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MOTOGP 2020 ROUND 3
ANDALUCIA

■予選:7月25日/決勝:7月26日
■開催地:サーキット・ド・ヘレス‐アンヘル・ニエト(スペイン)
■レース周回数:25周(110.575 km)

復帰以来最高の路面温度下でミシュランタイヤが本領発揮
クアルタラロがポールtoフィニッシュで開幕2連勝を飾る

ヘレス・サーキットを舞台とする2週連続・2戦目のMotoGPイベントとなったアンダルシアGPは、先週のスペインGPでMotoGPキャリア初優勝を飾ったばかりであるペトロナス・ヤマハ SRTのファビオ・クアルタラロがポールtoフィニッシュを決めて2連勝をマークしました。今回の決勝レースはミシュランが2016年にMotoGPへ復帰してから最も高い59℃という路面温度のもとで開始されましたが、出場全車が履いたミシュランMotoGP公式タイヤはすべて良好に機能。先週のスペインGPより路面温度が平均して5〜6℃は高かった中、クアルタラロは先週より1秒以上速いレースタイムで走り切って優勝し、ミシュランタイヤの優秀性を鮮やかに示しました。

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アンダルシアGP優勝
ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ YZR-M1)

2週連続でポールtoフィニッシュを飾ったクアルタラロ。「先週より難しいコンディションだったから、とてもタフなレースだった。レース前半にタイヤから得ることができていたパフォーマンスは良かった。レース中盤になるとタレが出てきたけど、うまく持たせることができたし、感触は良かった。特にフロントタイヤが良かったね。ストレートでのブレーキングではすごくパワフルで、ものすごく助けられた。今後もこの調子で行きたいし、僕のチームや僕を信じてくれているみんなに『ありがとう』と言いたい。それから、素晴らしいタイヤを提供してくれているミシュランにもね!」と語りました。

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先週のスペインGP決勝における転倒で右上腕を骨折したホンダのマルク・マルケスは、バルセロナへ飛んで手術を受け、すぐにヘレスへ舞い戻ると、骨折から4日後である木曜日にはメディカルチェックを受けてこれを通過しました。そして土曜日に行われたフリープラクティス3回目から走行。ただし、19番手のタイムが精一杯でした。マルケスは同日午後のQ1(予選第1セッション)にも出走しましたが、コースインした周にピットへ戻り、今大会からの撤退という苦渋の決断を下しました。

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前週にMotoGPキャリア初優勝を飾ったばかりのクアルタラロが2戦連続のポールポジションを獲得。決勝でも好スタートを決めると、首位を一度も譲ることなく走り切って2週連続優勝を果たしました。今大会と同じレース距離(25周=110.575km)で行われた先週のスペインGPにおける彼の優勝タイムは41分23秒796でしたが、それより1.13秒速いレースタイムでクアルタラロは今大会をフィニッシュ。路面温度が前戦より5〜6℃も高かった中でのこの結果は、ミシュランタイヤの高性能を如実に示すものとなりました。

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レース中盤から2位争いはNo.46 バレンティーノ・ロッシとNo.12 マーベリック・ビニャーレスというヤマハワークスのチームメイト同士が繰り広げる展開に。前日のフリープラクティスで新コースレコードを叩き出していたビニャーレスにスピードの分があり、残り2周というところで前に出たビニャーレスが2位、ロッシが3位に。この結果、今大会の1-2-3をヤマハ勢が独占することとなりました。41歳となって出場した2戦目で表彰台を得たロッシはレース後には笑顔を浮かべていました。

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MotoGP参戦3年目を迎えたLCR ホンダ・イデミツの中上貴晶が表彰台圏内まで1秒を切る好レースタイムでフィニッシュして4位に入賞しました。先週のスペインGPは10位だった中上ですが、新しいセッティングが奏功して今大会では走り出しから好調。2回目のフリープラクティスではトップタイムを記録して注目を集めましたが、決勝レースでも良好なスピードを終始発揮。彼のMotoGPキャリアベストとなる結果を残しました。

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電動バイクの世界最高峰レースシリーズ FIM Enel MotoE World Cupの第2戦が行われ、鈴鹿8時間耐久レースなどでの活躍によって日本になじみ深いスイス人ライダーのNo.77 ドミニク・エガーター(ダイナボルト・インタクトGP)がポールtoフィニッシュでMotoE出場2戦目にして初優勝を飾りました。今大会のMotoEは、予選が60℃、決勝が36℃と大きく異なる路面温度のもとで行われましたが、ミシュランのMotoE公式タイヤはどのセッションにおいても高い性能を安定的に発揮しました。

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今大会にミシュランが用意したタイヤ各種は先週のスペインGPでのものとそれぞれ同じ仕様でしたが、今大会における路面温度はおしなべて先週より高く、そしてMotoGPの決勝レースはミシュランがMotoGPに復帰してから最も高い59℃という路面温度のもとでスタートを迎えるなど、タイヤにとってひときわ厳しい週末となりました。そうした中、先週に記録されたばかりの新コースレコードがマーベリック・ビニャーレスのフリープラクティス3回目におけるアタックによって早くも塗り替えられ、優勝レースタイムの更新も果たされるなどして、コンディションがよりタフなものとなっても高いパフォーマンスを発揮するミシュランタイヤの底力が改めて示された一戦となりました。

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