MOTOGP 2023 ROUND 4
SPAIN
■予選:4月29日/決勝:4月30日
■開催地:サーキット・ド・ヘレス‐アンヘル・ニエト(スペイン)
■レース周回数:24周(106.152 km)
ミシュランタイヤが熱戦をさらに熱く演出
ドゥカティのバニャイアが今季2勝目を挙げる
ミシュランが、ただ一社である公式タイヤサプライヤーの役を務めている二輪ロードレースの世界最高峰シリーズ MotoGPの2023年シーズン第4戦スペインGPが開催され、土曜日のスプリントレースではRed Bull KTM Factory Racingのブラッド・ビンダーが、日曜日の決勝レースではDucati Lenovo Teamのフランチェスコ・バニャイアがそれぞれ優勝を飾りました。舞台となったヘレス・サーキットのあるスペインのアンダルシア地方は、この春は例年にない猛暑に見舞われており、今大会はとても高い路面温度のもとでの開催となりましたが、ミシュランタイヤは傑出した安定性をもって、熱い戦いを力強く支えました。
スペインGP優勝
フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・デスモセディッチGP23)
前戦のアメリカズGP決勝では転倒に終わっていたバニャイアですが、今大会では、スプリントレースで2位、そして決勝レースでは開幕戦ポルトガルGP以来となる優勝を飾って今シーズン2勝目をマーク。安定した強さを取り戻したディフェンディングチャンピオンは、首位を行くシリーズポイントでもリードを広げました。
新型コロナウイルス感染症による制限はすっかりなくなり、大観衆が戻ったヘレス。例年の春にない猛暑が加わって、サーキットを包む熱気はどんどん上昇。路面温度も上がり、スプリントレースでは50℃でした。
予選Q2は午前中の雨の影響が残るものでしたが、スリックタイヤを履いて路面の回復に賭けたアレイシ・エスパルガロが読みを的中させ、彼としてもアプリリアとしても今季初のポールポジションを奪いました。
土曜日午後は、#43 ジャック・ミラーとのKTMワークス同士の激しいバトルを制した#33 ビンダーがスプリントレース2勝目をマーク。2位には、最終ラップでミラーをかわした#1 バニャイアが滑り込みました。
日曜日の決勝レースでも、ビンダー、ミラー、バニャイアがトップ争いを展開。残り5周で#1 バニャイアが#33 ビンダーをかわして首位に浮上すると、ミシュランタイヤの安定性を信じてプッシュを続け、逃げ切りました。
左から、2位ビンダー、優勝バニャイア、3位ミラーと並んだ決勝の表彰台。ミラーは、今季の決勝の表彰台に上った10人目のライダーで、ミシュランタイヤがどんな走り方でも高性能を発揮することを示す結果となりました。
昨年大会より路面温度が高く、そして路面のグリップレベルは低くなっていましたが、そうした悪条件のもとでも急激な性能低下を来さないミシュランタイヤへの各ライダーの信頼が、今回も熱いレース内容を実現させました。