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MOTOGP 2019 ROUND 6
ITALY

■予選:6月1日/決勝:6月2日
■開催地:ムジェロ・サーキット(イタリア)
■レース周回数:24周(115.344 km)

高温で荒れた路面のムジェロでミシュランタイヤが実力を発揮
ドゥカティのペトルッチが地元でMotoGP初優勝を飾る

またしても複数のライダーによる熾烈なトップ争いが繰り広げられるレースとなった2019年MotoGP第6戦イタリアGP。これを制したのは、地元イタリア出身で今季ドゥカティワークス入りしたダニロ・ペトルッチでした。今大会が開催されたムジェロは例年にも増して路面が荒れ気味でしたが、予選ではホンダのマルク・マルケスが同サーキットにおける2輪車の絶対コースレコードを更新。また、ドゥカティのアンドレア・ドビツィオーゾがMotoGP史上最速となる356.7km/hという最高速を記録するなど、ミシュランのMotoGP公式タイヤの高性能に支えられた好パフォーマンスが続いた週末となりました。

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イタリアGP優勝
ダニロ・ペトルッチ
(ドゥカティ・デスモセディッチGP19)

MotoGP参戦8年目となった今年、初めてワークスライダーの座をドゥカティでつかみ、そしてMotoGP出場124戦目の今大会でキャリア初優勝を飾ったペトルッチ。「レースを通じてタイヤは完璧だった。3種類のリアタイヤはどれもレースで使うことができるものだった。今朝まではレースではソフトタイヤを使うつもりでいたけれど、路面温度が昨日より高くなったのでミディアムに切り替えた。タイヤについては理解が必要だ。でも、一旦それができてしまえば、最終ラップまでプッシュし続けることができるんだ」と語りました。

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MotoGPクラスで早くも通算56回目のポールポジションを獲得したホンダのマルク・マルケスは、スタートでもホールショットを奪ってレースをリード。しかし、過去2戦のように首位を走り続けることはできず、ドゥカティのアンドレア・ドビツィオーゾ、ペトルッチ、スズキのアレックス・リンスらを交えての抜きつ抜かれつのドッグファイトが繰り広げられる展開となりました。

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ペトルッチは11周目に首位に立つと、その後のレースを引っ張り続けました。ただし、背後にはマルケスやドビツィオーゾがぴたりとつけた状態。そして最終ラップに入るロングストレート上でドビツィオーゾが先頭に出ましたが、スリップストリームを使って車速を伸ばしたマルケスと交錯しかけ、その間隙にペトルッチが首位に再浮上するというスリリングな展開でした。

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最終ラップも全力でプッシュし、マルケスの追撃を振り切って真っ先にチェッカーフラッグをかいくぐったペトルッチ。チームスタッフによる祝福を受けながら男泣きに泣くペトルッチに、さらに祝福のミネラルウォーターが振りかけられました。イタリアのメーカーであるドゥカティのイタリア人ライダーがイタリアGPで優勝するという、地元観衆にとっては最高の週末になりました。

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今季6戦目を戦い終え、優勝3回、2位2回という結果を残すことになったマルケス。レースによって浮き沈みがあるライダーが多い中、高いレベルでの安定性において飛び抜けている存在です。今回は予選でムジェロにおける2輪車の絶対コースレコードを更新するタイムを叩き出し、レースでも優勝にわずか0.043秒届かなかっただけの2位に。ポイントリーダーの座をひた走ります。

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ワークスチームから出場のライダーたちで占められたトップ4に続く5位には、ホンダのサテライトチームであるLCR ホンダから出場の中上貴晶が入りました。MotoGP参戦2年目のこの日本人ライダーにとってはキャリアベストリザルト。今シーズンの中上はコンスタントに上位フィニッシュを繰り返しており、今後にさらなる期待が寄せられます。

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今大会のレースウィークを迎えたところで、開催サーキットであるムジェロの路面が例年以上に荒れ気味となっていることが明らかになりました。実際、タイヤの消耗の進み具合は昨年大会よりシビアでしたが、ミシュランが今大会に持ち込んだ全種類のスリックタイヤがフリープラクティスと予選を通じて試され、タイヤのパフォーマンスそのものはどれも良好であることが確認されました。そして決勝レースでは、フロントとリアを合わせて6種類のMICHELIN Power Slickのうち5種類が各ライダーによって使用され、50℃に迫る高い路面温度のもとでの熱戦を最後まで支えました。

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