるリンスは、レースの最終盤に猛然とプッシュ。最終ラップで再びトップに立つと、ライバルの追撃を振り切ってフィニッシュ。今シーズン限りでMotoGPから撤退するスズキに、非常にうれしい勝利をもたらしました。
予選ではプラマック・ドゥカティのホルヘ・マルティンがポールポジションを獲得。そのベストタイムにより、オーストラリアGPのオールタイムラップレコードが実に9年ぶりに塗り替えられました。
決勝の前半は#89 マルティンがリードし、#93 マルク・マルケスが追走。やがてマルティンは順位を落としましたが、マルケスは久しぶりに最後までトップ争いに加わり続け、復活を印象づけました。
#42 リンス、#63 フランチェスコ・バニャイア、#93 マルケスの3人は、最終ラップに入っても激しいトップ争いを展開。唯一、リアにソフトを履いたマルケスでしたが、最後までペースは落ちませんでした。
2年ぶり・通算4度目のMotoGP優勝を飾ったリンス。2位のマルケスは最高峰クラスで通算100度目の表彰台に。3位にはバニャイアが入り、ヤマハのファビオ・クアルタラロを逆転してポイントリーダーとなりました。
バレンティーノ・ロッシがチームオーナーを務めるMooney VR46 Racing Teamのマルコ・ベッツェッキがトップ3と僅差の4位でフィニッシュし、今シーズンのルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得を決めました。
過去2年、フィリップアイランドでは、MotoGPのレースもテストも行われていませんでした。それでもミシュランは、タイヤにかかる負荷が非常に高いこのコースでも、高いパフォーマンスを最後まで発揮し続けるMotoGP公式タイヤを用意。各ライダーからの信頼に、しっかりと応えました。とりわけ、大半のライダーが決勝でハードコンパウンドを選んだ中、ソフトを使ったマルケスが優勝まであと0.186秒の2位で走り切ったことは、ミシュランタイヤの確かさを示す好例となるものでした。