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MOTOGP 2018 ROUND 19
VALENCIA

■予選:11月17日/決勝:11月18日
■開催地:サーキット・リカルド・トルモ(スペイン)

雨の最終戦をドビツィオーゾが制す
KTMがMotoGPクラス初の表彰台を獲得

2018年のMotoGP最終戦バレンシアGPは、温暖な気候で知られるスペイン東部のバレンシア地方らしからぬ冷たい雨に見舞われました。27周で行われる予定であったレースは、その途中で雨が強まったことから14周目に赤旗が提示されて中断。13周目終了時点での順位に基づいて定めたスターティンググリッドによって残り周回14周のレース2が行われ、ドゥカティのアンドレア・ドビツィオーゾが独走で今季4勝目を飾ってシーズンを締めくくりました。

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バレンシアGP優勝

アンドレア・ドビツィオーゾ(ドゥカティ・デスモセディッチGP18)

2年連続のランキング2位を確定させた状態で今大会に臨んだドビツィオーゾ。レースでは、14周目に首位に浮上した直後に赤旗が提示され、戦いは仕切り直しとなりましたが、ドゥカティのイタリア人ライダーはレース2でもその1周目のうちに首位に立って独走しました。

 

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この9月で33歳になったダニ・ペドロサが今大会をもってMotoGPクラスのレギュラーライダーという立場を引退しました。彼は2001年、15歳のときから世界グランプリに参戦し、2003年には125ccクラス、2004年と2005年には250ccクラスでチャンピオンに。2006年からMotoGPクラスを一貫してホンダのワークスライダーとして戦い続けてきました。160cmに満たない小柄な体躯ながら最高峰クラスで通算31勝を挙げ、ランキング2位を3度獲得。タイトルにはついに手が届きませんでしたが、その努力と業績が称えられ、MotoGPレジェンドライダーとして殿堂入りを果たすことに。そして現役最後のレースとなった今大会を5位という結果で終えました。

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冷たい雨が降る中で迎えた決勝レースでスタートから飛び出したのはスズキのアレックス・リンスでした。ドライコンディションで行われた予選で自己ベストの2位を奪った彼は、その好調ぶりを雨の決勝でも発揮して首位をしばらく走り続けました。リンスは赤旗により仕切り直しとなったレース2でも終始2位を走行。3位以下を5秒近く引き離してゴールし、2戦連続・今季3度目の2位に入賞。ランキングを5位に上げてMotoGPフル参戦2年目のシーズンを終えました。

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文句なしの内容で今季4勝目を飾ったドビツィオーゾ。「フロントタイヤがとても良かった。最初のレースではミディアム、仕切り直しとなったレース2ではソフトを使ったけど、どちらも良かった。リアタイヤも良くて、タイヤに関しては何の問題もなかったよ」と語りました。

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3位にはポル・エスパルガロが入りました。彼と彼が乗るKTM RC16はウェットレースとなった今大会においてひときわ高い競争力を発揮し、レース序盤は4位を走行。7周目に転倒を喫してしまいましたが再スタートを切り、8位を走っていたところで赤旗が提示されました。そしてレース2でもエスパルガロは4位を走行。すると、前を走っていたヤマハのバレンティーノ・ロッシが転倒し、これでエスパルガロは3位に繰り上がって、MotoGPクラスでは初めての表彰台を獲得しました。今年がMotoGP参戦2年目であったKTMにとってもこれが最高峰クラスで初めての表彰台獲得でした。

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日本人ライダーの中上貴晶が転倒者続出の荒れたレースを生き残り、自己ベストとなる6位でフィニッシュ。MotoGP参戦1年目の最終戦にして、インディペンデントチーム(非ワークスチーム)から出場したライダーの中では最上位となる結果を残しました。

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バレンシアらしからぬ雨天に見舞われた最終戦でしたが、ミシュランの二輪モータースポーツマネージャーであるピエロ・タラマッソは次のように語りました。「今日のレースでは3社の異なるマシンが表彰台を獲得し、どのバイクメーカーのマシンも彼らのピークの性能を発揮し得るタイヤを供給するという我々の目標が高いレベルで達成されていることが示されました。また、今回ウェットで記録された最速タイムは、ドライコンディションにおけるコースレコードの8秒落ちでしかないという素晴らしく速いもので、このコースの路面のグリップレベルが低いことを考えても、我々のレインタイヤ MICHELIN Power rainのパフォーマンスの高さを遺憾なく披露することができた一戦となりました」。

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