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MOTOGP 2019 ROUND 19
VALENCIA

■予選:11月16日/決勝:11月17日
■開催地:サーキット・リカルド・トルモ(スペイン)
■レース周回数:27周(108.135 km)

最終戦でも新記録の優勝レースタイム樹立
王者マルケス&ミシュランが今季12勝目で締めくくる

全19戦からなる2019年MotoGPのシリーズ最終戦バレンシアGPが開催され、ホンダのマルク・マルケスがその強さをまたも発揮して今季12勝目をマーク。今シーズンのMotoGPチャンピオンは従来記録を更新するレース中の最速ラップを4周目に叩き出したほか、このバレンシアにおけるMotoGPレースタイムの新記録を樹立して優勝を飾り、ミシュランMotoGP公式タイヤの進化を今シーズンの最終戦においても鮮やかに示しました。なお、今大会の結果、レプソル・ホンダチームがチーム選手権を制し、先に決定していたマルケスの個人タイトルとコンストラクターズタイトルと合わせて三冠を達成しました。

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バレンシアGP優勝
マルク・マルケス(ホンダ RC213V)

レースをほぼ完璧にコントロールし、今季12勝目を飾ったマルケス。シリーズ全19戦のうち、リタイアを喫した1戦以外のレースは優勝か2位で終えるという恐るべき結果を残しました。「優勝はシーズンを締めくくるには最高だ。ミシュランのすべてのスタッフにありがとうを言いたい。工場でタイヤを作り、MotoGPを戦う僕たちにベストなものを提供してくれている人たちがいる。だからみんなにありがとうと言いたい」と語りました。

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予選ではペトロナス・ヤマハ SRTのNo.20 ファビオ・クアルタラロが今季6度目のポールポジションを獲得。MotoGP参戦1年目のルーキーと彼を侮る者はもはや誰もいない、圧巻のパフォーマンスを見せました。クアルタラロは決勝でも序盤の7周はレースをリード。しかし、やがてNo.93 マルケスが追いついてきて、8周目には互いにマシンの挙動を乱しながらの限界領域でのクロスファイトを演じました。

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8周目に激しいアタックを見せてクアルタラロを抜き去ったマルケスは、その後は20歳のフランス人ライダーの追撃を寄せ付けずに逃げ切って優勝。この結果、彼が所属するレプソル・ホンダチームはドゥカティチームを退けてチーム選手権を制し、第15戦タイGPで決めたマルケスのライダーズタイトル、第16戦日本GPで決めたコンストラクターズタイトルと合わせ、ホンダは三冠獲得を果たしました。

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クアルタラロはマルケスから約1秒遅れの2位でフィニッシュ。今季5度目の2位入賞を果たすと同時に通算7回目の表彰台獲得となりました。クアルタラロはインディペンデントチーム(非ワークスチーム)ライダーの最上位ランキングを獲得。彼の所属チームであるペトロナス・ヤマハ SRTもMotoGP参戦1年目ながらチーム選手権においてインディペンデントチーム最上位となりました。

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2010年&2012年&2015年のMotoGPチャンピオンであるホルヘ・ロレンソが今シーズン限りでの引退を今大会の直前に電撃的に発表。自ずとラストレースとなった今大会を13位でフィニッシュしました。ロレンソは2008年第3戦ポルトガルGPでMotoGP初優勝を飾りましたが、そのとき彼の足元を支えていたのはミシュランタイヤでした。また、ミシュランのMotoGP公式タイヤサプライヤー初戦であった2016年開幕戦カタールGPを見事な内容で制したのがロレンソであり、彼の貢献にミシュランも深い謝意を送りました。

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今大会は電動バイクの世界最高峰レースシリーズ FIM Enel MotoE World Cupの4大会目で、第5戦と第6戦(最終戦)が開催されました。路面温度が低めのもとでもミシュランのMotoE公式タイヤはスタート直後から確かなグリップを各ライダーに提供。アビンティア・レーシングのエリク・グラナドが第5戦と第6戦をともに制し、両レースで3位と5位に入ったトレンティーノ・グレシーニ MotoEのNo.11マッテオ・フェラーリが初代MotoE王者に輝きました。

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レース中の最速ラップと優勝レースタイムの新記録が樹立され、ミシュランMotoGP公式タイヤの進化が示された最終戦でしたが、シリーズを終えたからといって休む暇はありません。今大会を終えた翌々日から2日間にわたって来シーズンに向けたテストが行われるほか、次週には場所をヘレス・サーキットに移してやはり2日間のテストが実施されます。ここでミシュランは2020年シーズンに導入予定である新開発のリアタイヤ用の構造についての様々なデータを取る予定です。

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