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MOTOGP 2021 ROUND 4
SPAIN

■予選:5月1日/決勝:5月2日
■開催地:サーキット・ド・ヘレス‐アンヘル・ニエト(スペイン)
■レース周回数:25周(110.575 km)

新記録続出の一戦をドゥカティのミラーが制す
電動バイクレースMotoEの3シーズン目もスタート

2021年シーズンのMotoGPは前戦のポルトガルGPに続いてのイベリア半島開催レースとなるシリーズ第4戦スペインGPを行いました。これを制したのはドゥカティワークスのジャック・ミラーで、彼にとってもドゥカティにとっても今シーズン初となる勝利を飾りました。今大会でもミシュランMotoGP公式タイヤの進化の証明となる様々な新記録が打ち立てられ、決勝レース中のファステストラップ、ヘレス・サーキットを25周して行われるMotoGPレースの優勝タイム、そして同サーキットにおける最高速度という3つの記録が更新されました。また、電動バイクの世界最高峰レースシリーズであるFIM Enel MotoE World Cupの2021年シーズンも今大会からスタートを切り、Octo Pramac MotoEのアレッサンドロ・ザッコーネが優勝。MotoEでもファステストラップの新記録が作られました。

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スペインGP優勝
ジャック・ミラー(ドゥカティ・デスモセディッチGP21)

開幕前の公式テストから速さを見せてきていたものの、これまでの3レースでは振るわぬ結果に終わっていたミラーでしたが、直線の速さを大きな武器とするドゥカティを駆ってツイスティなヘレス・サーキットでも快走を披露。レースをリードしながら腕上がりの症状に見舞われてペースが落ちたヤマハワークスのファビオ・クアルタラロをかわしてトップに立つと、2016年オランダGP以来となる優勝をさらいました。彼の優勝レースタイムは従来記録を3秒以上も更新するものでした。

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今大会は前戦ポルトガルGPに続いてのイベリア半島ラウンドでしたが、ミシュランのMotoGPタイヤサービスチームは前戦終了後にフランスへ一旦帰国。各スタッフは新型コロナウイルス感染症対策のための1週間の自己隔離を経てヘレス・サーキットのあるアンダルシア地方へ移動し、MotoGPに加えてMotoEも開催され大忙しとなるこの週末のために備えました。

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世界GPロードレースが30年以上も毎年開催され続けているヘレス・サーキットは、低・中速コーナーが主体で、特に右コーナーの加速でタイヤに大きな負荷がかかるレイアウトです。そこでミシュランはドライ用&ウェット用のすべての種類のリアタイヤとハード仕様のフロントタイヤを、右側ショルダー部により硬めのコンパウンドを採用した左右非対称設計としました。

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レースでは2戦連続ポールのクアルタラロが4周目にトップに立つとリードを広げていきましたが、レースが折り返しを過ぎたあたりから前腕部の疲労が極度に進む“腕上がり”に見舞われてペースダウン。これを真っ先にかわしたのがミラー(写真左)で、されにチームメイトのフランチェスコ・バニャイア(写真右)が続いて、ドゥカティが今季初の勝利を1-2フィニッシュで飾りました。

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ヘレス・サーキットの路面はタイヤへの攻撃性が高く、それが強い日差しに照らされて決勝レーススタート時の路面温度は43℃に達しました。それでも、プラマック・ドゥカティのジョアン・ザルコが同サーキットにおける最高速度、クアルタラロが決勝レース中のファステストラップ、そしてミラーが優勝レースタイムのそれぞれの従来記録を更新し、ミシュランが全ライダーに供給し続けているMotoGP公式タイヤの進化が示されました。

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3シーズン目を迎えた電動バイクの世界最高峰レースシリーズ FIM Enel MotoE World Cupが今回のスペインGPで開幕しました。同シリーズもミシュランタイヤのワンメイクで行われますが、ミシュランはラバーコンパウンド材や構造材にバイオ素材や再生素材といった持続可能材料を一段と多く採用しつつグリップ性能や耐久性も向上させた新しいMotoE公式タイヤを今シーズン投入しました。

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8周という限られた周回数で行われたMotoEの決勝レースは掛け値なしのスプリント勝負でしたが、Octo Pramac MotoEのアレッサンドロ・ザッコーネがこれを制しました。また、One Energy Racingのエリク・グラナドがMotoEのファステストラップの新記録をマークし、ミシュランのMotoE公式タイヤが持続可能材料を採用しつつ性能を上げたことを実証してみせました。

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